この記事では、Excel VBAを使用して、日次の店舗来客数報告書を自動で作成する方法について詳細に解説します。具体的なコード例とその解説、さらにはその応用例を通じて、VBAの処理を深く理解し、日常の業務を効率化するための知識を身につけることができます。
目次
日次店舗来客数報告書の自動作成の基本
日次の店舗来客数を管理する報告書は、多くの小売業者やサービス提供者にとって重要な資料となります。Excel VBAを使用することで、この報告書の作成を効率化し、ヒューマンエラーを減少させることができます。
Sub CreateDailyReport()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Report")
ws.Cells.Clear
'ヘッダーの作成
ws.Cells(1, 1).Value = "店舗名"
ws.Cells(1, 2).Value = "来客数"
ws.Cells(1, 3).Value = "日付"
'データの入力(サンプルデータ)
ws.Cells(2, 1).Value = "店舗A"
ws.Cells(2, 2).Value = 100
ws.Cells(2, 3).Value = Date
'書式の設定
ws.Range("A1:C1").Font.Bold = True
ws.Columns("A:C").AutoFit
End Sub
上記のコードは、新しい日次報告書を自動で作成するVBAのサンプルです。このコードは「Report」という名前のワークシートに、店舗の名前、来客数、日付の3つのカラムを持つ簡単なテーブルを作成します。
応用例
応用例1: 複数の店舗データを追加
Sub AddMultipleStores()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Report")
'データの入力
Dim stores As Variant
stores = Array("店舗A", "店舗B", "店舗C")
For i = LBound(stores) To UBound(stores)
ws.Cells(i + 2, 1).Value = stores(i)
ws.Cells(i + 2, 2).Value = WorksheetFunction.RandBetween(50, 200)
ws.Cells(i + 2, 3).Value = Date
Next i
End Sub
このコードは、複数の店舗のデータを報告書に追加するためのものです。
応用例2: 前日との差分表示
Sub ShowDifferenceFromYesterday()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Report")
ws.Cells(1, 4).Value = "前日比"
For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
ws.Cells(i, 4).FormulaR1C1 = "=RC[-1]-R[-1]C[-1]"
Next i
End Sub
前日との来客数の差分を計算して、新しいカラムに表示するコードです。
応用例3: 自動グラフ作成
Sub CreateGraph()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Report")
Dim LastRow As Long
LastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
Dim rng As Range
Set rng = ws.Range("A1:C" & LastRow)
ws.Shapes.AddChart2(251, xlColumnClustered).SourceData = rng
End Sub
店舗の日次来客数をグラフとして視覚的に表示するコードです。
まとめ
Excel VBAを活用することで、日次の店舗来客数報告書を自動で作成する作業を効率化することができます。上記の基本的なコードと応用例を参考に、独自のニーズに合わせてカスタマイズしてみてください。
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