SQLで複数テーブルのJOINを用いたデータ抽出方法

この記事では、SQLにおける複数テーブルのJOINを用いたデータ抽出方法について解説します。具体的なSQLクエリ例とそれに続く解説、および各種JOIN(INNER JOIN, LEFT JOIN, RIGHT JOIN, FULL OUTER JOIN)の違いについても触れます。

目次

基本概念:JOINとは

SQLのJOIN操作は、複数のテーブルからデータを連結して一つのテーブルにまとめる操作です。この操作はデータベースにおいて非常に一般的であり、多くの複雑な問題を解決するための基本的な手法とされています。

主なJOINの種類

SQLで使えるJOINには以下のような種類があります。

  • INNER JOIN
  • LEFT (OUTER) JOIN
  • RIGHT (OUTER) JOIN
  • FULL OUTER JOIN

INNER JOINの基本的な使い方

INNER JOINは、指定した条件にマッチするレコードだけを結合します。

テーブル1テーブル2
ID: 1, Name: AliceID: 1, City: Tokyo
ID: 2, Name: BobID: 2, City: Osaka
INNER JOINの前の2つのテーブル
SELECT T1.Name, T2.City
FROM Table1 T1
INNER JOIN Table2 T2 ON T1.ID = T2.ID;

このSQLクエリは、IDがマッチするレコード(Alice-Tokyo, Bob-Osaka)を結合します。

LEFT JOINとRIGHT JOIN

LEFT JOINは、テーブル1に存在するすべてのレコードと、テーブル2にマッチするレコードを結合します。

テーブル1テーブル2
ID: 1, Name: AliceID: 1, City: Tokyo
ID: 2, Name: BobID: 3, City: Nagoya
LEFT JOINの前の2つのテーブル
SELECT T1.Name, T2.City
FROM Table1 T1
LEFT JOIN Table2 T2 ON T1.ID = T2.ID;

このSQLクエリは、Alice-TokyoとBob-NULLを結合します。

RIGHT JOIN

RIGHT JOINは、LEFT JOINの逆で、テーブル2のすべてのレコードと、テーブル1でマッチするレコードを結合します。

FULL OUTER JOIN

FULL OUTER JOINは、両方のテーブルのすべてのレコードを結合し、マッチしない場合はNULLを挿入します。

まとめ

JOINはデータベース処理で頻繁に用いられる重要な概念です。特に複数のテーブルから必要なデータを効率よく取得する際には、JOINが非常に役立ちます。この記事で解説した各種JOINを理解し、適切に使い分けることで、SQLでのデータ抽出がより簡単で効率的になるでしょう。

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