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Microsoft EdgeのIEモードでローカルHTMLファイルを表示する方法を徹底解説

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Windows環境でMicrosoft EdgeのIEモードを使用してローカルのHTMLファイルを表示する方法について、詳細に解説します。IEモードは、特定のレガシーWebアプリケーションやサイトを表示するために必要な機能です。しかし、ローカルファイルをIEモードで開こうとする場合、通常の設定ではうまく表示されないことがあります。本記事では、ADサーバとクライアントPCを使用した具体的な設定方法、ショートカットの作成手順、グループポリシーやレジストリ設定の詳細について説明します。これにより、EdgeのIEモードでローカルHTMLファイルを確実に表示できるようになります。

目次

環境の設定

IEモードを有効にするためには、まず基本的な環境設定が必要です。以下の手順に従って設定を行いましょう。

Microsoft Edgeのインストール

まず、Microsoft Edgeが最新バージョンであることを確認してください。公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールします。

IEモードを有効にする

Edgeの設定画面を開き、「設定」→「既定のブラウザー」を選択します。「Internet Explorer モードでサイトを再読み込みできるようにする」を「許可」に設定します。

グループポリシーエディタの設定

Windowsの「グループポリシーエディタ」を開きます。以下の手順でIEモードの設定を行います。

  1. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge」を選択します。
  2. 「Internet Explorerの統合を構成する」をダブルクリックし、「有効」を選択します。
  3. 「互換モードで開くサイトを構成する」オプションを設定し、サイトリストXMLファイルのパスを指定します。

再起動

これらの設定を適用するために、PCを再起動します。再起動後、設定が有効になります。

これで、基本的な環境設定が完了しました。次に、サイトリストファイルの設定について説明します。

サイトリストファイルの設定

ローカルHTMLファイルをIEモードで表示するためには、サイトリストファイル（XML）を作成し、設定する必要があります。

サイトリストファイルの作成

IEモードで表示するサイトリストファイルをXML形式で作成します。以下は例です。

<site-list>
  <site url="file:///C:/test.html" compat-mode="IE11"/>
</site-list>

この例では、file:///C:/test.htmlをIE11互換モードで開くように指定しています。

サイトリストファイルの配置

作成したXMLファイルを、サーバー上の適切な場所に配置します。例えば、ADサーバーの共有フォルダやネットワーク上の共通アクセス可能な場所に保存します。

サイトリストファイルの設定

グループポリシーエディタで、以下の設定を行います。

  1. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge」を開きます。
  2. 「サイトリストの場所を指定する」をダブルクリックし、「有効」を選択します。
  3. サイトリストファイルのURL（例：file://<server-path>/ie-mode-site-list.xml）を入力します。

設定の確認

Edgeを開き、サイトリストファイルが正しく適用されているか確認します。Edgeの「edge://compat/enterprise」にアクセスし、サイトリストファイルの内容が表示されることを確認します。

これで、サイトリストファイルの設定が完了しました。次に、IEモードでローカルファイルを表示する具体的な手順について説明します。

IEモードでのローカルファイル表示

ローカルファイルをIEモードで表示するための具体的な手順を説明します。

ショートカットの作成

IEモードでローカルHTMLファイルを開くために、以下の手順でショートカットを作成します。

デスクトップに新しいショートカットを作成する

  1. デスクトップで右クリックし、「新規作成」→「ショートカット」を選択します。
  2. 「項目の場所を入力してください」というフィールドに以下のコマンドを入力します：
   "C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" --ie-mode-file-url "C:\test.html"
  1. 「次へ」をクリックし、ショートカットの名前を入力します（例：「IEモードでtest.htmlを開く」）。
  2. 「完了」をクリックします。

ショートカットの確認

作成したショートカットをダブルクリックして、指定したHTMLファイルがIEモードで開かれることを確認します。正常に動作すれば、ファイルはIEモードで表示されます。

トラブルシューティング

もしショートカットが正常に動作しない場合は、以下を確認してください。

  1. コマンドのパスが正しいことを確認します。
  2. IEモードがEdgeで有効になっていることを再確認します。
  3. サイトリストファイルの設定が正しいことを確認します。

