SQLのサブクエリの再帰と反復によるデータ取得の詳細解説

この記事では、SQLのサブクエリにおける再帰と反復を使ったデータの取得方法について詳しく解説します。具体的なSQLクエリ例とその説明、実践で役立つ応用例を交えてご紹介します。

目次

サブクエリとは

サブクエリとは、SQLのSELECT文の中で使われる別のSELECT文のことを指します。このサブクエリを使うことで、複雑なデータ操作や検索が可能になります。

基本的なサブクエリの形式

SELECT column1, column2 FROM table WHERE column1 = (SELECT column3 FROM table2 WHERE condition);
用語説明
column1, column2メインクエリで選択されるカラム
tableメインクエリが対象とするテーブル
column3, table2, conditionサブクエリが対象とするカラム、テーブル、条件
サブクエリの基本的な要素

サブクエリの再帰

再帰的なサブクエリは、自身を何度も呼び出すクエリです。通常、階層的なデータ構造を扱う際に使用されます。

再帰的サブクエリの使用例

WITH RECURSIVE hierarchy AS (
  SELECT parent_id, child_id FROM table WHERE parent_id = 1
  UNION ALL
  SELECT h.parent_id, t.child_id FROM hierarchy h, table t WHERE h.child_id = t.parent_id
)
SELECT * FROM hierarchy;

解説

このクエリは、`parent_id`が1であるレコードからスタートし、その`child_id`を元に次の階層を探し出していきます。

サブクエリの反復

反復的なサブクエリは、一定の条件が満たされるまで同じクエリを繰り返し実行します。これは、例えばランキングの算出や特定の計算を行う際に有用です。

反復的サブクエリの使用例

SELECT id, RANK() OVER (ORDER BY score DESC) AS rank FROM (
  SELECT id, SUM(score) AS score FROM table GROUP BY id
) AS subquery;

解説

このクエリでは、まずサブクエリで各`id`に対するスコアの合計を計算します。その後、メインのクエリでランキングを付けています。

まとめ

サブクエリを用いることで、SQLでより高度なデータ操作が可能になります。特に、再帰と反復を理解して使いこなすことで、階層的なデータの扱いや複雑なデータ集計にも対応できるようになります。

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