この記事では、SQLでよく使用されるJOINについて、特にANSIスタイルと非ANSIスタイルの違いと使い方に焦点を当てて解説します。実際のデータを用いた具体的な例とともに、それぞれのスタイルがどのように動作するのか、何が違うのかを明らかにします。
目次
JOINとは?
JOINとは、複数のテーブルから必要なデータを組み合わせて取得するSQLの命令です。JOINにはいくつかの種類がありますが、本記事では特にANSIスタイルと非ANSIスタイルに焦点を当てます。
ANSIスタイルと非ANSIスタイルの基本的な違い
ANSIスタイルと非ANSIスタイルの主な違いは、構文と可読性にあります。ANSIスタイルはSQL標準に準拠しており、非ANSIスタイルはデータベースシステムごとの独自の形式が多いです。
ANSIスタイル | 非ANSIスタイル |
---|---|
標準的なSQLに準拠 | 独自の拡張が多い |
可読性が高い | 可読性が低い場合も |
ANSIスタイルのJOIN
基本的な構文
ANSIスタイルのJOINは以下のような構文となります。
SELECT * FROM table1
JOIN table2
ON table1.column = table2.column;
具体的な例
たとえば、以下のような二つのテーブルがあった場合、
社員テーブル(table1) | |
---|---|
社員ID | 名前 |
1 | 田中 |
2 | 佐藤 |
部署テーブル(table2) | |
---|---|
社員ID | 部署 |
1 | 営業 |
2 | 開発 |
この場合、ANSIスタイルのJOINで以下のように書けます。
SELECT * FROM table1
JOIN table2
ON table1.社員ID = table2.社員ID;
非ANSIスタイルのJOIN
基本的な構文
非ANSIスタイルのJOINは以下のような構文となります。
SELECT * FROM table1, table2
WHERE table1.column = table2.column;
具体的な例
同じテーブルを用いて、非ANSIスタイルで書くと以下のようになります。
SELECT * FROM table1, table2
WHERE table1.社員ID = table2.社員ID;
まとめ
ANSIスタイルと非ANSIスタイルは、基本的には同じ動作をしますが、構文と可読性が異なります。ANSIスタイルは標準に準拠しているため、多くのデータベースシステムで使えるメリットがあります。一方、非ANSIスタイルはシステム固有の拡張が多いため、注意が必要です。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/21 10:54:58時点 Amazon調べ-詳細)
コメント