Microsoft EdgeのWebView2が設定アプリ一覧から消えた?今知りたい原因と対処法

WindowsでMicrosoft Edgeを使っていると、新しいバージョンが出るたびにワクワクするものです。ところがEdge 131へのアップデート後から、これまで設定アプリ一覧に表示されていたWebView2が姿を消してしまったという報告が相次いでいます。気づいた方の中には「なぜ突然見えなくなったの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、この現象がなぜ起きるのか、さらに今後の対策としてどんなことが考えられるのかを詳しく解説していきます。筆者自身もWebView2を使うアプリを頻繁に活用しており、実際に「設定から見えなくなる」という現象に遭遇した経験があります。そんなリアルな体験談も交えながら、読んでくださる皆さんが安心してEdgeを使っていけるように情報をお届けします。

目次

Microsoft Edge WebView2が設定アプリ一覧から消えた理由とは

Edge 131にアップデートした途端、「設定 > アプリと機能(インストールされているアプリ一覧)」画面で見かけなくなったWebView2。まず、このWebView2とは何かというと、Windows上でウェブコンテンツをアプリケーションに埋め込むためのランタイムコンポーネントです。これがあることで、たとえばWindowsのウィジェットや一部のMicrosoft製アプリ、さらにはサードパーティー製ソフトでもウェブコンテンツを表示できるようになります。

Edgeのバージョンが131になる前までは、たとえば「msedgewebview2.exe」といったプロセスやアプリ項目がはっきり表示されていたため、「ああ、WebView2がインストールされているんだな」と一目で分かったわけです。しかし、アップデートを経たのち、「あれ、表示されていない?」と気づく人が多くなりました。果たしてこれは公式に仕様が変わったのか、あるいは一時的なバグなのか、さらには環境依存なのか、気になるところです。

以前との違い

Edge 131より前のバージョンでは、設定アプリ一覧の「Microsoft Edge WebView2 Runtime」という項目がしっかりと並んでいました。それが131以降は確認できなくなっています。実は同じタイミングでMicrosoftがEdgeの機能を強化するアップデートを行っており、新機能の追加やセキュリティパッチの適用の裏側で何らかの変更があった可能性があります。

ユーザーの混乱と筆者の体験

筆者も普段からWindows 11を活用しており、EdgeベースのWebView2ランタイムを使うアプリをいくつか運用しています。アップデート後に設定アプリ一覧から消えているのを見つけたときは「アンインストールされた?」と焦りました。そこで手動で再インストールを試みようかとも思いましたが、実際にタスクマネージャーを開いてみるとプロセスは動いており、フォルダーにはきちんとファイルが存在していました。

実を言うと最初はすっかり削除されたと勘違いしていて、何度もWebView2を調べたんですよね。見慣れないうちにアップデートされていたようです。

仕様変更の可能性

Microsoft側は正式にこの現象に関して大きな発表をしていないようですが、更新によって設定アプリ一覧からWebView2を隠す方針に切り替えたのではないかという推測もあります。実際、不要な表示を減らしユーザーを煩わせない工夫として、あえてリストアップを削除することは過去にも事例があるため、今回も同様の意図が働いている可能性が否定できません。

環境依存ではなさそう?複数ユーザーが同じ症状を報告

「もしかして自分のパソコンだけが特別な不具合を抱えているのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。しかし同様の現象は、複数のユーザーが報告しています。Windows 10・11のどちらでも確認があるため、特定バージョンに限定される現象でもないようです。実際に筆者の知り合いにも「WebView2見当たらないけど、もしかして壊れた?」と尋ねる人がいました。

動作に影響はあるのか

設定アプリ一覧から姿を消したといっても、WebView2そのものが動作しなくなるわけではありません。たとえばウィジェットや「Microsoft PC Manager」など、WebView2を利用するアプリを立ち上げてみると、ちゃんとウェブ表示が行われます。実際にタスクマネージャーにプロセスが走っているかを確認すれば動作していることが分かりますので、機能的な問題は今のところ報告されていません。

特別に再インストール作業を行わなくても、引き続きWebView2ベースのアプリは普通に利用できることが多いようです。

今後の不安要素

ただし「設定から削除されている=アンインストールできない」という捉え方をして不安になる声もあります。不要になった場合に簡単に削除できなくなるのではないか、あるいはバージョンを把握しづらくなることで、セキュリティ上の問題に気づきにくくなるのではといった懸念があります。運用上のメリット・デメリットは後ほど詳しく解説していきます。

