共有フォルダの容量監視、しきい値に達したらメール通報する方法|ファイルサーバの機能活用

ファイルサーバーを構築して管理をしないと必ずといっていいほど容量を食いつぶされます。そこで、必ず制限容量を設けるようにしましょう。方法はフォルダ保存容量の上限を指定!!|ファイルサーバーの機能解説に纏めてありますので参考にしてください

本記事では、制限容量を設けた上で頻繁にファイルサーバーをチェックしなくてもいいように、制限容量を超えた場合にメール送信をする方法を実際に例を用いて説明します。

目次

容量制限値を超えた場合のメール配信設定

共有フォルダの作成

まずは共有フォルダをファイルサーバー上に作成します。

ファイルサーバーリソースマネージャー

共有フォルダの管理が可能な「ファイルサーバーリソースマネージャー」を起動します。

場所:ファイルサーバー ⇒ コントロールパネル ⇒ システムとセキュリティ ⇒ 管理ツール の中にショートカットがあります。

メール配信サーバーの指定

下図の通りの画面が立ち上がります。まずはメール配信サーバー(SMTPサーバー)を指定します。左メニューのファイルサーバーリソースマネージャーを選択すると、左側に「オプションの構成」が表示されますので、選択してください。

①にメール配信サーバー名かIPを入力してください。入力したサーバーからメールが配信されることになります。②は管理者のメールアドレスを入力してください。最後の③はメールの差出人アドレスを入力します。実在のアドレスでなくても問題ありません。

クォータの作成

クォータは共有フォルダの管理ができる機能です。クォータの中で制限容量値やメール配信の詳細等を定義することになります。右クリックでクォータの作成を選択してください

①には対象の共有フォルダのパスを指定します。冒頭で作成した「TOMATO」を指定しています。②は制限容量値です。テンプレートが用意されていて、100MBを下図では選択しています。

これで制限容量値の設定が完了です。共有フォルダの「TOMATO」には100MBしか保存できません

メール配信設定

さて作成したクォータをダブルクリックすると下図のようにクォータのプロパティーが表示されます。最初に選択したテンプレートなので好きなように変更する事ができます。

通知のしきい値を見ると、制限容量85%、95%、100%毎にメールが配信される設定になっています。しきい値を選択して編集をクリックしてください

85%のしきい値のプロパティーが表示されます。

①には管理者のメールアドレスを入力してください。先ほど設定したメール送信サーバーから配信されることになります。②にチェックを入れるとしきい値を超えたユーザーへメールが送信されます。送信されるメールは同じものとなります。ただ、ユーザーにメールが届いたところで複数人で利用しているので意味がないと考えているので、私は管理者のみにしています。

ユーザーへのメール送信アドレスは、ユーザーのプロパティーの「電子メール」に入力されているアドレスへ送信されます。

ファイルサーバー運用テクニックまとめ

ファイルサーバーの運用テクニックを以下の記事でまとめました。知っておくと情シスの運用がかなり楽になりますのでご一読ください。

Windowsファイルサーバーの運用テクニックまとめ|容量制限、圧縮、リストア、etc

 

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