これで、ローカルHTMLファイルをIEモードで表示するための基本的な手順が完了しました。次に、ショートカット作成の詳細についてさらに掘り下げます。

ショートカットの作成

IEモードでローカルHTMLファイルを開くためのショートカットを作成する詳細な方法について説明します。

ショートカットの作成手順

以下の手順で、IEモードでローカルHTMLファイルを開くためのショートカットを作成します。

手順1: デスクトップに新しいショートカットを作成する

  1. デスクトップで右クリックし、「新規作成」→「ショートカット」を選択します。

手順2: コマンドの入力

  1. 「項目の場所を入力してください」というフィールドに以下のコマンドを入力します：
   "C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" --ie-mode-file-url "C:\test.html"

このコマンドは、EdgeをIEモードで起動し、指定したローカルHTMLファイルを開くためのものです。

手順3: ショートカットの名前を入力

  1. 「次へ」をクリックし、ショートカットの名前を入力します（例：「IEモードでtest.htmlを開く」）。

手順4: ショートカットの作成を完了

  1. 「完了」をクリックします。これで、ショートカットがデスクトップに作成されます。

ショートカットの確認と修正

作成したショートカットをダブルクリックして、指定したHTMLファイルがIEモードで開かれることを確認します。以下の点を確認してください。

  1. ショートカットが正しく動作すること。
  2. HTMLファイルが正しくIEモードで表示されること。

ショートカットのプロパティの確認

ショートカットが正常に動作しない場合は、ショートカットのプロパティを確認します。

  1. ショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 「ショートカット」タブで、ターゲットフィールドの内容が正しいことを確認します。
  3. 必要に応じてパスを修正し、「OK」をクリックして変更を保存します。

追加のカスタマイズ

必要に応じて、ショートカットのアイコンを変更したり、他のパラメータを追加してカスタマイズすることができます。

これで、IEモードでローカルHTMLファイルを開くためのショートカット作成が完了しました。次に、グループポリシーの設定について説明します。

グループポリシーの設定

IEモードの詳細設定を行うために、グループポリシーを使用します。これにより、企業内の複数のPCに一括で設定を適用することができます。

グループポリシーエディタの起動

グループポリシーエディタを使用して設定を行います。以下の手順でエディタを起動します。

  1. 「スタート」メニューを開き、「gpedit.msc」と入力して「Enter」キーを押します。
  2. 「ローカルグループポリシーエディタ」が起動します。

IEモードの設定

グループポリシーエディタで以下の設定を行います。

手順1: Microsoft Edgeの管理用テンプレートを開く

  1. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge」を選択します。

手順2: Internet Explorerの統合を構成する

  1. 「Internet Explorerの統合を構成する」をダブルクリックし、「有効」を選択します。
  • これにより、IEモードがEdgeで使用できるようになります。

手順3: サイトリストの場所を指定する

  1. 「サイトリストの場所を指定する」をダブルクリックし、「有効」を選択します。
  • サイトリストファイルのURL（例：file://<server-path>/ie-mode-site-list.xml）を入力します。

追加のグループポリシー設定

必要に応じて、他のIEモード関連の設定も行います。以下のような設定があります。

  • 「Enterprise Mode Site List」を設定して、IEモードで表示するサイトのリストを管理します。
  • 「Allow launching of Internet Explorer sites in Microsoft Edge」を有効にして、EdgeでIEモードを使用するサイトを指定します。

設定の適用

グループポリシーの設定を変更した後、設定を適用するために以下のコマンドを実行します。

gpupdate /force

これにより、グループポリシーの変更が即座に適用されます。

確認

設定が正しく適用されたことを確認するために、Edgeを開いてサイトリストファイルが適用されていることを確認します。「edge://compat/enterprise」にアクセスして、サイトリストの内容が正しく表示されることを確認します。

これで、グループポリシーを使用したIEモードの設定が完了しました。次に、レジストリ設定について説明します。

レジストリ設定

IEモードの詳細設定を行うために、レジストリを編集する方法について説明します。これにより、グループポリシーで設定できない部分をカスタマイズできます。

レジストリエディタの起動

レジストリエディタを使用して設定を行います。以下の手順でエディタを起動します。

  1. 「スタート」メニューを開き、「regedit」と入力して「Enter」キーを押します。
  2. 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示された場合、「はい」をクリックしてレジストリエディタを起動します。

