Excelで「マクロの実行がブロックされました」警告を解除する方法

エクセルファイルを開く際に「このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました」という警告が表示されることがあります。この問題は、特に古いファイルや信頼できないソースから取得したファイルで発生することが多いです。本記事では、この警告を解除し、エクセルのマクロを安全に有効にする方法を解説します。具体的な手順や注意点を紹介し、セキュリティを確保しながらエクセルを快適に使用する方法を詳述します。

目次

マクロを有効にする方法

エクセルのファイルを開く際に表示される「マクロの実行がブロックされました」という警告を解除するために、エクセルの設定を変更してマクロを有効にする方法を説明します。

Excelオプションを開く

まず、エクセルを開き、左上隅の「ファイル」タブをクリックします。次に、左側のメニューの下部にある「オプション」をクリックします。

セキュリティセンターの設定を変更する

「Excelオプション」ダイアログボックスが表示されたら、左側のメニューから「セキュリティセンター」を選択し、「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックします。

マクロ設定を変更する

セキュリティセンターのダイアログボックスが表示されたら、「マクロ設定」を選択します。ここで、ニーズに合ったオプションを選択します。

  • 「すべてのマクロを無効にする(通知なし)」
  • 「通知を表示してすべてのマクロを無効にする」
  • 「通知を表示して署名済みのマクロのみを有効にする」
  • 「すべてのマクロを有効にする(推奨されません)」

一般的には「通知を表示して署名済みのマクロのみを有効にする」を選択するのが安全です。

設定を保存して確認する

設定を変更したら「OK」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。その後、エクセルを再起動し、問題のファイルを再度開いてマクロが有効になっているか確認します。

信頼できるソースを設定する方法

エクセルファイルのマクロを安全に有効にするために、信頼できる場所を設定する手順を紹介します。この設定により、特定のフォルダやネットワークの場所にあるファイルを信頼し、マクロの実行を許可できます。

セキュリティセンターを開く

エクセルを開き、左上隅の「ファイル」タブをクリックします。次に、左側のメニューの下部にある「オプション」をクリックし、「セキュリティセンター」を選択して「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックします。

信頼できる場所を設定する

セキュリティセンターのダイアログボックスが表示されたら、左側のメニューから「信頼できる場所」を選択します。

新しい場所を追加する

「信頼できる場所」の画面で「新しい場所を追加」ボタンをクリックします。次に、ファイルが保存されているフォルダまたはネットワークの場所を指定し、「OK」をクリックします。この場所に保存されているファイルは、今後マクロの実行が許可されます。

設定を保存して確認する

設定を変更したら「OK」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。エクセルを再起動し、問題のファイルを再度開いてマクロが有効になっているか確認します。

より安全なファイル形式の使用

エクセルファイルのセキュリティを向上させるために、マクロ有効ブックをより安全なファイル形式に変換する方法について説明します。これにより、古い形式のファイルから新しい形式のファイルに移行することで、潜在的なセキュリティリスクを軽減できます。

現在のファイル形式を確認する

まず、エクセルファイルを開き、ファイル名の拡張子を確認します。古い形式のファイルは、通常「.xls」や「.xlsb」の拡張子を持っています。

新しいファイル形式に変換する

エクセルファイルを開いた状態で、左上隅の「ファイル」タブをクリックします。次に、「名前を付けて保存」を選択し、保存ダイアログボックスでファイル形式を「.xlsx」に変更します。新しい形式には、潜在的なセキュリティリスクを防ぐための追加のセキュリティ機能が含まれています。

ファイルを再保存する

ファイル形式を選択した後、保存先を指定し、「保存」ボタンをクリックしてファイルを新しい形式で保存します。これにより、マクロが含まれている場合でも、より安全な形式でファイルを保持できます。

ファイルのセキュリティを確認する

新しい形式で保存したファイルを開き、セキュリティ設定やマクロの有効性を確認します。必要に応じて、信頼できるソースやマクロ設定を再確認してください。

注意事項

エクセルのマクロを有効にする際には、いくつかの重要なセキュリティリスクを理解し、適切に対処する必要があります。以下の注意事項を参考に、セキュリティを確保しながらマクロを利用してください。

信頼できないソースからのマクロは危険

信頼できないソースから取得したファイルのマクロを有効にすることは、ウイルスやマルウェアの感染リスクを高める可能性があります。常にファイルの出所を確認し、信頼できるソースからのファイルのみを使用するようにしてください。

「すべてのマクロを有効にする」設定のリスク

「すべてのマクロを有効にする」設定は、非常に危険です。この設定により、すべてのマクロが自動的に実行されるため、悪意のあるマクロも含まれる可能性があります。この設定は推奨されず、可能な限り「通知を表示して署名済みのマクロのみを有効にする」設定を使用してください。

ITプロフェッショナルに相談する

疑わしいファイルやセキュリティに関する懸念がある場合は、マクロを有効にする前にITプロフェッショナルに相談することをお勧めします。専門家の助言を受けることで、リスクを最小限に抑えることができます。

定期的なセキュリティ更新

エクセルやWindowsのセキュリティ更新を定期的に実行することも重要です。最新のセキュリティパッチを適用することで、新たな脅威に対する防御を強化できます。

まとめ

エクセルで「マクロの実行がブロックされました」という警告を解除し、マクロを安全に有効にするための方法を紹介しました。これらの手順を守ることで、エクセルのマクロを安全に有効にし、快適に利用できるようになります。セキュリティを常に意識し、必要な設定を行うことが大切です。

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