Excel VBAを使用したデータの自動集計とグラフ更新のスケジュール方法

この記事では、Excel VBAを使用してデータの自動集計およびグラフの更新をスケジュールする方法を詳しく説明します。具体的なコード例、その詳細な解説、および実用的な応用例を3つ紹介します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAを用いた自動集計の基本

Excel VBAは、Excelの作業を自動化するためのプログラミング言語であり、VBAマクロを使用して定期的にデータを集計し、グラフを更新することが可能です。

基本コードの作成


Sub AutoAggregateAndUpdateGraph()
    Dim ws As Worksheet
    Dim LastRow As Long
    Dim ChartObj As ChartObject

    ' ワークシートの設定
    Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
    
    ' 最終行の取得
    LastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    
    ' データの集計(例:A列の合計)
    ws.Cells(LastRow + 1, 1).Value = Application.Sum(ws.Range("A1:A" & LastRow))

    ' グラフの更新
    For Each ChartObj In ws.ChartObjects
        ChartObj.Chart.Refresh
    Next ChartObj
End Sub

コードの詳細解説

上記のVBAコードは、指定したワークシートのデータを自動で集計し、グラフを更新するものです。

– `Dim ws As Worksheet`: ワークシートを参照するための変数を宣言します。
– `Dim LastRow As Long`: 最後の行を取得するための変数を宣言します。
– `Set ws = ThisWorkbook.Worksheets(“Sheet1”)`: “Sheet1″のワークシートを`ws`という変数に設定します。
– `LastRow = ws.Cells(…)`: 最後のデータが入っている行を取得します。
– `ws.Cells(LastRow + 1, 1).Value = …`: A列の最後のデータの次の行に、A列の合計値を挿入します。
– `For Each ChartObj In ws.ChartObjects`: ワークシート内のすべてのグラフを順に更新します。

実用的な応用例

応用例1:複数の列のデータを集計する

複数の列のデータを集計する場合、以下のようにコードを変更します。


' ... 上のコードを継続 ...

' B列の合計を追加
ws.Cells(LastRow + 1, 2).Value = Application.Sum(ws.Range("B1:B" & LastRow))

応用例2:集計結果を新しいワークシートに出力する

集計結果を新しいワークシートに出力する場合、以下のようにコードを変更します。


' ... 上のコードを継続 ...

' 新しいワークシートを追加し、集計結果を出力
Dim NewWs As Worksheet
Set NewWs = ThisWorkbook.Worksheets.Add
NewWs.Cells(1, 1).Value = ws.Cells(LastRow + 1, 1).Value

応用例3:定期的にマクロを実行するスケジュール設定

特定の時間や日にマクロを自動実行するには、VBAの`OnTime`メソッドを利用します。


Sub ScheduleMacro()
    Application.OnTime TimeValue("10:00:00"), "AutoAggregateAndUpdateGraph"
End Sub

このコードは、毎日10時に`AutoAggregateAndUpdateGraph`マクロを自動実行します。

まとめ

Excel VBAを使用して、定期的にデータを自動集計し、グラフを更新する方法について学びました。これらの技術を活用することで、日常の作業を効率化することが可能です。是非、実際の業務に応用してみてください。

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