ゲーム好きの方にとって、マルチプレイを快適に楽しむための「ゲーム特化型VPS」は非常に重要な存在です。仲間内でワイワイと好きなタイトルをプレイするのはもちろん、最近話題の新作ゲームにもいち早く対応してみたい、という方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、国内で人気の高い「XServer VPS for Game」と「ConoHa for GAME」を比較し、それぞれの特徴や強み・弱みを整理してみました。Palworldなどの新作タイトルにも注目が集まる中、どちらのサービスが今のニーズに合っているのかを掘り下げます。さらに、実際に使ってみた体験談や執筆者のコメントも交えながら、両サービスの良さを解説します。
はじめに知っておきたいゲーム特化型VPSサーバーのメリット
ゲーム特化型のVPSを利用する大きなメリットは、環境構築の容易さにあります。通常のVPSではサーバー管理の知識や各種設定が求められますが、ゲーム専用にカスタマイズされたVPSは、目的のゲームごとに最適化されたテンプレートや自動設定機能を備えています。そのため、初心者でもコマンド操作なしでマルチサーバーをすぐに立ち上げられます。また、大人数で遊ぶARKやRUSTのような重量級ゲームでも、拡張プランや追加ストレージによって余裕を持ったスペックを用意することが可能です。
執筆者のゲームサーバー利用経験
かつて筆者がゲームサーバーを立ち上げようとした際、普通のVPSプランで運用した経験があります。しかし、OSのインストールやゲームサーバーのセットアップなど、初見だとわかりにくい手順が多く、かなりの時間を要しました。さらに、サーバースペックが合わないとラグが発生し、友人とプレイしていてもストレスが溜まるばかりでした。そんな経験をしたからこそ、今の「ゲーム特化型VPS」の存在はとてもありがたいと感じます。
最近のゲームはアップデートやDLCが頻繁に配信されるので、即時対応ができるかどうかは大事なポイントですよね。
XServer VPS for Gameの特徴
XServer VPS for Gameは、国内レンタルサーバー最大手のエックスサーバー株式会社が提供しているゲーム専用のVPSサービスです。250万件以上のサイトを運営・管理している同社の強みを生かし、圧倒的なコストパフォーマンスとサーバー性能を実現している点が注目されています。以下では、XServer VPS for Gameの強みや対応ゲームについて詳しく解説します。
対応ゲームとサーバースペック
XServer VPS for Gameは、PalworldやMinecraft、ARK、RUSTといった人気タイトルに対応しており、新作ゲームが登場してからの対応スピードも早い傾向にあります。サーバースペックとしては、第3世代のAMD EPYCを搭載し、ストレージにNVMe SSDを採用しているため、読み書き速度が非常に高速です。大人数で遊びたい場合でも、プランに応じてCPUコア数やメモリ容量を増やすことができるので、人数増加によるラグや不安定な挙動を極力回避しやすくなっています。
プラン別のスペック一覧
実際に用意されているプランの概要を以下の表にまとめてみました。主にメモリ容量によって料金が異なりますが、コア数も増加し、ストレージ容量も必要十分に確保されています。
プラン名 | メモリ | 月額料金 (税込) | 推奨プレイヤー数 | vCPU | ディスク容量 (NVMe) |
2GBプラン | 2GB | 830円 | 4人以下 | 3コア | 50GB |
4GBプラン | 4GB | 1,700円 | 5~10人 | 4コア | 100GB |
8GBプラン | 8GB | 3,201円 | 11~20人 | 6コア | 100GB |
16GBプラン | 16GB | 7,200円 | 20人以上 | 8コア | 100GB |
32GBプラン | 32GB | 18,500円 | 制限なし | 12コア | 100GB |
64GBプラン | 64GB | 38,000円 | 制限なし | 24コア | 100GB |
追加オプションとして200GBのストレージ増設が月額2,750円で利用できるので、MODをたくさん導入したい方や、大規模なワールドデータを保持したい方にも適しています。
導入のしやすさ
XServer VPS for Gameでは、申し込み時に「どのゲームを遊ぶか」を選ぶだけでサーバーが自動構築されます。特別なコマンド操作やサーバー管理の知識がなくても、数クリックでマルチプレイ環境が準備されるのは初心者にはうれしいポイントです。また、専用の管理パネルを通じて、サーバーの再起動やバックアップ設定などを行えるので、煩雑なコマンド操作を覚える必要はありません。
マルチプレイ初心者にとってのメリット
これまでローカルで遊んでいた方や、他のホスティングサービスを利用していた方でも、Minecraftのワールドデータなどを簡単に移行できる仕組みがあります。実際に筆者の知人は、海外VPSで運用していたMinecraftワールドを移動させましたが、ダウンロードしたデータをアップロードするだけで問題なく移行できたとのことでした。
