SQLのRIGHT JOINとINNER JOINの違いを徹底解説

SQL(Structured Query Language)は、データベース管理の際に欠かせないプログラミング言語です。特に、テーブル間でのデータの結合(JOIN)は日常的に行われる操作です。その中で「RIGHT JOIN」と「INNER JOIN」はよく用いられるコマンドですが、これらはどのように異なるのでしょうか?本記事では、具体的なデータテーブルを用いて、RIGHT JOINとINNER JOINの違いを詳しく解説します。

目次

基本的なJOINの仕組み

JOIN操作は、複数のテーブルを特定の条件で結合するSQLの機能です。以下のテーブルを例にしてみましょう。

IDName
1John
2Alice
3Tom
テーブル1:Employees
IDSalary
15000
36000
47000
テーブル2:Salaries

INNER JOINの基本

INNER JOINは、条件にマッチする行だけを結合します。

SELECT * FROM Employees
INNER JOIN Salaries
ON Employees.ID = Salaries.ID;

このクエリにより、IDが1と3のレコードのみが結合されます。

RIGHT JOINの基本

RIGHT JOINは、右側のテーブル(この場合はSalaries)の全ての行と、左側のテーブル(この場合はEmployees)で条件にマッチする行を結合します。

SELECT * FROM Employees
RIGHT JOIN Salaries
ON Employees.ID = Salaries.ID;

このクエリにより、IDが1, 3, 4のSalariesテーブルの行が結合されます。IDが4の行は、Employeesテーブルに対応する行がないため、NULLで埋められます。

RIGHT JOINとINNER JOINの違い

結合するデータの違い

INNER JOINはマッチするデータのみを返しますが、RIGHT JOINは右のテーブルのデータを基準に、マッチする左のテーブルのデータを返します。

NULLの扱い

RIGHT JOINは、左のテーブルでマッチしない行があれば、その列はNULLで埋められます。INNER JOINでは、マッチしない行は単純に除外されます。

使用ケース

RIGHT JOINは、右のテーブルにある全てのデータが重要な場合に使用します。INNER JOINは、両方のテーブルでマッチするデータが重要な場合に使用します。

まとめ

RIGHT JOINとINNER JOINは、SQLでよく使用されるJOINの方法です。INNER JOINはマッチするデータのみを返し、RIGHT JOINは右のテーブルを基準に左のテーブルのマッチするデータを返します。それぞれのJOIN方法には、適した使用ケースがありますので、要件に応じて適切なJOIN方法を選びましょう。

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