この記事では、Excel VBAを使ってウェブサイトのページ速度やパフォーマンスデータを取得する方法を紹介します。具体的なコードとその詳細な解説、さらに応用例を3つ提供して、VBAを使ったデータ取得の手法をマスターしてもらえるようにします。
Excel VBAの基本
Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。
そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。
基本的な処理の流れ
Excel VBAを利用してウェブサイトから情報を取得する際の基本的な処理は、ウェブクエリを用いて特定のURLからデータを取得し、そのデータをエクセルのシートに貼り付けることです。
VBAでのウェブクエリの使用方法
VBAを使用してウェブクエリを実行する基本的なコードは以下の通りです。
Sub GetWebData()
With ActiveSheet.QueryTables.Add(Connection:="URL;http://example.com", Destination:=Range("A1"))
.BackgroundQuery = True
.TablesOnlyFromHTML = True
.Refresh BackgroundQuery:=False
.SaveData = True
End With
End Sub
このコードは、指定されたURL(`http://example.com`)からデータを取得し、エクセルのA1セルにデータを配置します。これは非常に基本的な例であり、実際の使用時にはさまざまなオプションを追加することができます。
ウェブサイトのページ速度・パフォーマンスデータの取得
ウェブサイトのページ速度やパフォーマンスを測定するためのAPIやツールがいくつかあります。GoogleのPageSpeed Insightsはその一つで、APIを使用してデータを取得することができます。
Google PageSpeed Insights APIを利用したVBAコード
Sub GetPageSpeedData()
Dim ApiKey As String
Dim Url As String
Dim RequestUrl As String
ApiKey = "YOUR_API_KEY"
Url = "http://example.com"
RequestUrl = "https://www.googleapis.com/pagespeedonline/v5/runPagespeed?url=" & Url & "&key=" & ApiKey
With ActiveSheet.QueryTables.Add(Connection:="URL;" & RequestUrl, Destination:=Range("A1"))
.BackgroundQuery = True
.TablesOnlyFromHTML = True
.Refresh BackgroundQuery:=False
.SaveData = True
End With
End Sub
このコードはGoogle PageSpeed Insights APIを使用して、指定したウェブサイトのページ速度やパフォーマンスデータを取得します。APIキーを取得し、上記の`YOUR_API_KEY`に置き換えて使用してください。
応用例
VBAの強力な機能を活用して、さまざまな応用例を考えることができます。
応用例1: 複数のURLからデータを一括取得
Sub GetMultiplePageSpeedData()
Dim ApiKey As String
Dim Urls As Variant
Dim RequestUrl As String
Dim i As Integer
ApiKey = "YOUR_API_KEY"
Urls = Array("http://example1.com", "http://example2.com", "http://example3.com")
For i = LBound(Urls) To UBound(Urls)
RequestUrl = "https://www.googleapis.com/pagespeedonline/v5/runPagespeed?url=" & Urls(i) & "&key=" & ApiKey
With ActiveSheet.QueryTables.Add(Connection:="URL;" & RequestUrl, Destination:=Range("A" & (i * 10 + 1)))
.BackgroundQuery = True
.TablesOnlyFromHTML = True
.Refresh BackgroundQuery:=False
.SaveData = True
End With
Next i
End Sub
応用例2: 取得したデータをグラフ化
取得したページ速度やパフォーマンスデータをグラフで視覚的に表現する方法です。VBAのチャートオブジェクトを活用して、データをグラフとして表示します。
応用例3: 定期的なデータ取得
タスクスケジューラやVBAのタイマー機能を使って、定期的にデータを取得する方法です。これにより、ウェブサイトのパフォーマンスを一定の間隔でモニタリングすることができます。
まとめ
Excel VBAを使用してウェブサイトのページ速度やパフォーマンスデータを簡単に取得する方法を学びました。基本的なコードから応用例まで、VBAの機能を活用してデータ取得の自動化を実現することができます。
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