この記事では、PythonのデータベースツールであるSQLAlchemyで使用されるクエリフィルタとオペレータについて詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。
目次
SQLAlchemyとは
SQLAlchemyはPythonのためのSQLツールキットおよびオブジェクト関係マッピング(ORM)ライブラリです。このライブラリを使うことで、SQLをより効率的に、しかもPythonicに扱えます。
基本的なクエリフィルタ
equal(==)
このオペレータは、指定したカラムの値が等しいレコードをフィルタします。
from sqlalchemy import create_engine, Column, Integer, String
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
from sqlalchemy.orm import sessionmaker
Base = declarative_base()
class User(Base):
__tablename__ = 'users'
id = Column(Integer, primary_key=True)
name = Column(String)
engine = create_engine('sqlite:///example.db')
Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()
# nameが'Taro'であるレコードを取得
result = session.query(User).filter(User.name == 'Taro').all()
not equal(!=)
このオペレータは、指定したカラムの値が等しくないレコードをフィルタします。
# nameが'Taro'でないレコードを取得
result = session.query(User).filter(User.name != 'Taro').all()
高度なクエリフィルタ
in_()メソッド
# nameが'Taro'または'Jiro'であるレコードを取得
result = session.query(User).filter(User.name.in_(['Taro', 'Jiro'])).all()
like()メソッド
# nameに'Ta'が含まれるレコードを取得
result = session.query(User).filter(User.name.like('%Ta%')).all()
応用例
複数のフィルタを組み合わせる
# nameが'Taro'であり、かつidが5より大きいレコードを取得
result = session.query(User).filter(User.name == 'Taro', User.id > 5).all()
動的にフィルタを追加する
# 動的にフィルタを追加
query = session.query(User)
if some_condition:
query = query.filter(User.name == 'Taro')
result = query.all()
まとめ
SQLAlchemyでは多くの種類のクエリフィルタとオペレータが用意されており、それらを理解して使いこなすことで効率的なデータベース操作が可能です。今回の記事で紹介した例はほんの一例です。ぜひさまざまなクエリを試して、SQLAlchemyの強力な機能を最大限に活用してください。
コメント