レジストリキーの編集

以下のレジストリキーを編集して、IEモードの設定を行います。

手順1: レジストリパスの確認

レジストリエディタで以下のパスに移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge

手順2: 必要なキーと値を作成

以下のキーと値を作成または編集します。

サイトリストの設定

  1. 「Edge」キーの下に「SiteList」キーを作成します。
  2. 「SiteList」キーの中に「SiteList」を「文字列値」として作成し、値にサイトリストファイルのURLを入力します（例：file://<server-path>/ie-mode-site-list.xml）。

IEモードの有効化

  1. 「Edge」キーの中に「InternetExplorerIntegrationLevel」を「DWORD (32ビット) 値」として作成し、値を「1」に設定します。
  • 値が「1」の場合、IEモードが有効になります。
  1. 「Edge」キーの中に「InternetExplorerIntegrationSiteList」を「文字列値」として作成し、値にサイトリストファイルのURLを入力します。

設定の適用

レジストリの変更を適用するために、PCを再起動します。再起動後、設定が有効になります。

確認

Edgeを開き、設定が正しく適用されていることを確認します。「edge://compat/enterprise」にアクセスして、サイトリストファイルが正しく適用されていることを確認します。

これで、レジストリを使用したIEモードの詳細設定が完了しました。次に、IEモード使用時の注意点と推奨事項について説明します。

注意点と推奨事項

IEモードを使用する際の注意点と、将来の計画に関する推奨事項について説明します。

注意点

IEモードのサポート期限

IEモードは2029年までサポートされる予定ですが、できるだけ早めにIEモードを必要としない環境への移行を検討することが推奨されます。Microsoftのサポート終了後に問題が発生した場合、解決が困難になる可能性があります。

セキュリティリスク

IEモードを使用することは、セキュリティリスクを伴う可能性があります。特にレガシーWebアプリケーションの場合、最新のセキュリティ対策が施されていないことがあります。IEモードを使用する際には、常に最新のセキュリティパッチを適用し、セキュリティ対策を強化することが重要です。

互換性の問題

すべてのWebアプリケーションやサイトがIEモードで正しく動作するわけではありません。特にモダンなWeb技術を使用しているサイトでは、表示や動作に問題が発生することがあります。事前にテストを行い、必要に応じて調整を行うことが重要です。

推奨事項

早期移行の計画

IEモードのサポート終了に備え、早期にモダンブラウザへの移行を計画することが推奨されます。特に、依存しているレガシーWebアプリケーションの更新や再構築を検討することが重要です。

代替ソリューションの検討

特定の用途でIEモードが必要な場合、他の代替ソリューションを検討することも重要です。例えば、仮想マシンやリモートデスクトップを使用して、IEを実行する環境を別途用意する方法があります。

定期的な設定の見直し

IEモードを使用する設定を定期的に見直し、最新のベストプラクティスに従うことが推奨されます。特に、セキュリティ設定やサイトリストの内容を定期的に更新することが重要です。

サポートとリソースの活用

Microsoftの公式ドキュメントやサポートリソースを活用し、最新の情報を常に把握することが重要です。また、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも検討してください。

これで、IEモード使用時の注意点と推奨事項についての説明が完了しました。最後に、この記事のまとめを行います。

まとめ

本記事では、Microsoft EdgeのIEモードを使用してローカルHTMLファイルを表示する方法について詳細に解説しました。以下は、記事の重要なポイントのまとめです。

環境の設定

IEモードを有効にするための基本的な設定を行い、Edgeの設定やグループポリシーの構成を説明しました。

サイトリストファイルの設定

ローカルHTMLファイルを指定するためのサイトリストファイル（XML）の作成と配置方法について解説しました。

IEモードでのローカルファイル表示

IEモードでローカルHTMLファイルを開くためのショートカットを作成する手順を示しました。

グループポリシーの設定

IEモードの詳細設定を行うために、グループポリシーを使用する方法を説明しました。

レジストリ設定

レジストリを編集してIEモードの詳細設定を行う方法について解説しました。

注意点と推奨事項

IEモード使用時のセキュリティリスクや互換性の問題について注意点を示し、早期移行の計画や代替ソリューションの検討を推奨しました。

本記事を参考にして、EdgeのIEモードを効果的に利用し、必要なローカルHTMLファイルを正しく表示できるようにしてください。これにより、企業内のレガシーWebアプリケーションの使用がスムーズに行えるようになります。

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