SQLにはデータ分析を容易に行うための多くの便利な関数と文法が存在します。その中でも特にウィンドウ関数とORDER BYの組み合わせは強力です。この記事では、この組み合わせを使ってデータを如何に分析するか、実際のデータテーブルと共に詳しく解説します。
目次
ウィンドウ関数とは何か
ウィンドウ関数は、データセット内の一連の行に対して集計や計算を行うためのSQLの機能です。特定の行に対する影響を他の行にも拡張することができ、これにより柔軟なデータ分析が可能になります。
基本的なウィンドウ関数
以下のようなウィンドウ関数が一般的です。
- ROW_NUMBER()
- RANK()
- DENSE_RANK()
- SUM()
- AVG()
- MIN()
- MAX()
ORDER BYの基本
ORDER BYは、指定した列に基づいて結果セットをソートするSQLの文です。ASC(昇順)や DESC(降順)といったキーワードを使い、ソートの方向を指定します。
基本的なORDER BYの使用法
SELECT * FROM table_name
ORDER BY column1 ASC, column2 DESC;
ウィンドウ関数とORDER BYの組み合わせ
ウィンドウ関数とORDER BYを組み合わせることで、より高度なデータ分析が可能になります。以下に具体的な例を示します。
例1: 月ごとの累積売上を計算する
month | sales |
---|---|
January | 100 |
February | 150 |
March | 200 |
SELECT month,
sales,
SUM(sales) OVER (ORDER BY month ASC) AS cumulative_sales
FROM sales_table;
例2: 商品ごとの順位を出す
product | sales |
---|---|
Apple | 100 |
Banana | 50 |
Cherry | 150 |
SELECT product,
sales,
RANK() OVER (ORDER BY sales DESC) AS sales_rank
FROM product_sales;
まとめ
ウィンドウ関数とORDER BYを組み合わせることで、行に依存しないような一般的な集計やソートを超えた、高度なデータ分析が可能になります。この記事で説明したテクニックを使って、よりデータに深みを持たせ、ビジネスに活かしましょう。
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