SQLにおけるサブクエリとFULL OUTER JOINを用いたデータ抽出方法

この記事では、SQLでデータ抽出を行う際の高度なテクニックとして、サブクエリとFULL OUTER JOINを組み合わせた方法について解説します。具体的なSQL文の例、それぞれの構文の解説、およびこの手法の利点と制約についても触れていきます。
目次

前提知識: SQLの基本

SQL(Structured Query Language)は、データベース管理システム(DBMS)で用いられるプログラミング言語です。SQLには、データを検索・抽出するための多くのコマンドや関数があり、その中でも特に「サブクエリ」と「FULL OUTER JOIN」は高度なデータ操作に使用されます。

サブクエリとは

サブクエリは、SQL文の中に含まれる別のSQL文です。主にWHEREやFROM句で使用され、単独で結果を返すクエリに対してさらに条件を付け加えることができます。 SELECT * FROM employees WHERE id IN (SELECT id FROM department WHERE name = ‘Engineering’);

FULL OUTER JOINとは

FULL OUTER JOINは、2つのテーブルを結合する際に、どちらのテーブルにも存在するデータだけでなく、片方にしか存在しないデータも結果に含めるための方法です。 SELECT A.id, B.name FROM table_A A FULL OUTER JOIN table_B B ON A.id = B.id;

サブクエリとFULL OUTER JOINの組み合わせ

基本的な組み合わせ方

サブクエリとFULL OUTER JOINを組み合わせることで、より柔軟なデータ抽出が可能になります。 SELECT A.*, B.* FROM (SELECT id, name FROM table_A WHERE condition1) A FULL OUTER JOIN (SELECT id, name FROM table_B WHERE condition2) B ON A.id = B.id;