強靭化後の在宅ワークの方法を考えてみた

国が推進している働き方改革の一環として「在宅ワーク」があります。ご存知の通り在宅ワークとは自宅で職場と同じように仕事をするといった働き方です。

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在宅ワークのメリット

子育てや介護をする方の場合、どおしても家にいる必要が出てきて結果的に優秀な人材であるにも関わらず退職しなくてはならなくなるケースがあります。そんな場合職場と同じように家で仕事ができたらどうでしょう?子供の世話などは一日付きっきりというわけではないので、空いている時間を有効に利用して仕事ができますよね。社会環境はめまぐるしく変わっていて仕事の仕方も数年でガラッと変わります。そんな中で退職して復帰するのは非常に大変だしナンセンスですよね。

強靭化と働き方改革って真逆

さて、前置きが長くなりました。自治体システム強靭化実施後にはLGWAN接続系からのインターネットが分離されます。

さて、在宅ワークはどうなるでしょうか?

自宅のインターネット回線を利用して職場のLGWAN接続系へ接続する事で在宅ワークを行うのが一般的でしたが、これができなくなります。LGWAN接続系はインターネットに出れないわけですから、LGWAN接続系は完全に閉じたネットワーク環境となるからです。

では、インターネット接続系で仕事をする?

インターネット接続系であれば、セキュリティの問題はあるにせよ自宅からアクセスし仕事をこなす事が可能です。でも、インターネット接続系って基本的にはWEBの閲覧や外部とのメールのやり取りが主ですから、そんな環境に自宅からアクセスしても仕事になりませんよね。

強靭化後に在宅ワークをする方法

方法としては、2点考えられます。

1. LGWAN接続系と自宅を閉じた回線で繋ぐ方法

自宅のインターネット回線は利用せず、携帯のネットワークを利用してLGWAN接続系への接続を行う方法です。具体的には、ネットワークやシステム整備は当然必要ですが、モバイルWIFIを在宅ワークを希望している職員に貸し出し、モバイル回線でLGWAN接続系へ接続する事が可能となります。携帯網の中に専用線を通すといったイメージですね。この場合は、回線使用料が発生してしまうのが難点です。

2. インターネット接続系から画面転送でLGWAN接続系を利用

今回の強靭化事業ではLGWAN接続系を守る為に、画面転送でインターネット接続系を利用するといった対応をしている自治体が多いかと思います。その逆転の発送です。インターネット接続系からLGWAN接続系環境を画面転送で利用します。在宅ワークを希望している職員は、まず自宅のインターネット回線で職場のインターネット接続系へ接続します。そして、そこからLGWAN接続系を画面転送で操作すればOKという事です。この場合は、前提条件としてLGWAN接続系が仮想化されている必要があります。

いずれにしても、ネットワーク分離によっていろいろ煩雑になるな〜と思いました。
ピモミールはシンプルなのが好みです。

 

コメント

コメント一覧 (2件)

  •  この在宅ワークって、今回の強靭化では完全に逆行してしまったと思います。
     在宅ワークの推進も強靭化の推進も同じ総務省なのに、結局現場ではどうすればいいのか悩みどころです。
     ただ、マイナンバー制度や強靭化が一段落つけば在宅ワークの推進が出てくるので、その時には総務省の考え方も変わるのでは・・・との期待も少しだけ残しています。

    • 強靭化で守りは完成するので、在宅ワーク等の職員の働き方改革や、ビックデータ、Iot、AI、等を駆使した住民サービスの向上に舵を切って欲しいですよね。様々な社会問題に対してテクノロジーを駆使すべきと思っています。

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