個人情報保護法(PIPA)に準拠するためには、データベース管理もその対象となります。この記事では、個人情報保護法に対応するためのSQLスクリプトの例を紹介します。
目次
はじめに
個人情報保護法(PIPA)に対応するには、データベース管理が重要な要素となります。特に、データの保存、参照、削除などを適切に行う必要があります。この記事では、それらの処理を行うためのSQLスクリプトの具体的な例を見ていきましょう。
SQLでのデータ保存
暗号化
個人情報を保存する際には、暗号化が必須です。以下は暗号化を行うSQLスクリプトの一例です。
INSERT INTO users (name, encrypted_password)
VALUES ('田中', AES_ENCRYPT('password', 'key'));
制約の設定
データの整合性を保つために、制約を設定します。
ALTER TABLE users ADD CONSTRAINT UNIQUE (email);
データの参照
必要なデータだけを取得
個人情報を扱う際は、必要最小限の情報だけを参照するようにしましょう。
SELECT name FROM users WHERE id = 1;
データの削除
論理削除と物理削除
データを削除する際には、論理削除と物理削除があります。
論理削除
論理削除は、データを物理的には削除せず、状態を変更する方法です。
UPDATE users SET deleted = TRUE WHERE id = 1;
物理削除
物理削除は、データを完全に削除する方法です。
DELETE FROM users WHERE id = 1;
法に準拠したデータ管理
アクセスログの保存
誰がいつ、何のデータにアクセスしたのかを記録することも重要です。
INSERT INTO logs (user_id, action, timestamp) VALUES (1, 'read', NOW());
まとめ
個人情報保護法に準拠するためには、データベースの管理もその対象となります。暗号化や制約の設定、必要最小限のデータ参照、論理削除と物理削除、アクセスログの保存など、多くの点で注意が必要です。今回紹介したSQLスクリプト例を参考に、法に準拠したデータ管理を行いましょう。
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