この記事では、SQLの`FULL OUTER JOIN`について深掘りします。FULL OUTER JOINは、SQLでよく使用されるジョインの一つであり、2つのテーブル間で全結合を行います。基本的な構文から実用的な使用例、およびそれらの解説まで、一貫して具体的なデータテーブルを使用して説明していきます。
FULL OUTER JOINの基本概念
FULL OUTER JOINは、SQLのJOINの一種です。INNER JOIN, LEFT OUTER JOIN, RIGHT OUTER JOINと並ぶ、4つの基本的なJOINの一つです。FULL OUTER JOINは、二つのテーブルの全てのレコードを結合し、指定したキーが一致しないレコードにはNULLを設定します。
FULL OUTER JOINの基本構文
基本構文は次のようになります。
SELECT columns
FROM table1
FULL OUTER JOIN table2
ON table1.column = table2.column;
比較:INNER JOINとの違い
INNER JOINはマッチするレコードのみを返すのに対し、FULL OUTER JOINはマッチしないレコードも結果に含まれます。
- INNER JOIN: マッチするレコードのみ
- FULL OUTER JOIN: 全てのレコード(マッチしない場合はNULL)
FULL OUTER JOINの使用例
実際の使用例を考えてみましょう。以下のように、`Employees`テーブルと`Orders`テーブルがあるとします。
Employees | Orders |
---|---|
EmpID | Name |
OrderID | EmpID |
基本的な例
以下のSQLクエリは、`Employees`テーブルと`Orders`テーブルを`EmpID`でFULL OUTER JOINします。
SELECT Employees.EmpID, Employees.Name, Orders.OrderID
FROM Employees
FULL OUTER JOIN Orders
ON Employees.EmpID = Orders.EmpID;
結果の解説
このクエリにより、`Employees`テーブルの全ての`EmpID`と`Orders`テーブルの全ての`OrderID`が結合されます。もし、`Employees`テーブルには存在していて、`Orders`テーブルには存在しない`EmpID`があれば、その行の`OrderID`はNULLとなります。
まとめ
FULL OUTER JOINは、二つのテーブル間で全結合を行う強力なSQLの機能です。基本的な構文と使用例を理解することで、より複雑なデータ解析やデータ整合性の確認などに利用することが可能です。この記事が、FULL OUTER JOINの基本的な概念と使用法の理解に役立ったことを願います。
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