SQLにおけるデータフィルタリングは頻繁に行われる作業の一つですが、特に文字列データを扱う際にはその複雑性が増します。この記事では、文字列関数を組み合わせた高度なフィルタリング手法について、具体的なコード例とその解説、応用例を含めて紹介します。
目次
基本的な文字列関数とその用途
文字列関数は、テキストデータに対する操作を簡単に行うためのものです。基本的なものから見ていきましょう。
UPPER() と LOWER()
UPPER()関数は文字列をすべて大文字に、LOWER()関数はすべて小文字に変換します。これは、大文字・小文字を区別しない検索を行う際に便利です。
SELECT * FROM users WHERE UPPER(username) = 'JOHN';
CONCAT() と ||
CONCAT()関数または||演算子を用いると、複数の文字列を連結することができます。
SELECT CONCAT(first_name, ' ', last_name) AS full_name FROM employees;
文字列関数を組み合わせたフィルタリング
LIKE演算子と組み合わせ
LIKE演算子を使う際にも、UPPER()やLOWER()を活用できます。
SELECT * FROM users WHERE UPPER(first_name) LIKE 'JO%';
TRIM()関数との組み合わせ
TRIM()関数は文字列の先頭と末尾の空白を削除します。これをLIKE演算子または他の文字列関数と組み合わせることで、更に柔軟な検索が可能です。
SELECT * FROM orders WHERE TRIM(product_name) = 'Laptop';
実践例:複数の文字列関数を組み合わせる
複雑な条件でのフィルタリングには、複数の文字列関数を組み合わせます。
SELECT * FROM products WHERE UPPER(TRIM(product_name)) LIKE '%LAPTOP%';
ID | Product Name | Price |
---|---|---|
1 | Laptop | 1000 |
2 | laptop | 900 |
3 | LAPTOP | 1100 |
まとめ
この記事で紹介した文字列関数を使うことで、SQLにおけるフィルタリングがより簡単かつ高度に行えます。UPPER()やLOWER()、TRIM()などの関数をうまく組み合わせて、効率的なデータ操作を目指しましょう。
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