この記事では、SQLにおける「弱エンティティ」と「所有エンティティ」について詳しく解説します。どちらのエンティティがどのような場面で使用されるのか、また、それぞれがどのようにSQLで処理されるのかを具体的な例と共に説明します。
目次
エンティティとは?
エンティティは、データベースに保存されるデータの論理的な単位です。例えば、顧客や商品などがエンティティになります。
弱エンティティと所有エンティティの基本概念
弱エンティティとは
弱エンティティとは、他のエンティティに依存して存在するエンティティです。弱エンティティ自体は独立した存在としては成り立たず、所有エンティティと関連して初めて成り立つエンティティです。
所有エンティティとは
所有エンティティとは、弱エンティティが依存するエンティティです。このエンティティが存在することで、弱エンティティが成立します。
具体的な例での説明
オーダーとオーダー詳細
例として、「オーダー」と「オーダー詳細」を考えます。「オーダー詳細」は「オーダー」が存在することで初めて成り立つため、弱エンティティとなります。逆に「オーダー」は「オーダー詳細」が依存するため、所有エンティティとなります。
エンティティ名 | エンティティタイプ | 依存するエンティティ |
---|---|---|
オーダー | 所有エンティティ | なし |
オーダー詳細 | 弱エンティティ | オーダー |
SQLでの処理方法
所有エンティティの作成
所有エンティティは通常のテーブルとして作成されます。
CREATE TABLE orders (
order_id INT PRIMARY KEY,
customer_name VARCHAR(255)
);
弱エンティティの作成
弱エンティティは、所有エンティティの主キーを外部キーとして持つテーブルとして作成されます。
CREATE TABLE order_details (
detail_id INT PRIMARY KEY,
order_id INT,
product_name VARCHAR(255),
FOREIGN KEY (order_id) REFERENCES orders(order_id)
);
まとめ
弱エンティティと所有エンティティは、データベース設計において重要な概念です。弱エンティティは他のエンティティ(所有エンティティ)に依存しており、SQLでの表現も所有エンティティの主キーを外部キーとして持つ形になります。理解と正確な設計が求められますので、本記事が参考になれば幸いです。
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