WebView2のバージョンをチェックする具体的な方法

Edge 131以降で設定アプリ一覧に表示されなくなったことで、ユーザーが「自分の使っているWebView2は今どのバージョンになっているのだろう?」と気になっても、従来の場所からは確認できません。そこでおすすめしたいのが、タスクマネージャーやライブラリフォルダーを直接覗いてみる方法です。またWebView2を活用しているアプリが起動中であれば、そこからバージョン情報を拾い出すこともできます。

タスクマネージャーからプロセスを確認

もっとも簡単に試せるのが、Windowsスタートボタンを右クリックして開く「タスクマネージャー」からの確認です。

手順

1. Windowsのスタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を選択
2. 表示されるウィンドウの「詳細」をクリックして、より多くの情報を展開
3. 一覧から「msedgewebview2」関連のプロセスを探す
4. 該当プロセスを右クリックし、「プロパティ」→「詳細」タブを選択する
5. バージョン情報が記載されていることを確認

筆者も最初は存在しないかと思いきや、ウィジェットをオンにした状態で再度タスクマネージャーを見たところ、しっかりと「msedgewebview2」が起動していました。

フォルダーの中身を直接確認する場合

プロセスが動いているとき、その実行ファイルがあるフォルダーへアクセスすることでもバージョン情報を確認できます。たとえばプロパティを開けばバージョンをチェックできますし、インストール日時なども把握しやすくなります。
ただし、例えばウィジェットなどWebView2ベースのサービスが起動していないとフォルダーがロックされていないケースもあります。どうしても見つからない場合は、関連アプリを動かしてからもう一度確認してみましょう。

仕様変更かバグか?ユーザーが取りうる行動

公式アナウンスがない以上、本現象が仕様なのかバグなのかははっきり断言できません。ただし、複数のユーザーが同じ現象を確認しており、動作不良を起こしていないという事例が多数報告されています。そこで現段階では「大きな障害ではなく、設定画面から表示が除外された可能性が高い」と見る声が強いのが現状です。

Microsoft Edge開発チームへのフィードバック

最終的には、Alt + Shift + Iなどを利用して、Microsoft Edgeの開発チームへ直接フィードバックを送るのが一番確実でしょう。製品チームはユーザーからの声をもとに改善を進めることが多く、実際に目立つ要望であればアップデートで再び表示が戻る可能性もあります。あるいは公式のサポートページやコミュニティフォーラムに情報が蓄積されれば、より早期に状況がはっきりするかもしれません。

アップデートによる再変更の可能性

Microsoftはセキュリティや利便性を考慮して頻繁にアップデートをリリースする傾向があります。今回は「何らかの意図」で隠しているかもしれませんが、将来的には「ユーザーが混乱している」などの理由から再び設定アプリ一覧に戻す措置がなされる可能性もあります。だからこそ、気になる方はこまめに情報をチェックし、必要に応じてフィードバックすることをおすすめします。

公式のリリースノートに明記されていないため、ネット上では「バグじゃないか」「いや、単なる仕様だろう」と意見が割れています。はっきりした事実が判明するまでは混乱が続く恐れがあります。

実際に考えられるメリット・デメリット

設定アプリ一覧からWebView2が消えることで、ユーザーにとってどのようなメリット・デメリットが生じるのでしょうか。ここでは実際に考えられるポイントを整理してみます。

メリット

設定画面の煩雑さが軽減される可能性があります。大量のアプリが並ぶ環境だと、必要なアプリを探すのに時間がかかりがちです。WebView2を個別にアンインストールする場面は多くないため、一覧から削除することには一理あると言えます。

デメリット

バージョン確認がしにくくなることや、更新にトラブルが生じたときに原因追及が難しくなる可能性があります。特に企業環境やテスト環境を整備している場合、社内システム担当者が「WebView2が影響しているかもしれない」と判断する際に、表示されなくなるのは手間になるかもしれません。

セキュリティ的な観点での注意点

WebView2はブラウザエンジンの一部をアプリケーションに埋め込むため、理論上はブラウザと同じようにアップデートが必要です。脆弱性が見つかった場合、Edgeの更新を通じてWebView2も修正される仕組みになっています。表面上は表示されなくとも、内部では更新され続けるのでセキュリティリスクがいきなり高まるわけではありません。

ただし、バージョン確認が難しいことから、いつアップデートされているか分かりにくい点には留意が必要です。開発者やIT担当者は定期的にEdgeのバージョンをウォッチし、関連情報をこまめにチェックするのが良いでしょう。

