この記事では、Pythonでのラムダ(無名)関数の基本的な定義から使用例、さらには応用例まで詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。
目次
ラムダ関数とは
ラムダ関数(無名関数)は、名前を持たない一時的な関数です。主に短い処理で使用され、一般的な関数定義よりも簡潔に記述することができます。Pythonでは`lambda`キーワードを用いて定義します。
基本的な構文
Pythonでのラムダ関数の基本的な構文は以下のようになります。
lambda 引数: 式
通常の関数との違い
ラムダ関数は、通常の`def`キーワードを使用した関数とはいくつかの違いがあります。
– 名前を持たない(無名)
– 一行で記述される
– 複数の式を含むことができない
– `return`文が不要(式の結果が自動で返される)
基本的な使用例
ラムダ関数の最も基本的な使用例を見てみましょう。
足し算を行うラムダ関数
add = lambda x, y: x + y
print(add(5, 3)) # 出力は8
上記のラムダ関数は、引数`x`と`y`を足すだけの簡単なものです。このラムダ関数を`add`という変数に代入して、`add(5, 3)`のようにして使用します。
応用例
ラムダ関数の応用例をいくつか紹介します。
リストのソート
リスト内の辞書を特定のキーでソートする例です。
my_list = [{'name': 'apple', 'price': 100}, {'name': 'banana', 'price': 80}, {'name': 'cherry', 'price': 130}]
sorted_list = sorted(my_list, key=lambda x: x['price'])
print(sorted_list)
フィルタリング
リストから特定の条件に合致する要素だけを抽出します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
filtered_numbers = list(filter(lambda x: x % 2 == 0, numbers))
print(filtered_numbers) # 出力は [2, 4]
マッピング
リストの全ての要素に何らかの処理を適用します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
squared_numbers = list(map(lambda x: x ** 2, numbers))
print(squared_numbers) # 出力は [1, 4, 9, 16, 25]
まとめ
ラムダ関数は、Pythonで短い処理を簡潔に記述するための非常に有用な機能です。ただし、複雑な処理や複数の式が必要な場合には不適切であることもあります。この記事で解説した基本的な使用例と応用例を参考に、自分のコードにラムダ関数を効果的に取り入れてみてください。
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