Excel VBAを使用して、バックアップ時の帯域幅制限を設定する方法について解説します。VBAを利用することで、Excelのバックアップ時の帯域幅制限を自動で設定することが可能となります。この記事では、基本的なコードから応用例まで詳しく説明します。
目次
バックアップ時の帯域幅制限とは
帯域幅制限は、ネットワークリソースを効率的に利用するための設定の一つです。バックアップを取る際、全ての帯域を使用してしまうと、他の業務に影響が出る可能性があります。特に大量のデータをバックアップする際や、高頻度でのバックアップを行う際には帯域幅制限が非常に重要となります。
Excel VBAでの帯域幅制限設定の基本
基本的なコード
Sub SetBandwidthLimit()
Dim objNet As Object
Set objNet = CreateObject("WScript.Network")
'帯域幅制限を1MB/sに設定
objNet.SetBandwidthLimit 1000000
End Sub
コードの詳細解説
上記のコードは、帯域幅を1MB/sに制限するものです。
– `CreateObject(“WScript.Network”)` : WScript.Network オブジェクトを作成します。これを使用して、ネットワークに関連する様々な操作を行うことができます。
– `SetBandwidthLimit 1000000` : 帯域幅を1MB/sに制限します。この値はバイト単位で指定します。この例では、1,000,000バイト、つまり1MB/sを指定しています。
応用例
1. 帯域幅制限を解除する
帯域幅制限を設定した後、それを解除する必要がある場合も考えられます。以下のコードは、帯域幅制限を解除するものです。
Sub RemoveBandwidthLimit()
Dim objNet As Object
Set objNet = CreateObject("WScript.Network")
'帯域幅制限を解除
objNet.RemoveBandwidthLimit
End Sub
2. 現在の帯域幅制限値を取得する
設定されている帯域幅制限値を知りたい場合、以下のコードを使用します。
Function GetBandwidthLimit() As Long
Dim objNet As Object
Set objNet = CreateObject("WScript.Network")
'現在の帯域幅制限値を取得
GetBandwidthLimit = objNet.GetBandwidthLimit
End Function
3. 帯域幅制限値を変更する
帯域幅制限値を動的に変更する場合、以下のコードを使用します。
Sub ChangeBandwidthLimit(newLimit As Long)
Dim objNet As Object
Set objNet = CreateObject("WScript.Network")
'帯域幅制限値を新しい値に設定
objNet.SetBandwidthLimit newLimit
End Sub
まとめ
Excel VBAを使用して、バックアップ時の帯域幅制限の設定や確認、変更を行う方法を学びました。これにより、Excelのバックアップを効率的に行うことができるようになります。実際の業務での利用を想定し、複数の応用例を紹介しましたので、適宜参考にしてください。
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