筆者の知人の例

筆者の知人が運営する小さな会社では、自前のWebシステムをWebView2で実装し、一部の業務アプリを動かしています。毎月セキュリティパッチの日にアップデートを行うのですが、設定アプリ一覧から消えたことで「本当に更新されているのか?」と疑心暗鬼になったそうです。結局、タスクマネージャー経由でバージョンをチェックし、無事に更新されていることを確認して安心したとのことでした。

具体的な対処法と今後の対策

問題があるわけではないものの、「表示が消えていることで不安」という方も少なくないはずです。ここでは、現状で取りうる対処法や、今後考えられる展開をいくつかご紹介します。

1. タスクマネージャーでバージョンを定期チェック

「今動いているWebView2のバージョンはどうなっているのか知りたい」と思う方は、タスクマネージャーで確認するのが手軽です。特にウィジェットなど、WebView2を使うサービスを一度起動してからタスクマネージャーを開くようにするとスムーズです。

2. フィードバックを送ってみる

本現象を不便だと思う方は、Microsoft Edge本体からAlt + Shift + Iを押してフォームを開き、開発チームに意見を送ることを検討してみてください。実際に多くのユーザーが同じ問題や要望を持っていると、次回以降のアップデートで再度設定アプリ一覧に戻ることも考えられます。

3. 他のユーザーコミュニティをチェック

海外フォーラムや国内のユーザーコミュニティで、同じ現象やMicrosoft側のコメントがないかを探してみるのも手です。「自分だけではないんだ」という安心感が得られますし、思わぬ回避策や再表示させる裏技がシェアされる可能性もあります。

4. アプリ動作トラブルへの備え

もし今後、WebView2関連のトラブルが発生し、表示が無いことで混乱する恐れがあるなら、あらかじめ社内ドキュメントや個人メモに「タスクマネージャーやフォルダーから確認する方法」をまとめておくと良いでしょう。万が一のときにも焦らず対処できます。

筆者も日常的に使うアプリについては、独自にメモ帳や社内Wikiに「エラーが出たらまずこれを確認!」と手順を記載しています。

WebView2が設定アプリ一覧から消えても慌てないためのポイント

最後に、日常的にWebView2を意識してアプリを利用している方へ向けて、いくつかポイントをまとめます。以下のテーブルをご参照いただければ、スムーズに問題を切り分け、必要な対策を講じられるはずです。

ポイント具体的な対処
バージョン確認タスクマネージャーからプロパティ画面でチェック
動作確認ウィジェットなどWebView2利用アプリを起動し、表示が正常なら問題なし
不具合時の対処Edgeの更新履歴を確認し、必要なら再起動または再インストールを検討
情報収集Microsoft Edge公式サイトやコミュニティで同様の報告がないか調べる
開発者・IT担当者への周知設定アプリ一覧にないことを共有し、別の確認方法を案内

表を見てみると、設定アプリ一覧にこだわらなくても、運用自体はそこまで大きく揺らがないことが分かります。実際のトラブルが起きたら、まずはタスクマネージャーの確認からスタートするのが良さそうですね。

まとめと今後の展望

Edge 131へのアップデート後、設定アプリ一覧にWebView2が表示されなくなった現象は、少なくとも現時点では大きな不具合を引き起こしていません。ただし、バージョン管理を気にしている方や、設定経由でアンインストールを行いたいケースでは混乱を招く要因となっています。
今後のMicrosoftの方針次第では、再度一覧に表示されるようになる可能性もありますし、逆にこのまま非表示が正式仕様として定着するかもしれません。いずれにせよ、動作自体に問題がなければ、タスクマネージャーなど代替のチェック方法を活用しながら見守っていくのが最善策でしょう。
もし不安や疑問があれば、ユーザーコミュニティや公式フォーラムで意見交換を行い、Microsoft Edge開発チームへのフィードバックを行うことで、今後の改善に繋げていけるかもしれません。アップデートのたびに環境が少しずつ変化するのはIT世界の常ですが、慌てず冷静に対処することで、快適なパソコンライフを維持していきましょう。

筆者としては、今後のアップデートでサクッと元に戻るのではないかという期待を抱いていますが、最悪戻らなくてもタスクマネージャーからの確認で乗り切れそうだなとも思っています。

アップデートの瞬間はわくわくしますが、今回のように思わぬ変更があると戸惑うのも事実。しかし適切な対処法を知っていれば、不要な混乱を最小限に抑えられるでしょう。

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