この記事では、Pythonでよく使われるデータ構造であるディクショナリとリストの変換方法について解説します。具体的なコード例とその解説、そして応用例を3つ以上紹介します。このテクニックを使って、データの取り扱いをより柔軟に行いましょう。
目次
基本的な変換方法
Pythonにおいて、ディクショナリとリストは非常に多用されるデータ構造です。これらを効率よく変換する方法を知っておくと、多くの場面で役立ちます。
ディクショナリからリストへ
# ディクショナリからリストへの変換
sample_dict = {'a': 1, 'b': 2, 'c': 3}
# キーだけを抽出
keys_list = list(sample_dict.keys())
# 値だけを抽出
values_list = list(sample_dict.values())
# キーと値のペアを抽出
items_list = list(sample_dict.items())
リストからディクショナリへ
# リストからディクショナリへの変換
keys = ['a', 'b', 'c']
values = [1, 2, 3]
sample_dict = dict(zip(keys, values))
応用例
ここでは、ディクショナリとリストの変換を活かした応用例をいくつか紹介します。
JSONデータの操作
JSONデータは通常、ディクショナリとリストの混在形式で表現されます。このデータを操作する際にも、変換技術が役立ちます。
import json
# JSON文字列
json_str = '{"name": "Alice", "scores": [90, 85, 77]}'
# JSONデータをPythonオブジェクトに変換
data = json.loads(json_str)
# 名前とスコアをリストに格納
name = data['name']
scores = data['scores']
データのフィルタリング
特定の条件に合致するデータのみを抽出する際にも、ディクショナリとリストの変換が有用です。
# スコアが80点以上の科目だけを抽出
sample_dict = {'math': 90, 'english': 70, 'science': 85}
filtered_dict = {k: v for k, v in sample_dict.items() if v >= 80}
データのソーティング
ディクショナリやリストのデータを特定の基準でソートする例です。
# 値でソート
sorted_dict = {k: v for k, v in sorted(sample_dict.items(), key=lambda item: item[1])}
まとめ
ディクショナリとリストはPythonでよく使われるデータ構造であり、それぞれの変換方法を知っておくと非常に便利です。本記事で紹介した基本的な変換方法と応用例を参考に、Pythonでのデータ操作を更に効率的に行いましょう。
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