【Windows Server】プリントサーバーの構築と利用方法|実例を用いて図解解説

本記事では、Windows Server 環境でのプリントサーバーの構築方法と利用方法について解説します。

目次

プリントサーバーとは

簡単にプリントサーバーについて解説をします。

以下の図をご覧ください。左側がプリントサーバー無しの場合のイメージで、右側はプリントサーバーを利用した場合のイメージです。プリントサーバーが無い場合は、パソコン一台毎にプリンタの設定をする必要があります。プリントサーバーを利用する場合は、プリントサーバー上の共有プリンタを各パソコンで利用することになるので、プリンタの設定はプリントサーバーで一元的に行うことになります。

プリントサーバーのメリット

  • プリンタの設定を一元管理可能(プリンタの設定を変更するとき一ヶ所のみ変更すればOK)
  • 権限管理が可能(プリンタのセキュリティ設定で利用させたいユーザーやグループを指定できます。)
  • 一台毎にプリンタのドライバーをインストールして、プリンタの設定をしてといった手間が発生しない

プリントサーバーのデメリット

  • デメリットはサーバーが必要なので、コストが発生する。
  • プリントサーバーが停止したら全ての端末で印刷ができなくなる。

プリントサーバーの構築

Windows Server 2019でプリントサーバーを構築した記録ですが、Windows Server 2008以降ならほぼ同じです。

Serverのサーバーマネージャーを立ち上げます。②役割と機能の追加を押下

次へ

インストールの種類の選択では、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択して次へ

対象サーバーの選択では、「サーバープールからサーバーを選択」を選択して次へ

サーバーの役割の選択では、「印刷とドキュメントサービス」を選択して次へ

機能の選択では、特に必要な項目はありません。

次へ

役割サービスの選択では、「プリントサーバー」を選択して次へ

インストールオプションの確認では、「必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」を選択して次へ

インストールが開始されます。

サーバーマネージャーで確認してみましょう。「印刷サービス」が追加されています。成功です。

プリントサーバーの利用方法

さて実際にどんな感じで利用するのか説明していきます。

プリントサーバー側

プリントサーバー側の設定です。対象のプリンターをデバイスとプリンターで追加をし、プリンターのプロパティーの共有タブで「このプリンターを共有する」を選択しておきます。

併せてプリンタを利用させたいグループまたはユーザーをセキュリティタブから追加してください。デフォルトではEveryoneが印刷許可となっています。

パソコン側の設定

さてパソコン側の設定をしていきましょう。言うまでもありませんが、プリントサーバー上に作成した共有プリンターを利用することになります。

エクスプローラーを開き、\\(サーバー名)\ と打ち込みます。

今回の例だと、プリントサーバー名がSV1なので \\SV1\ と打ち込みます。

すると、プリントサーバー(SV1)上に作成した共有プリンタ(pr001)が表示されます。ダブルクリックをしてください。自動的にインストールされます。

パソコンのデバイスとプリンターを開いてみました。プリントサーバー(SV1)上に作成した共有プリンタ(pr001)が利用可能になりました。ちなみに共有プリンタは((サーバー名)上)という表示が語尾に追加されパソコンに直接設定したプリンタとの識別が可能となっています。

プリントサーバーの運用方法

プリントサーバーの合理的な運用については、以下の記事をご参照ください。

プリントサーバーの共有プリンターを一元管理する方法

プリントサーバーの共有プリンターをGPOで一斉にユーザーに割り当てる方法については、以下の記事をご参照ください

GPOで共有プリンターをユーザー毎に割り当てる方法(ドライバのインストール祭りから卒業)

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