この記事では、SQL(Structured Query Language)において、SUM関数とOVER句を組み合わせる高度な例について解説します。これらの組み合わせは、データ分析や集計処理で非常に有用です。具体的なコード例を交えながら、実用的なテクニックをご紹介します。
目次
はじめに
SQLは、データベースから情報を引き出すための言語ですが、単純なSELECT文以上のことも多くできます。特に、SUM関数とOVER句をうまく組み合わせることで、より高度なデータ集計や分析が可能になります。
SUM関数とは
SUM関数は、特定の列に含まれる数値の合計を計算するSQLの集計関数です。
基本的な使い方
SELECT SUM(列名) FROM テーブル名;
OVER句とは
OVER句は、集計関数を使用する際に、パーティション(グループ)ごとに計算を行うためのものです。
基本的な使い方
SELECT 列名, SUM(列名) OVER() FROM テーブル名;
SUM関数とOVER句の組み合わせ
SUM関数とOVER句を組み合わせることで、一度のクエリで複数の集計処理を行うことができます。
一般的な使用例
SELECT 列名, SUM(列名) OVER(PARTITION BY 別の列名) FROM テーブル名;
具体的な例
考え方を具体化するために、以下のような「商品テーブル」を例にします。
商品ID | カテゴリ | 価格 |
---|---|---|
1 | 食品 | 100 |
2 | 食品 | 200 |
3 | 家電 | 300 |
4 | 家電 | 400 |
このテーブルに対して、以下のSQLクエリを実行すると:
SELECT カテゴリ, 価格, SUM(価格) OVER(PARTITION BY カテゴリ) AS 合計価格 FROM 商品テーブル;
以下のような結果が得られます。
カテゴリ | 価格 | 合計価格 |
---|---|---|
食品 | 100 | 300 |
食品 | 200 | 300 |
家電 | 300 | 700 |
家電 | 400 | 700 |
まとめ
SUM関数とOVER句を組み合わせることで、SQLで高度なデータ集計が可能です。特に、OVER句を用いることで、一度のクエリで複数の集計を行うことができ、効率的なデータ処理が可能になります。
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