SQLにおける数値関数は、データ解析やレポート作成において非常に有用です。この記事では、数値関数を使ってどのように高度なフィルタリングができるのか、具体的な例を通じて解説します。
目次
数値関数とは何か
数値関数とは、SQL内で数値に対する特定の操作を行うための関数です。一般的には、平均、最大値、最小値、合計などを計算するために用います。
主な数値関数
- AVG() – 平均値を計算
- SUM() – 合計値を計算
- MAX() – 最大値を求める
- MIN() – 最小値を求める
- ROUND() – 数値を四捨五入
基本的なフィルタリング方法
数値関数を使った基本的なフィルタリングは非常に簡単です。以下のSQL文は、`employees`テーブルから平均給与が50,000以上の部門をフィルタリングする例です。
SELECT department, AVG(salary)
FROM employees
GROUP BY department
HAVING AVG(salary) >= 50000;
| department | AVG(salary) |
|---|---|
| Sales | 60000 |
| Engineering | 55000 |
高度なフィルタリング方法
基本的なフィルタリングに加え、複数の数値関数を組み合わせることでより高度なフィルタリングが可能になります。
複数の関数を組み合わせる
例えば、以下のSQL文は、平均給与と最低給与がともに50,000以上の部門をフィルタリングする例です。
SELECT department, AVG(salary), MIN(salary)
FROM employees
GROUP BY department
HAVING AVG(salary) >= 50000 AND MIN(salary) >= 50000;
| department | AVG(salary) | MIN(salary) |
|---|---|---|
| Engineering | 55000 | 50000 |
ROUND関数との組み合わせ
ROUND関数を用いると、計算結果を四捨五入できます。この機能は、結果を報告する際に非常に便利です。
SELECT department, ROUND(AVG(salary), 2)
FROM employees
GROUP BY department
HAVING AVG(salary) >= 50000;
| department | ROUND(AVG(salary), 2) |
|---|---|
| Sales | 60000 |
| Engineering | 55000.50 |
まとめ
数値関数を駆使することで、SQLでのデータフィルタリングはより高度かつ効率的に行えます。特に複数の数値関数を組み合わせることで、さまざまな条件でデータを抽出できるようになります。ぜひ、この記事で学んだテクニックを活用して、日々のデータ分析作業を効率化してください。
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