XServer VPS for Gameは、何より初期費用がかからないのがありがたいです。手軽に始められて、拡張もできるのは大きな魅力ですね。
ConoHa for GAMEの特徴
ConoHa for GAMEは、GMOインターネットグループが提供するゲーム専用のVPSサービスです。こちらも人気タイトルに対応しており、MinecraftやARK、RUST、そしてPalworldのような新作ゲームに対しても積極的にテンプレートを拡充している点が魅力です。長期契約の割引パスと時間課金の2種類の料金形態を提供しているのも、大きな特徴といえます。
ConoHa for GAMEが選ばれる理由
ConoHa for GAMEは、月額394円から利用できるというリーズナブルな価格設定がまず目を引きます。さらに、初期費用無料で即日開設が可能なので、思い立ったときにすぐ導入してマルチプレイを始めることができます。ユーザーインターフェースがシンプルにデザインされており、ゲームを選択するだけでサーバー環境が整うテンプレート方式も、初心者に優しい仕様となっています。
時間課金プランの利点
ConoHa for GAMEには、月額料金のほかに時間課金プランが用意されているのが特徴です。短期利用やテスト目的で一時的にゲームサーバーを立ち上げたい場合に、時間課金プランは非常に便利です。また、長期利用する場合でも、月額料金を超えて請求されることはなく、一定の上限が決まっています。例えば1GBプランだと1時間あたり1.9円(税別)で利用可能なので、イベント向けや週末だけの運用といった使い方を考えている方にもおすすめです。
プランと料金の一覧
ConoHa for GAMEでは、メモリ容量によって複数のプランが用意されています。以下は主なプランの月額料金表です。いずれのプランも初期費用はかかりませんが、サービス維持調整費が基本料金の10%上乗せされる点には注意が必要です。
プラン | メモリ | CPUコア | SSD容量 | 月額料金 (税込) |
1GBプラン | 1GB | 1コア | 100GB | 394円~ |
2GBプラン | 2GB | 2コア | 100GB | 790円~ |
4GBプラン | 4GB | 3コア | 100GB | 1,980円~ |
8GBプラン | 8GB | 4コア | 100GB | 3,850円~ |
16GBプラン | 16GB | 6コア | 100GB | 7,150円~ |
なお、時間課金を選択した場合の料金は、1GBプランだと1時間あたり1.9円(税別)、2GBプランで3.8円(税別)など、使用時間に応じて課金される形態です。1か月まるまる利用したとしても、月額料金以上にならない仕組みなので、予算管理はしやすいでしょう。
Minecraft managerやPalworld managerの存在
ConoHa for GAMEでは、Minecraft managerやPalworld managerなど、ゲームごとに管理パネルを用意しています。これはブラウザ上でサーバー設定やバージョンアップ、バックアップを簡単に行えるツールで、コマンド操作不要でさまざまな作業ができます。複雑な手順を踏まずに操作できるので、初心者の方でも安心です。
ConoHa for GAMEの時間課金プランは、イベント的にサーバーを建てたい人には便利かもしれませんね。短期利用でもおトクな料金体系だと思います。
新作ゲームへの対応スピードは?流行中のタイトルを遊ぶならどっち?
XServer VPS for GameもConoHa for GAMEも、どちらもMinecraft、ARK、RUSTなどの主要タイトルにはすでに対応しています。では、これからリリースされる新作や流行の波が来ているゲームには、どちらが早く対応してくれるのでしょうか。
XServer VPS for Gameの場合
XServer VPS for Gameは、運営母体であるエックスサーバー株式会社の技術力や実績が後押ししていることもあり、新作ゲームへの対応が比較的早い印象があります。特に注目度の高い「Palworld」などはリリースと同時期にサーバー構築テンプレートが用意されるなど、タイムリーな対応が目立ちます。ユーザーからの要望を基に柔軟にタイトルを増やしているので、今後も続々と対応タイトルが増えることが期待できるでしょう。
XServer VPS for Gameでの新作対応体験談
筆者が友人と待ち構えていた新作タイトルがリリースされた際、数日ほどで対応テンプレートが出てきた経験があります。最初は少しサーバー設定に手間取るかなと思っていましたが、思いのほか早くテンプレートが追加されたので、スムーズにマルチプレイを開始できました。こうしたスピード感は、特に新作ゲームをいち早く遊びたいゲーマーには魅力的です。
ConoHa for GAMEの場合
