この記事では、SQLとNoSQLデータベースのセキュリティ対策について詳しく説明します。両者の基本的な違いから、具体的なセキュリティ対策まで、幅広くカバーします。
目次
SQLとNoSQLの基本的な違い
SQL(Structured Query Language)とNoSQL(Not Only SQL)は、データベース管理システムの二つの主要なタイプです。それぞれには特有の特性と利点があり、セキュリティ対策もそれぞれ異なります。
特性 | SQL | NoSQL |
---|---|---|
データの構造 | 固定 | 柔軟 |
スケーラビリティ | 垂直 | 水平 |
トランザクション | ACID準拠 | 一般に非準拠 |
セキュリティ対策の共通点
SQLもNoSQLも、以下のような基本的なセキュリティ対策が共通しています。
- 認証と認可
- データ暗号化
- 監査ログ
SQLデータベースのセキュリティ対策
アクセス制御
SQLデータベースでは、ユーザーレベルでのアクセス制御が一般的です。
GRANT SELECT, INSERT ON table_name TO 'username'@'host';
SQLインジェクション対策
プリペアードステートメントを用いることでSQLインジェクション攻撃を防ぎます。
SELECT * FROM users WHERE username = ? AND password = ?;
NoSQLデータベースのセキュリティ対策
JSON Web Token(JWT)
JWTを使用した認証が一般的です。
const token = jwt.sign({ user_id }, secretKey, { expiresIn: '2h' });
データの暗号化
Field Level Encryption(FLE)がよく使用されます。
db.collection.insert({
encryptedField: encrypt("Sensitive Data", key)
});
対策 | SQL | NoSQL |
---|---|---|
認証 | ユーザーレベル | JWT |
暗号化 | データベースレベル | フィールドレベル |
その他 | SQLインジェクション対策 | レートリミット |
まとめ
SQLとNoSQLのデータベースはそれぞれに独自のセキュリティ対策があります。SQLでは一般にユーザーレベルでのアクセス制御が行われ、SQLインジェクション対策が必須です。一方でNoSQLでは、JWTやフィールドレベルの暗号化が一般的です。どちらのデータベースを使用するにしても、セキュリティ対策は非常に重要です。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/22 10:55:01時点 Amazon調べ-詳細)
コメント