この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを利用して、ディスクの使用状況をグラフィカルに表示する方法について詳しく解説します。具体的なコード例、その詳細な解説、さらには応用例を4つご紹介しますので、日常の作業に役立ててください。
コマンドプロンプトとは?
コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。
基本的なコード
Windowsのコマンドプロンプトを使って、ディスクの使用状況を取得するには以下のコマンドを使用します。
fsutil volume diskfree C:
このコマンドにより、Cドライブの合計容量や空き容量などの情報が得られます。ただし、この情報はテキストベースであり、グラフィカルに表示するためには追加の工夫が必要です。
基本コードの詳細解説
`fsutil`は、Windowsに内蔵されているコマンドの一つで、ファイルシステムに関する操作や情報取得を行うことができます。特に`volume diskfree`のオプションを使用すると、指定したドライブの空き容量や合計容量を取得することができます。
応用例1: PowerShellを使用してグラフィカルに表示
PowerShellの機能を活用することで、ディスクの使用状況をグラフィカルに表示することも可能です。
$freeSpace = Get-WmiObject -Class Win32_LogicalDisk -Filter "DeviceID='C:'" | Select-Object FreeSpace
$usedSpace = $freeSpace.Size - $freeSpace.FreeSpace
Write-Progress -Activity "ディスク使用状況" -Status "$usedSpace/$freeSpace.Size" -PercentComplete (($usedSpace / $freeSpace.Size) * 100)
応用例1の解説
このコードでは、`Get-WmiObject`コマンドレットを使用して、Cドライブの空き容量を取得しています。次に、取得した空き容量から使用中の容量を計算し、`Write-Progress`コマンドレットでグラフィカルに進捗バーとして表示しています。
応用例2: 使用状況をテキストファイルに保存
以下のコマンドを使用して、使用状況をテキストファイルに保存することもできます。
fsutil volume diskfree C: > C:\disk_usage.txt
応用例2の解説
このコマンドでは、基本の`fsutil volume diskfree`コマンドの出力を`>`オペレータを使用して、指定したテキストファイルにリダイレクトしています。
応用例3: ドライブごとの使用状況を一覧表示
すべてのドライブの使用状況を一度に取得するには、以下のコマンドを使用します。
fsutil fsinfo drives | ForEach-Object {fsutil volume diskfree $_}
応用例3の解説
このコマンドでは、先ず`fsutil fsinfo drives`を使用して、全てのドライブのリストを取得しています。その後、`ForEach-Object`を使用して、各ドライブごとに`fsutil volume diskfree`コマンドを実行しています。
応用例4: ディスクの使用状況を毎日ログとして取得
タスクスケジューラを使用して、ディスクの使用状況を毎日特定の時間にログとして取得することもできます。
schtasks /create /tn "DiskUsageLog" /tr "fsutil volume diskfree C: > C:\logs\disk_usage_$(Get-Date -Format 'yyyyMMdd').txt" /sc daily /st 00:00
応用例4の解説
`schtasks`コマンドを使用して、タスクスケジューラに新しいタスクを作成しています。このタスクは毎日0時に実行され、その日のディスク使用状況をログとして保存します。
まとめ
コマンドプロンプトやPowerShellを使用することで、ディスクの使用状況をさまざまな方法で取得、表示、ログとして保存することができます。これらの方法を活用して、システムの健全性を維持し、必要なときに適切な対応を取るための情報収集を行ってみてください。
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