この記事では、SQLの`ORDER BY`句を使用して複数の列を基準にデータをソートする具体的な使用例を紹介します。特に、データテーブルを用いた解説を行い、実際のデータ操作がどのように行われるかを詳細に説明します。
目次
基本概念: ORDER BY句とは
`ORDER BY`句はSQLでデータを特定の列(または複数列)を基準にソートするために用います。基本的な構文は以下のようになります。
SELECT column1, column2, ...
FROM table_name
ORDER BY column1 [ASC|DESC], column2 [ASC|DESC], ...;
構文要素
– `column1, column2, …`: ソートの対象となる列名。
– `ASC`: 昇順(小さい値から大きい値へ)でソート。
– `DESC`: 降順(大きい値から小さい値へ)でソート。
単一列でのソートと複数列でのソートの違い
単一列と複数列でのソートは基本的に同じ`ORDER BY`句を使用しますが、複数列を指定する場合はその指定順に従ってソートが行われます。
単一列でのソートの例
SELECT * FROM employees
ORDER BY age ASC;
複数列でのソートの例
SELECT * FROM employees
ORDER BY department ASC, age DESC;
複数列でのソートの具体例
考えられるシナリオとして、従業員のデータベースがあり、部門ごとに年齢が高い順に従業員をリストしたいとします。
ID | Name | Department | Age |
---|---|---|---|
1 | John | HR | 35 |
2 | Linda | Engineering | 40 |
3 | Michael | HR | 43 |
4 | Sarah | Engineering | 32 |
上記のテーブルを`ORDER BY`句を用いてソートするSQLクエリは以下のようになります。
SELECT * FROM employees
ORDER BY Department ASC, Age DESC;
これによって、部門ごとに年齢が高い従業員から順にソートされた結果が得られます。
まとめ
SQLの`ORDER BY`句を使用すると、複数の列を基準にした柔軟なデータソートが可能です。特に、データテーブルを用いることでより直感的な理解が得られます。実際のデータベース操作でこの知識を生かし、効率的なデータ処理を行いましょう。
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