データベース設計において、正規化は非常に重要なプロセスです。特に2NF(第二正規形)に移行する際の手順は、効率的なデータベースを構築するために必須です。この記事では、2NFに移行するプロセスについて詳しく解説します。
目次
正規化とは
正規化は、データベースの設計を改善する手法の一つです。冗長性を排除し、データの整合性と効率性を高めることが目的です。
正規形とは
正規形とは、データベースが特定の条件を満たしている状態を指します。1NF、2NF、3NFなど、複数のレベルがあります。
2NF(第二正規形)とは
2NFは、1NFを満たした上で、部分関数従属性(partial functional dependency)が存在しない状態を指します。
部分関数従属性とは
部分関数従属性とは、複合キーの一部が非キー属性に依存している状態を指します。
2NFに移行するプロセス
2NFに移行するためには以下の手順を経る必要があります。
1NFにする
最初に、テーブルを1NF(第一正規形)にします。これは、すべての列が原子的な値を持ち、行が一意に識別される状態です。
部分関数従属性を特定する
次に、部分関数従属性を特定します。これは、複合キーの一部が非キー属性に依存している場合に該当します。
テーブルを分解する
部分関数従属性が特定できたら、テーブルを分解します。これにより、新しいテーブルが2NFになります。
例: 従業員とプロジェクトの関係
- 従業員ID
- プロジェクトID
- 役割
従業員ID | プロジェクトID | 役割 |
---|---|---|
1 | A | 開発 |
1 | B | 設計 |
2 | A | 設計 |
2 | B | 開発 |
このテーブルから、部分関数従属性(従業員ID -> 役割)が見えます。よって、テーブルを以下のように分解します。
従業員ID | プロジェクトID |
---|---|
1 | A |
1 | B |
2 | A |
2 | B |
従業員ID | 役割 |
---|---|
1 | 開発 |
1 | 設計 |
2 | 設計 |
2 | 開発 |
まとめ
2NFに移行するには、まず1NFにし、次に部分関数従属性を特定して、最後にテーブルを分解するプロセスを踏む必要があります。この手順に従い、より効率的なデータベース設計を目指しましょう。
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