この記事では、SQLにおいて特定の文字列を持つレコードを削除するDELETEクエリの使い方について詳しく解説します。具体的なSQLコマンドの書き方から、実際にどのような効果があるのかまでを、具体的な例を交えて説明します。
目次
はじめに
データベース内で不要なデータを効率よく削除するには、DELETEクエリが非常に有用です。特に、レコード内の特定の文字列を条件にしてデータを削除する場面では、DELETEクエリの活用が欠かせません。
基本的なDELETEクエリの構文
DELETEクエリの基本構文は非常にシンプルです。それは以下の通りです。
DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件;
DELETEクエリの各部分の説明
部分 | 説明 |
---|---|
DELETE FROM | データを削除する対象のテーブルを指定します。 |
テーブル名 | 対象のテーブルの名前です。 |
WHERE | 削除するレコードの条件を指定します。 |
条件 | この条件に一致するレコードが削除されます。 |
特定の文字列を持つレコードを削除する方法
特定の文字列を持つレコードだけを削除する場合、以下のようなSQLコマンドを使用します。
DELETE FROM テーブル名 WHERE 列名 LIKE '特定の文字列%';
LIKE演算子による文字列の部分一致
ここで重要なのが、LIKE演算子です。この演算子を使うと、特定の文字列で始まるデータを簡単に選択できます。
記号 | 意味 |
---|---|
% | 任意の文字列 |
_ | 任意の一文字 |
実例: 社員データから特定の部署のレコードを削除
以下は、社員データが格納されているテーブルから、特定の部署に所属する社員のレコードを削除する例です。
削除前のテーブル
社員ID | 氏名 | 部署 |
---|---|---|
1 | 田中 | 営業部 |
2 | 佐藤 | 人事部 |
3 | 鈴木 | 営業部 |
4 | 高橋 | 企画部 |
SQLコマンド
DELETE FROM 社員データ WHERE 部署 LIKE '営業部';
削除後のテーブル
社員ID | 氏名 | 部署 |
---|---|---|
2 | 佐藤 | 人事部 |
4 | 高橋 | 企画部 |
まとめ
この記事では、SQLのDELETEクエリで特定の文字列を持つレコードを削除する方法について詳しく解説しました。LIKE演算子を使うことで、非常に柔軟な削除条件を設定することが可能です。DELETEクエリは強力なツールですが、その分、誤って重要なデータを削除してしまうリスクもありますので、使用する際は十分注意が必要です。
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