この記事では、グラフデータベースのモデリング基本について解説します。リレーショナルデータベースとは異なり、グラフデータベースはノードとエッジで構成されるため、そのモデリング手法も特有のものがあります。ここでは、その基本概念と一例を紹介します。
目次
グラフデータベースとは
グラフデータベースは、データをノード(頂点)とエッジ(辺)で表現するデータベースです。ノードはエンティティを、エッジはエンティティ間の関係を表します。これにより、リレーショナルデータベースよりも柔軟に複雑な関係を表現することができます。
基本概念
グラフデータベースのモデリングでは、以下の要素が基本となります。
ノード
ノードは、グラフデータベースにおける主要なエンティティを表します。例えば、人や商品、場所などがノードとして表現されます。
エッジ
エッジは、ノード間の関係を表す要素です。リレーショナルデータベースの外部キーのような役割を果たしますが、方向性がある場合もあります。
プロパティ
プロパティは、ノードやエッジに付与される追加情報です。例えば、人のノードには「名前」や「年齢」、エッジには「関係の強度」などがプロパティとして設定されます。
モデリングの例
ここでは、シンプルな社内ネットワークをモデリングする例を紹介します。
ユースケースの定義
以下のようなユースケースを考えます。
ノードとエッジの設計
ノード | エッジ |
---|---|
社員 | 所属している |
部署 | 繋がっている |
スキル | 持っている |
プロパティの設計
ノード/エッジ | プロパティ |
---|---|
社員 | 名前、年齢 |
部署 | 部署名 |
スキル | スキル名 |
所属している | 開始日 |
繋がっている | 関係の強度 |
持っている | レベル |
まとめ
グラフデータベースのモデリングは、リレーショナルデータベースとは異なる考え方が必要です。基本要素としてノード、エッジ、プロパティがあり、これらを組み合わせて複雑な関係性を表現します。設計の際には、ユースケースを明確にして、それに適したノードとエッジ、プロパティを設計することが重要です。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/25 11:07:48時点 Amazon調べ-詳細)
コメント