この記事では、Pythonのcsvモジュールを用いてCSVファイルの基本的な読み込み方法について解説します。具体的なコード例とその詳細な解説、さらに応用例も含めてご紹介します。
目次
はじめに
CSVファイルはデータ解析やデータ交換、データの保存など多くの用途で利用されます。PythonにはCSVファイルを効率よく扱うための`csv`モジュールが標準で搭載されています。
csvモジュールの基本
Pythonのcsvモジュールは、CSVファイルの読み書きを簡単に行うことができます。基本的な読み込み方法を以下に示します。
csvモジュールのインポート
まず最初に、csvモジュールをインポートします。
import csvCSVファイルの読み込み
次に、`csv.reader`関数を使用してCSVファイルを読み込みます。
# CSVファイルを開く
with open('sample.csv', 'r') as f:
reader = csv.reader(f)
# 各行を読み込む
for row in reader:
print(row)コードの詳細解説
`with open()`の役割
`with open()`はファイルを安全に開き、操作が終了したら自動でファイルを閉じます。これによって、ファイルの破損やメモリリークを防ぐことができます。
`csv.reader`関数
この関数は、CSVファイルの各行をリストとして返します。`for row in reader:`の部分で、各行を一つずつ読み込んでいます。
応用例
特定の列だけを抽出する
with open('sample.csv', 'r') as f:
reader = csv.reader(f)
for row in reader:
print(row[0]) # 1列目だけを抽出データをフィルタリングする
with open('sample.csv', 'r') as f:
reader = csv.reader(f)
for row in reader:
if int(row[1]) > 100: # 2列目が100より大きい場合だけ出力
print(row)CSVデータを辞書として読み込む
with open('sample.csv', 'r') as f:
reader = csv.DictReader(f)
for row in reader:
print(row['name'], row['score']) # キーを指定して値を取得まとめ
Pythonのcsvモジュールは非常に便利で、様々な条件でCSVファイルを操作することが可能です。特にデータ解析や自動化において、この知識は非常に役立つでしょう。
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