Excel VBAで自動バックアップの実行間隔をカスタマイズする方法

Excelの業務用途での使用が増えてきた昨今、自動バックアップの機能は非常に重要となっています。しかし、デフォルトの設定では十分でない場合もあります。本記事では、Excel VBAを利用して自動バックアップの実行間隔をカスタマイズする方法を詳細に解説します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

VBAとは

VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Office製品内で使用できるプログラミング言語です。ExcelをはじめとするOffice製品の自動化や拡張機能の作成に利用されます。

自動バックアップの実行間隔をカスタマイズする

Excelの自動バックアップ機能は、予期せずExcelがクローズされた場合やシステムがクラッシュした場合に、最後の状態を保存することができる非常に便利な機能です。しかし、デフォルトの設定では10分ごとの自動保存となっており、これを変更したい場合があるでしょう。

基本的なコード

以下は、VBAを用いて自動バックアップの実行間隔をカスタマイズするための基本的なコードです。


Sub SetAutoBackupInterval()
    Application.AutoRecover.Interval = 5 '5分ごとに自動保存
End Sub

このコードは、Excelの自動バックアップの保存間隔を5分ごとに設定します。

コードの解説

– `Application.AutoRecover.Interval`: Excelの自動回復機能の保存間隔を指定します。値は分で指定され、上記の例では5分ごとに自動保存されるように設定されています。

応用例1: ユーザーに間隔を入力させる

以下のコードでは、メッセージボックスを表示してユーザーに保存間隔を入力させ、その値を使用して自動保存の間隔を設定します。


Sub SetUserDefinedBackupInterval()
    Dim interval As Integer
    interval = InputBox("自動保存の間隔を分で入力してください:", "自動保存設定")
    Application.AutoRecover.Interval = interval
End Sub

応用例2: 作業中のみ自動保存を有効化する

以下のコードは、Excelがアクティブなときのみ自動バックアップを有効化し、非アクティブ時には自動バックアップを無効化します。


Private Sub Workbook_Activate()
    Application.AutoRecover.Interval = 5 '5分ごとに自動保存
End Sub

Private Sub Workbook_Deactivate()
    Application.AutoRecover.Interval = 0 '自動保存を無効化
End Sub

応用例3: 特定のシートだけ自動保存の設定を変更する

特定のシートでのみ異なる自動バックアップの設定を適用する場合のコードです。


Private Sub Worksheet_Activate()
    If Me.Name = "重要なシート" Then
        Application.AutoRecover.Interval = 2 '2分ごとに自動保存
    Else
        Application.AutoRecover.Interval = 10 'デフォルトの10分ごとに自動保存
    End If
End Sub

まとめ

Excel VBAを利用することで、自動バックアップの実行間隔を簡単にカスタマイズすることができます。業務に応じて適切な設定を行い、データの安全性を高めることができます。

VBAも良いけどパワークエリも良い

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