データベース設計や運用において、PRIMARY KEYとUNIQUE INDEXは重要な概念ですが、どちらも一意性を保証する点で似ているため、混同されやすいです。この記事では、両者の違いとそれぞれの適用場面について詳しく説明します。
PRIMARY KEYとは
PRIMARY KEY(プライマリーキー)は、テーブル内で各レコードを一意に識別するためのキーです。一つのテーブルには一つのプライマリーキーしか設定できません。さらに、プライマリーキーに設定されたカラムはNULL値を許可しません。
PRIMARY KEYの特性
1. 一意性: 同じ値が存在しない。
2. NOT NULL: NULL値を持たない。
3. 一つのテーブルに一つだけ設定可能。
特性 | 説明 |
---|---|
一意性 | 同じ値が存在しない |
NOT NULL | NULL値を持たない |
制限数 | テーブルに一つだけ |
UNIQUE INDEXとは
UNIQUE INDEX(ユニークインデックス)も、データの一意性を保証しますが、PRIMARY KEYとは異なり、一つのテーブルに複数のユニークインデックスを設定できます。また、NULL値は一つだけ許可されます。
UNIQUE INDEXの特性
1. 一意性: 同じ値が存在しない。
2. NULL許可: NULL値を一つだけ持てる。
3. 複数設定可能: 一つのテーブルに複数設定できる。
特性 | 説明 |
---|---|
一意性 | 同じ値が存在しない |
NULL許可 | NULL値を一つだけ持てる |
制限数 | テーブルに複数設定可能 |
PRIMARY KEYとUNIQUE INDEXの違い
PRIMARY KEYとUNIQUE INDEXは、以下のような違いがあります。
- NULL値の許可
- テーブルに設定可能な数
- 主キーとしての役割
NULL値の許可
PRIMARY KEYはNULL値を許可しませんが、UNIQUE INDEXはNULL値を一つだけ許可します。
設定可能な数
PRIMARY KEYはテーブルに一つだけ設定可能ですが、UNIQUE INDEXはテーブルに複数設定可能です。
主キーとしての役割
PRIMARY KEYは、テーブルの主キーとしての特別な意味を持ちます。UNIQUE INDEXは、一意性を保証するだけであり、主キーとしての役割はありません。
要素 | PRIMARY KEY | UNIQUE INDEX |
---|---|---|
NULL値の許可 | 不可 | 一つだけ許可 |
設定可能な数 | 一つ | 複数 |
主キーとしての役割 | あり | なし |
まとめ
PRIMARY KEYとUNIQUE INDEXは、一見すると似ている概念ですが、NULL値の許可、設定可能な数、主キーとしての役割といった点で大きな違いがあります。これらの違いを理解し、適切な場面で使い分けることが重要です。
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