アンケートは意見や情報を収集するための有効な手段であり、多くの企業や団体が利用しています。その結果を手動で集計するのは非常に時間がかかることが多いですが、Excel VBAを使用すると短時間で正確に集計することができます。この記事では、Excel VBAを使用してアンケート結果を集計する基本的な方法とその応用例を詳しく解説します。
Excel VBAの基本
Excel VBA（Visual Basic for Applications）は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。
そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。
基本的な集計方法
まず、Excel VBAを使用してアンケート結果を集計する基本的な方法について説明します。
Sub アンケート集計()
Dim i As Long
Dim 集計結果 As Long
Dim LastRow As Long
' 最終行を取得
LastRow = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
' A列のデータを集計
For i = 1 To LastRow
If ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value = "はい" Then
集計結果 = 集計結果 + 1
End If
Next i
' 集計結果をB1セルに表示
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(1, 2).Value = 集計結果
End Sub
上記のコードでは、Sheet1のA列に記載されたアンケート結果を集計し、”はい”と回答した数をB1セルに表示します。
コードの詳細解説
– `Dim`を使用して変数を宣言しています。これにより、後のコードで変数を使用する準備が整います。
– `LastRow`では、データが入っている最後の行を取得します。これにより、アンケートの回答数が変わっても自動的に対応できます。
– `For`ループを使用して、A列の各セルを調査し、”はい”という回答があれば集計結果を+1します。
– 最後に、集計結果をB1セルに表示します。
応用例
1. 複数の選択肢の集計
アンケートには、”はい”または”いいえ”だけでなく、複数の選択肢がある場合があります。その場合の集計方法を以下に示します。
Sub 複数選択肢集計()
Dim i As Long
Dim 選択肢1 As Long, 選択肢2 As Long, 選択肢3 As Long
Dim LastRow As Long
' 最終行を取得
LastRow = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
' A列のデータを集計
For i = 1 To LastRow
Select Case ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value
Case "選択肢1"
選択肢1 = 選択肢1 + 1
Case "選択肢2"
選択肢2 = 選択肢2 + 1
Case "選択肢3"
選択肢3 = 選択肢3 + 1
End Select
Next i
' 集計結果をB1セルから表示
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(1, 2).Value = 選択肢1
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(2, 2).Value = 選択肢2
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(3, 2).Value = 選択肢3
End Sub
2. 質問ごとの集計
アンケートには複数の質問が含まれる場合があります。それぞれの質問ごとに集計結果を出す方法を以下に示します。
（中略）
3. 年齢層や性別ごとの集計
アンケート回答者の属性ごとに集計する方法を解説します。
（中略）
まとめ
Excel VBAを使用することで、アンケート結果の集計を効率的かつ正確に行うことができます。基本的な方法から応用例まで、様々な集計の方法を学ぶことができました。この知識を活用して、日常の業務や研究活動を効率化してみてください。
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