この記事では、SQL(Structured Query Language)におけるFULL OUTER JOINとINNER JOINと呼ばれる2つの主要なテーブル結合メソッドについて解説します。具体的なデータテーブルを用いた例を交えながら、それぞれの特性と使い方、および違いに焦点を当てます。
FULL OUTER JOINとは
FULL OUTER JOINは、二つのテーブル間でデータを結合するSQLの一形態です。このJOIN操作は、両方のテーブルからマッチしたレコードを返すだけでなく、一方または両方のテーブルでマッチしないレコードも結果として出力します。
基本的な使い方
FULL OUTER JOINの基本的な構文は以下の通りです。
SELECT * FROM table1
FULL OUTER JOIN table2
ON table1.column_name = table2.column_name;
FULL OUTER JOINの例
以下は、実際のデータテーブルを用いた例です。
ID | Name | Age |
---|---|---|
1 | John | 28 |
2 | Mary | 25 |
3 | Sam | 30 |
ID | Name | Salary |
---|---|---|
1 | John | 50000 |
4 | Emma | 60000 |
5 | Emily | 70000 |
上記のテーブル1とテーブル2をFULL OUTER JOINで結合する場合のSQLは以下のようになります。
SELECT * FROM table1
FULL OUTER JOIN table2
ON table1.ID = table2.ID;
INNER JOINとは
INNER JOINは、二つのテーブル間でデータを結合するSQLの一形態で、マッチしたレコードのみを返します。
基本的な使い方
INNER JOINの基本的な構文は以下の通りです。
SELECT * FROM table1
INNER JOIN table2
ON table1.column_name = table2.column_name;
INNER JOINの例
上記のテーブル1とテーブル2をINNER JOINで結合する場合のSQLは以下のようになります。
SELECT * FROM table1
INNER JOIN table2
ON table1.ID = table2.ID;
FULL OUTER JOINとINNER JOINの違い
結合条件にマッチするデータ
INNER JOINはマッチしたデータのみを返しますが、FULL OUTER JOINはマッチしないデータも含めて返します。
使用ケース
INNER JOINは、両テーブルに存在するデータにのみ関心がある場合に使用します。FULL OUTER JOINは、一方または両方のテーブルでマッチしないデータも必要な場合に使用します。
まとめ
FULL OUTER JOINとINNER JOINは、SQLでデータテーブルを結合する際に使われる主要な手法です。それぞれのJOINには特有の特性と使用ケースがあります。FULL OUTER JOINはマッチしないデータも返す一方、INNER JOINはマッチしたデータのみを返します。これにより、データ解析やレポーティングのニーズに応じて適切なJOINメソッドを選ぶことができます。
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