この記事では、SQLにおけるHAVING句とサブクエリを使った高度なフィルタリング手法について詳しく解説します。HAVING句とは何か、サブクエリとは何かを初めに説明した後、それらを組み合わせてどのようにデータをフィルタリングするのか、具体的な例とともにご紹介します。
目次
はじめに:HAVING句とサブクエリの基本
HAVING句とサブクエリは、それぞれSQLの異なる側面で用いられるフィルタリング手法です。HAVING句は主にGROUP BY句と組み合わせて、集計した結果に対するフィルタリングを行います。一方、サブクエリは別のSQLクエリの結果を用いて、メインクエリのデータをフィルタリングします。
HAVING句の基本
HAVING句は、GROUP BY句でグループ化したあとに、その結果に対する条件を指定します。以下は基本的な使用例です。
SELECT department, COUNT(*)
FROM employees
GROUP BY department
HAVING COUNT(*) > 10;
サブクエリの基本
サブクエリは、一つのSQLクエリ内で別のクエリを使う手法です。以下は基本的な使用例です。
SELECT name FROM students
WHERE age = (SELECT MAX(age) FROM students);
HAVING句とサブクエリの連携
HAVING句とサブクエリを組み合わせることで、より高度なデータフィルタリングが可能です。具体的には、サブクエリで取得した結果をHAVING句でフィルタリングすることができます。
基本的な連携例
次の例では、各部署の平均年齢が会社全体の平均年齢より高い部署を探します。
SELECT department, AVG(age)
FROM employees
GROUP BY department
HAVING AVG(age) > (SELECT AVG(age) FROM employees);
部署 | 平均年齢 |
---|---|
開発 | 35 |
営業 | 30 |
総務 | 40 |
複雑な連携例
次の例では、各商品の売上が全商品の平均売上より高い商品を抽出します。
SELECT product, SUM(sales)
FROM orders
GROUP BY product
HAVING SUM(sales) > (SELECT AVG(SUM(sales)) FROM orders GROUP BY product);
商品 | 売上 |
---|---|
商品A | 1000万円 |
商品B | 1200万円 |
まとめ
HAVING句とサブクエリを組み合わせることで、集計後のデータや他のクエリの結果に基づいた高度なフィルタリングが可能です。SQLにおけるこのような高度なデータ処理手法を理解し、適用することで、より柔軟なデータ分析が行えるようになります。
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