PythonのPeeweeは、シンプルで強力なORM(Object Relational Mapping)ライブラリです。この記事では、Peeweeでのカスタムクエリと拡張について詳しく解説します。具体的なコード例、その解説、および応用例を含めています。
目次
はじめに
Peeweeは、Pythonプログラミングでデータベース操作を簡単に行うためのORMライブラリです。基本的なCRUD(Create, Read, Update, Delete)操作は非常に簡単に行えますが、独自のカスタムクエリや拡張も可能です。
基本的なカスタムクエリ
Peeweeでは、SQL文を直接書くことなくデータベース操作が可能ですが、特定の条件下で独自のクエリが必要な場合もあります。
カスタムSELECT文
以下は、特定の条件を満たすレコードを抽出する基本的なカスタムクエリの例です。
from peewee import Model, CharField, SqliteDatabase
db = SqliteDatabase('example.db')
class Person(Model):
name = CharField()
age = CharField()
class Meta:
database = db
# カスタムクエリ
query = Person.select().where(Person.age > 30)
for person in query:
print(person.name)
この例では、年齢が30歳以上の人物を`Person`テーブルから抽出しています。
拡張の方法
カスタムメソッドの追加
Peeweeのモデルクラスにカスタムメソッドを追加することで、拡張を行うことができます。
class Person(Model):
name = CharField()
age = CharField()
class Meta:
database = db
def is_adult(self):
return int(self.age) >= 20
この`is_adult`メソッドを用いて、成人かどうかを簡単に判断することができます。
応用例
応用例1: 複雑な条件のクエリ
Peeweeでは、複数の条件を組み合わせてクエリを作成することができます。
from peewee import or_
# 複雑な条件のクエリ
query = Person.select().where(or_(Person.age > 30, Person.name == 'Alice'))
for person in query:
print(person.name)
応用例2: レコードの一括更新
特定の条件を満たすレコードを一括で更新することもできます。
# 年齢が30歳以上のレコードの名前を"Older Person"に更新
query = Person.update(name='Older Person').where(Person.age > 30)
query.execute()
まとめ
Peeweeは非常に柔軟なORMライブラリであり、基本的な操作から高度なカスタムクエリまで対応しています。この記事で紹介した内容を元に、Peeweeでのデータベース操作をより高度に行ってみてはいかがでしょうか。
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