SQLを使用していると、複数のテーブルからデータを合成してレポートを作成するケースが頻繁にあります。この記事では、SQLのJOINを使って、複数のテーブルからデー゠を取得し、レポートを作成する具体的な手順を解説します。
目次
基本的なJOINの種類
SQLにはいくつかのJOINの種類があります。それぞれのJOINが何をするのか理解することが、効率的なレポート作成に繋がります。
INNER JOIN
INNER JOINは、指定された条件に一致するレコードだけを結合します。
顧客テーブル | 注文テーブル |
---|---|
太郎 | 注文1 |
太郎 | 注文2 |
花子 | 注文3 |
INNER JOIN結果 |
---|
太郎, 注文1 |
太郎, 注文2 |
花子, 注文3 |
LEFT JOIN
LEFT JOINは、左のテーブルのすべてのレコードと、右のテーブルの条件に一致するレコードを結合します。一致しない場合はNULLになります。
LEFT JOIN結果 |
---|
太郎, 注文1 |
太郎, 注文2 |
花子, 注文3 |
三郎, NULL |
JOINを使ったレポート作成手順
手順1: 必要なテーブルを特定する
複数のテーブルからデータを取得する場合、最初にどのテーブルが必要か特定します。例えば、顧客テーブルと注文テーブル、商品テーブルがある場合、どのテーブルからどの情報が必要かリストアップしましょう。
- 顧客テーブルから顧客IDと名前
- 注文テーブルから注文IDと金額
- 商品テーブルから商品名と価格
手順2: SQLクエリを作成する
必要なテーブルとデータが特定できたら、次にSQLクエリを作成します。このクエリは、必要なテーブルをJOINして、必要なデータを取得するものです。
SELECT 顧客テーブル.顧客ID, 顧客テーブル.名前, 注文テーブル.注文ID, 商品テーブル.商品名
FROM 顧客テーブル
INNER JOIN 注文テーブル ON 顧客テーブル.顧客ID = 注文テーブル.顧客ID
INNER JOIN 商品テーブル ON 注文テーブル.商品ID = 商品テーブル.商品ID;
手順3: クエリを実行してデータを確認
SQLクエリが完成したら、実際にクエリを実行してデータが正しく取得できるか確認します。
-- SQLクエリの実行結果を確認
SELECT * FROM 実行結果テーブル;
手順4: レポートを作成
最後に、取得したデータをもとにレポートを作成します。このレポートには、JOINで取得したデータが含まれるため、多角的な分析や可視化が可能です。
まとめ
この記事では、SQLのJOINを使用して複数のテーブルからデータを取得し、レポートを作成する手順を解説しました。JOINの種類とそれぞれの特性を理解し、効率的にレポート作成を行うことが可能です。実際に手を動かしながら理解を深めていきましょう。
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