ConoHa for GAMEも、Minecraftをはじめ、多数のゲームテンプレートが充実しており、新作タイトルについても積極的に対応を行う方針です。公式サイトの情報を見ていると、話題性のあるゲームから順次テンプレートが追加されている印象を受けます。テンプレートが用意されていない場合でも手動でサーバーを立ち上げられるので、ある程度サーバー管理の知識がある方は、自力で環境を整えることも可能でしょう。
拡張性と追加ストレージで大規模マルチプレイは実現できるか
ConoHa for GAMEでは、メモリが最大16GBまでのプランが用意されています。加えてSSD容量は100GBですが、バックアップオプションや長期割引パスなどもあり、スペックだけではなく価格メリットを感じる利用者は多いです。一方で、XServer VPS for Gameは32GB、64GBといった大容量メモリプランを用意しており、さらにストレージ増設も別途申し込めるため、より大人数で遊びたい場合や、大量のMODを導入したい場合に向いているでしょう。
料金とコストパフォーマンス:どちらが安いのか
料金面で見ると、XServer VPS for Gameは最安プランが830円(税込)から、ConoHa for GAMEは394円(税込)からと一見ConoHa for GAMEが安いように感じます。ただし、ConoHaはサービス維持調整費が10%上乗せされる点や、利用時間によって料金が変動する時間課金プランなど、人によってお得度合いが変わる仕組みです。以下では、利用ケース別にどちらが安くなるかを検討してみます。
長期運用で安定したコストを求める場合
長期でマルチサーバーを稼働させる場合は、XServer VPS for Gameの月額830円プランとConoHa for GAMEの394円プランを比較してみると、ConoHa for GAMEの方が単純計算では安く見えます。しかし、実際にはサービス維持調整費やゲームの動作に必要なメモリ容量によってプランを上げることが多く、結果として数百円の差に落ち着くこともあります。一方、XServer VPS for Gameの830円プランはコア数が3コアと余裕があり、メモリ2GBでも快適に動くゲームであれば十分な性能を発揮できます。
短期利用やイベント用でコストを抑えたい場合
たとえば仲間内のイベントで1~2日だけゲームサーバーが必要という場合、ConoHa for GAMEの時間課金プランは非常に便利です。筆者も以前、1日限定のイベントサーバーを立ち上げたいときにConoHa for GAMEを利用し、数十円程度で済ませられたことがあります。こうしたライトな用途にはConoHa for GAMEが向いているといえます。
結論としては、自分の遊び方や期間によってお得になる方が変わってくるイメージですね。割引パスもあるので、長期利用ならConoHa、短期集中なら時間課金、といった使い方もありかもしれません。
実際に遊ぶゲームで選ぶ!Minecraft、ARK、Palworldなどの比較ポイント
対応ゲーム一覧をざっと見ると、どちらもMinecraft(JAVA版、統合版)、ARK、RUSTなどの主要タイトルにはしっかり対応しています。流行中の新作ゲームについても、告知から比較的早い段階で対応が発表されており、新作ゲーム VPS 対応に注目しているユーザーにとっては、どちらも魅力的な選択肢といえます。
Minecraftでの安定性と拡張性
Minecraftを運用したい場合、メモリ使用量が増えやすいForgeやSpigot、あるいは大量のMOD導入を考えている方もいるでしょう。XServer VPS for Gameであればメモリ64GBプランまで用意されており、どんなに大規模なワールドでも余裕を持って運用可能です。ConoHa for GAMEでも16GBまで使えるので、通常のマルチプレイなら十分ですが、さらに上のスペックを求める場合はXServer VPS for Gameに軍配が上がります。
ARKやRUSTでの大人数プレイ
ARKやRUSTはゲーム自体が重量級で、大人数が集まるとCPU負荷やメモリ消費が高くなります。ConoHa for GAMEでも8GBや16GBプランを選べば快適に遊べるケースが多いですが、長期的に50人前後で遊ぶといった大規模な想定をしている場合は、XServer VPS for Gameの32GBプランや64GBプランのような余裕あるスペックが安心感をもたらします。
Palworldなど最新作へのワクワク感
最近話題のタイトルとして注目されているPalworldは、どちらのサービスでもすでにテンプレートを提供しています。執筆時点ではどちらも安定した動作を実現しており、同時プレイヤー数も増やせる設計です。拡張性やストレージ追加が必要な状況になるほど大規模なプレイを想定しているのであれば、上位プランの存在するXServer VPS for Gameがより柔軟かもしれません。一方で、短期間だけみんなで盛り上がりたいという場合はConoHa for GAMEの時間課金プランをうまく使うとお得に楽しめます。
サポート体制や管理ツールの使いやすさ
ゲームサーバーを導入した直後や、アップデートのタイミングでは何かと疑問やトラブルが発生しがちです。そうしたときに頼れるサポート体制や、わかりやすい管理ツールがあるかどうかは重要な判断基準となります。
