PowerShellはWindows環境でのシステム管理を行うための強力なスクリプトエンジンです。特にGet-SystemInfo
コマンドは、様々なシステム情報を瞬時に取得できる便利なコマンドです。本記事ではこのGet-SystemInfo
コマンドの使い方と、5つの具体的な利用例について、初心者にも理解しやすい形で解説します。
Get-SystemInfoコマンドの基本
Get-SystemInfo
というコマンドは実は正式なPowerShellコマンドではありませんが、多くの管理者やエンジニアが自分で関数やスクリプトとして定義して使用します。
以下は、シンプルなGet-SystemInfo
関数の一例です。
function Get-SystemInfo {
Get-ComputerInfo
}
この関数を定義することで、Get-SystemInfo
というコマンドが使えるようになり、このコマンドでシステムの様々な情報を取得できます。
具体的な利用例
以下に、Get-SystemInfo
コマンドの具体的な利用例を5つ紹介します。
1. OS情報を取得する
コード
Get-SystemInfo | Select-Object OsName, OsVersion, OsBuildNumber
説明
このコードを実行すると、オペレーティングシステムの名前、バージョン、ビルド番号が表示されます。
利用シーン
システムのアップデート前に、現在のOS情報を確認したい場合に便利です。
2. ハードウェア情報を取得する
コード
Get-SystemInfo | Select-Object CsModel, CsManufacturer
説明
PCのモデルとメーカーを表示します。
利用シーン
資産管理や故障対応の際に、どのようなハードウェアを使用しているかを把握するために使用します。
3. メモリ情報を取得する
コード
Get-SystemInfo | Select-Object CsTotalPhysicalMemory
説明
PCの総物理メモリ(RAM)を表示します。
利用シーン
システムのパフォーマンスチューニングや、新しいソフトウェアをインストールする前に、十分なメモリがあるか確認する場合に使用します。
4. ネットワーク情報を取得する
コード
Get-SystemInfo | Select-Object IPAddress, IPSubnet, DefaultIPGateway
説明
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトのゲートウェイを表示します。
利用シーン
ネットワークトラブルシューティングや設定変更の前に、現在のネットワーク設定を確認するために使用します。
5. 全てのシステム情報を一覧で取得する
コード
Get-SystemInfo
説明
これを実行すると、利用可能な全てのシステム情報が一覧表示されます。
利用シーン
初めてシステムにアクセスした際や、詳細な診断・分析を行いたい場合に使用します。
まとめ
Get-SystemInfo
コマンド(または関数)は、システムの状態を瞬時に把握するための非常に便利なツールです。本記事で紹介した具体的な例を参考に、あなた自身の環境に合わせて活用してみてください。
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