SQLのSUM関数でよくあるエラーとそのトラブルシューティング

SQLのSUM関数は、データベース内の数字を合計するために非常に便利な関数ですが、適用時にはいくつかの一般的なエラーやトラブルが発生する可能性があります。この記事では、SUM関数の利用に関する一般的なエラーとそのトラブルシューティング方法について詳しく解説します。
目次

はじめに

SQLのSUM関数は、多くのビジネスや分析作業で欠かせない存在です。しかし、この関数を使う際には一定の注意が必要です。今回はその一般的なエラーと、それに対処する方法を説明します。

SUM関数の基本概念

SUM関数は、指定された列の全ての数値データを合計する関数です。 SELECT SUM(column_name) FROM table_name WHERE condition;

よくあるエラーとその原因

NULL値の影響

SQLのSUM関数はNULL値を無視して計算しますが、すべての値がNULLの場合、結果もNULLになります。
商品ID 価格
1 NULL
2 NULL
テーブル名称1:すべての価格がNULL

対策

NULL値がある場合は、ISNULLやCOALESCE関数を使用してNULLを0に変換できます。 SELECT SUM(ISNULL(column_name, 0)) FROM table_name WHERE condition;

データ型の不一致

数値以外のデータ型が含まれている場合、SUM関数はエラーを出力します。
商品ID 価格
1 1000
2 ‘一千’
テーブル名称2:価格が文字列で入力されている例

対策

CASTまたはCONVERT関数を使用して、データ型を数値に変換します。 SELECT SUM(CAST(column_name AS INT)) FROM table_name WHERE condition;