XServer VPS for Gameのサポート
XServer VPS for Gameでは、メールサポートが24時間365日受付で24時間以内に返信を行っています。また、電話サポートやチャットサポートは平日の10時から18時まで受け付けています。筆者が問い合わせた際も、およそ半日で的確な回答が得られ、初動が素早い印象でした。
ConoHa for GAMEのサポート
ConoHa for GAMEは、チャットサポートや電話サポートを平日昼間に行っており、問い合わせ対応のスピードも比較的早いです。大手GMOグループのノウハウもあって、ウェブマニュアルやFAQが充実しているので、疑問点があればまずは公式サイトで解決できる場合が多いでしょう。初心者向けの設定ガイドも動画で提供されており、これから初めてVPSを使う方でも安心です。
サポート体制はどちらも充実している印象です。細かい不明点を電話で質問したい方には、平日日中に問い合わせできるタイミングをチェックしておきましょう。
結局どっちがおすすめ?利用スタイルによる住み分け
最後に、XServer VPS for GameとConoHa for GAMEをどのように使い分ければよいか、利用スタイルごとにまとめてみます。
がっつり大規模マルチプレイを楽しみたい
大人数でサーバーを立てたり、大量のMODを導入して広大なワールドを構築したい場合は、XServer VPS for Gameの大容量プランがやはり強みを発揮します。メモリ64GBプランまで用意されているので、拡張プランやストレージ増設を駆使して、より本格的なマルチサーバー運用が可能です。
短期間のイベントや低予算でのライトユーザー
ConoHa for GAMEは394円から利用できる月額プランに加えて、1時間あたり1.9円(税別)の時間課金プランがあるのが大きなポイントです。「週末だけ友人と遊びたい」「イベント期間だけ使いたい」というニーズにはぴったりです。ただし、長期利用を前提とするなら、プランを比較検討したうえで割引パスを利用することで安くなります。
新作ゲームへの対応状況を重視する人
どちらもパッチや新作ゲームへの対応スピードは優秀ですが、XServer VPS for Gameは大型タイトルや話題作へのテンプレート対応がとても早い傾向があります。ConoHa for GAMEも順次対応しているため、タイトルによってはほぼ同時期にサーバーテンプレートが追加されるでしょう。いち早く最新作を友人と遊びたいという場合は、リリース情報を見比べてすばやく対応テンプレートが揃うサービスを選ぶのがおすすめです。
まとめ:両社の強みを活かし、自分のスタイルに合ったVPSを選ぼう
XServer VPS for GameとConoHa for GAMEは、どちらもゲーム特化型VPSとして高品質なサービスを提供しています。大人数で長期的に遊ぶならXServer VPS for Gameのハイスペックプランと拡張オプションが魅力的ですし、短期利用やリーズナブルに始めたい方はConoHa for GAMEの時間課金プランに大きなメリットがあります。また、新作ゲームや話題のアップデートにいち早く対応したいなら、両社の対応状況を公式サイトやSNSなどで確認するのが良いでしょう。実際に問い合わせてみると、どちらも丁寧に対応してくれるので、わからないことがあれば積極的に相談してみてください。
私は両方試してみましたが、頻繁に遊ぶゲームがある場合はXServer VPS for Gameでサクッと立ち上げるのが好きですね。一方で、たまにしか遊ばない時期はConoHa for GAMEの時間課金に変えるなど、使い分けています。
あとがき:対応ゲーム一覧や新作ゲーム VPS 対応、快適なマルチプレイへの一歩
今回の記事では、主にXServer VPS for GameとConoHa for GAMEの特徴、そして「対応ゲーム一覧」「新作ゲーム VPS 対応」「Minecraft ARK Palworld サーバー 比較」を切り口に解説しました。どちらも高速・快適なマルチプレイを実現できるサービスであり、大事なのは自分のゲームスタイルや予算、そして重視するポイントに合ったプランを選ぶことです。
マルチプレイを盛り上げるためには、サーバーの安定性はもちろん、運用コストや拡張性、サポート体制などにも目を向ける必要があります。時間課金か月額固定か、大容量プランが必要かどうか、初心者でも扱いやすいか、など複数の条件を照らし合わせて最適なサービスを選んでみてください。
それでは、快適なゲームライフをぜひ満喫してください。ゲーム仲間といっしょに新作タイトルをいち早く遊びたい、あるいは仲間内だけでじっくりとMinecraftの世界を作り上げたいなど、さまざまなニーズがあるかと思います。今回の比較記事が、あなたのVPS選びの参考になれば幸いです。
ゲームサーバーは「どこで立てるか」も大事ですが、「どう遊ぶか」という視点も非常に楽しい部分です。友達とわいわい相談しながら、ぜひ快適なサーバーを選んでくださいね。
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