SQL(Structured Query Language)でのデータ検索には多くの方法がありますが、文字列型のデータ(特にVARCHAR型)に対しては、LIKE演算子が非常に便利です。この記事では、VARCHAR型のデータに対してLIKE演算子を使用する検索クエリに焦点を当て、その基本から応用までを解説します。
目次
基本概念:VARCHAR型とLIKE演算子
VARCHAR型は、可変長の文字列を保存するためのデータ型です。一方で、LIKE演算子は、特定のパターンに一致するレコードを検索する際に使用されます。
VARCHAR型の特性
VARCHAR型は以下のような特性を持っています。
- 可変長文字列
- 最大文字数を設定可能
- 日本語も扱える(文字セットに依存)
LIKE演算子の基本
LIKE演算子の基本的な使い方は以下のとおりです。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '検索パターン';
基本的なクエリ例
ここで、VARCHAR型のカラムに対してLIKE演算子を用いた基本的なクエリ例を見てみましょう。
完全一致の検索
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 LIKE '山田太郎';
前方一致の検索
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 LIKE '山田%';
部分一致の検索
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 LIKE '%田%';
LIKE演算子の応用
LIKE演算子は、単純な一致検索以外にも柔軟な検索が可能です。
複数条件の組み合わせ
ANDやORを使って、複数の条件を組み合わせることができます。
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 LIKE '山田%' AND 都道府県 LIKE '東京%';
否定条件の検索
NOT LIKEを使って、特定のパターンに一致しないレコードを検索することもできます。
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 NOT LIKE '山田%';
注意点と最適化
LIKE演算子を使用する際の注意点と、パフォーマンスを向上させるためのテクニックについて解説します。
インデックスの効かないケース
“%”が先頭にくる場合、インデックスは効かない可能性が高いです。
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 LIKE '%田';
ESCAPE句の使用
特殊文字(%、_など)を検索する場合は、ESCAPE句を使用します。
SELECT * FROM ユーザー WHERE 名前 LIKE '!%' ESCAPE '!';
まとめ
VARCHAR型のデータに対してLIKE演算子を使用する検索クエリは、日常的なデータベース操作で頻繁に使用されます。この記事で解説した基本的な使い方や応用例、注意点を理解して、効率的なデータ検索を行いましょう。
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