この記事では、SQLにおける演算子の優先順位とそのグループ化の方法について詳しく解説します。具体的なデータテーブルを使って、各演算子がどのように働き、どう優先順位が影響するかを明示します。
目次
演算子とは
演算子とは、データを操作するための記号またはキーワードです。SQLでは、算術演算子、比較演算子、論理演算子などがあります。
主な演算子の種類
- 算術演算子(+, -, *, /)
- 比較演算子(=, <>, <, >)
- 論理演算子(AND, OR, NOT)
演算子の優先順位
SQLにおいて、複数の演算子が1つのクエリに存在する場合、どの演算子が先に評価されるかは優先順位によって決まります。
優先順位の基本ルール
- 算術演算子が最も優先される(*/ の方が +- よりも)
- 比較演算子が次に優先される
- 論理演算子が最後に優先される(NOT, AND, OR の順)
優先順位のデータテーブル
演算子 | 優先順位 |
---|---|
算術演算子(*/) | 1 |
算術演算子(+-) | 2 |
比較演算子 | 3 |
NOT | 4 |
AND | 5 |
OR | 6 |
グループ化の方法
演算子の優先順位を変更したい、または明示的に設定したい場合には、括弧()を使用します。
括弧を使用した例
SELECT * FROM table WHERE (A = 1 OR B = 2) AND C = 3;
括弧なしと括弧ありの比較
括弧を使用することで、SQLクエリの読み易さが向上し、また意図した動作になるよう制御できます。
括弧なし | 括弧あり |
---|---|
SELECT * FROM table WHERE A = 1 OR B = 2 AND C = 3; | SELECT * FROM table WHERE (A = 1 OR B = 2) AND C = 3; |
まとめ
演算子の優先順位はSQLクエリの結果に大きな影響を与えます。優先順位を理解し、必要に応じて括弧でグループ化することで、より効率的なデータ操作が可能になります。
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