SQLで複合インデックスを設計し活用する具体的なケース

この記事では、SQLにおける複合インデックスの設計と使用ケースについて詳しく解説します。複合インデックスは、データベースのクエリパフォーマンスを向上させるための重要な手段の一つです。しかし、設計が不適切な場合は、むしろパフォーマンスが低下する可能性もあります。この記事を読むことで、複合インデックスの設計と活用方法が明確になるでしょう。

目次

複合インデックスとは何か

複合インデックスとは、複数の列(フィールド)を一つのインデックスとして扱う手法です。これによって、一度のクエリで複数の列を効率的に検索・整列することができます。

単一インデックス複合インデックス
1列に対してインデックスを作成複数列に対してインデックスを作成
テーブル:単一インデックスと複合インデックスの違い

複合インデックスの設計ポイント

選択性が高い列を先に配置

複合インデックスの列の順序は非常に重要です。選択性が高い列、つまり値がユニークに近い列を先に配置することが一般的です。

  • 顧客ID
  • 購入日

WHERE句でよく使う列を選ぶ

クエリのWHERE句でよく使われる列は、複合インデックスの候補になります。

SELECT * FROM orders WHERE customer_id = 1 AND purchase_date >= '2022-01-01';

具体的な使用ケース

ECサイトの注文履歴検索

例えば、ECサイトで顧客が自分の注文履歴を検索するケースを考えましょう。

CREATE INDEX idx_order ON orders(customer_id, purchase_date);
顧客ID購入日商品ID数量
12022-01-101012
12022-01-201021
テーブル:注文履歴

在庫管理システム

在庫管理システムでは、商品IDと倉庫IDを使用して複合インデックスを作成すると効果的です。

CREATE INDEX idx_stock ON stock(product_id, warehouse_id);
商品ID倉庫ID在庫数
101A100
101B50
テーブル:在庫管理

まとめ

複合インデックスは、選択性が高い列を先に配置する、WHERE句でよく使用する列を選ぶなどのポイントを押さえて設計することが重要です。具体的な使用ケースに応じて、適切な複合インデックスを作成することで、SQLのパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。

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