パソコンで作業していると、意図せず通知がブロックされてしまい、大事な情報を見落としてしまうことがあります。私も最初は気付かないうちに「おやすみモード」がオンになり、チャットツールやメールの着信をスルーしてしまって焦えた経験があります。こちらの記事では、Windows 11の「おやすみモード」を完全にオフの状態に設定する方法をわかりやすく解説します。ちょっとした事前の設定で、明日も明後日も通知を取りこぼすことなく活用できるようになりますよ。
Windows 11における「おやすみモード」の概要
Windows 11には、おやすみモード(英語環境などではDo not disturb、あるいはFocus Assistという名称)という機能があります。これは、作業に集中したい時やゲームをプレイしている時などに通知が煩わしくならないよう、システムが自動的に通知を抑制してくれる便利な仕組みです。初めて導入されたのはWindows 10の後半のバージョン(当時はFocus Assistの名称)からで、Windows 11ではよりわかりやすく改良され、通知の制御が簡単になりました。
おやすみモードの主な機能
おやすみモードが主に提供している機能は以下のようなものです。
・特定の時間帯や状況において通知を抑制する機能
・アクションセンター(通知センター)を静かに保つ機能
・重要な連絡だけ例外として受け付ける設定ができるオプション
しかし、この機能が有効になっていると、スケジュール設定によっては次の日の朝や特定の時刻に再度オンになってしまい、ユーザーが気付かないまま通知がブロックされる状況も考えられます。とにかく「常にオフにしておきたい」というユーザーにとっては少し厄介で、意図せずオンになるのを防ぐ必要があるわけです。
おやすみモードのありがちなシチュエーション
例えば日中は通知を普通に受け取りたいのに、深夜だけ自動的にオフにするようスケジュールが組まれているとします。そのスケジュールがうまく機能しすぎて、そのままオン状態が続いてしまい、翌朝の業務連絡やチャットの新着通知などを逃してしまう…といったケースがあります。こういったトラブルを未然に防ぐためには、おやすみモードをまず自分好みに正しくカスタマイズするか、あるいは根本的に無効化してしまう方法を知っておくことが大切です。

私自身、ゲームをプレイするときにおやすみモードが自動的にオンになる設定にしていましたが、気づかぬうちに通常の作業に戻った後もオフに戻りきらず、翌朝に重要なZoom会議のリマインダー通知を見逃してしまったことがありました。まさにあれは痛恨のミスでしたが、この機能のスケジュール設定を正しくオフにしていれば防げた出来事だったんです。
おやすみモードを完全にオフにするための手順
Windows 11でおやすみモード(Do not disturb, Focus Assist)を永続的にオフにしておきたい場合は、以下の手順を順番に進めていきましょう。
設定アプリを開く
Windows 11でシステム関連の細かな設定を変更したい時は、スタートボタンから歯車アイコンを探して設定画面に入るのが基本的な流れです。ショートカットとしてはWindowsキー + iを押すことで、素早く設定アプリを立ち上げることができます。
ここまでの流れ:
1. スタートボタンをクリック
2. 歯車マーク(設定アイコン)を選択
3. システムを選ぶ
4. 通知をクリック
「システム」→「通知」の画面でのポイント
システムのメニュー一覧には様々な項目がありますが、その中から「通知」を見つけてクリックします。ここで、Windowsにおける通知のオン・オフや各種設定がまとまっている画面に進めます。なお、Windows 11のバージョンによっては項目の並び順や名称が微妙に異なることがあるため、慌てず画面をスクロールしながら「通知」欄を探してみてください。
おやすみモード(Do not disturb)のトグルをオフにする
通知の設定画面に移動すると、画面上部や中段あたりに「おやすみモード」または「集中モード(Focus Assist)」といった名称のトグルスイッチが表示されます。このスイッチがオンになっていると通知が抑制されるため、まずはこれをオフに切り替えます。
スケジュール設定を確認する
以下のようなスケジュール設定項目がある場合があります。
・特定の曜日や時間帯におやすみモードを自動的にオンにする設定
・全画面表示のアプリ使用中にオンにする設定
・ゲーム中やプレゼンテーション中にオンにする設定
おやすみモードを常時オフにしたい場合、これらのチェックボックスやトグルもすべてオフにしておきましょう。
もしオフのままにしているのに、再び有効になってしまう場合は、追加で設定された拡張的なスケジュールがないかを確認してください。
翌日以降もオンに戻らないようにするポイント
単純におやすみモードをオフにしただけでは、時々Windowsが内部的に設定を検知して再度オンにしてしまうケースも考えられます。その原因は多様で、Windowsアップデート時の一時的な初期化や、複数のユーザープロファイルでの設定衝突なども含まれます。ここでは、トラブルを回避するための確認点を挙げてみます。
複数のプロファイルを利用している場合
1台のパソコンを複数の人で共有している場合や、社用PCと個人用アカウントを切り替えて使っているケースでは、別アカウントでおやすみモードが設定されている可能性があります。普段使っているアカウント以外にも同様の設定が行われていると、予期せずおやすみモードが有効になることがあります。
回避策
・普段使わないアカウントでも同様の設定をオフにする
・パソコンの共有ルールを見直す
もし職場などで管理者設定が施されている場合は、管理者アカウントによってポリシーが書き換えられている可能性もあるため、IT部門や管理担当者に一度確認してもらうと良いでしょう。
Windowsアップデート後に設定がリセットされる可能性
Windows 11は定期的にアップデートがあり、大きな機能アップデートや累積更新プログラムが配信されます。このようなアップデート時に、通知関連の設定が一時的にデフォルトへ戻される事例も報告されています。ただし、こうした現象はバージョンアップの大規模更新時に発生しやすく、細かな更新プログラムではあまり多くは見られないようです。
回避策
・アップデート後に設定が変わっていないか再チェックする
・アップデート前にスケジュール設定をスクリーンショットなどで記録する
こうすることで、万が一再度おやすみモードがオンになっていても、以前の状態に手早く戻すことが可能になります。
具体的な設定画面の例
Windows 11の設定画面はバージョンによって多少違いますが、大まかなイメージをつかむために以下のようなテーブルを用意しました。各項目がどのように表示されるかを参考にすると、自分の環境で迷わずチェックが可能になります。
項目 | 表示例 | オフにするには |
---|---|---|
おやすみモード (Do not disturb) | 「おやすみモード」スイッチがオン/オフで表示 | スイッチを「オフ」に切り替える |
スケジュール | 「スケジュールを有効にする」「特定の時間に有効にする」など | 「オフ」にするか、不必要ならスケジュール項目を削除 |
通知の例外 | 「優先度の高い通知のみ受信」「アラームのみ受信」など | 例外を設定するか、すべて通知を受けたい場合は解除 |
特別なモード | 全画面モード時に自動オン, ゲーム起動時に自動オン | トグルスイッチをオフにする |
これらの設定を正しくオフにしておけば、翌日になってもおやすみモードが勝手にオンになることはほぼありません。ただし、アップデートや別アカウントでの設定など、環境によっては設定が戻ってしまう場合があるため、しばらく様子を見つつ必要に応じて再設定すると安心です。
スケジュールの細分化に注意
特に注意したいのはスケジュール設定が複数あるケースです。例えば「深夜1時~6時はおやすみモード」「ゲーム実行時は自動的におやすみモード」など複数の条件が同時に有効になっていると、どこかのタイミングでオン状態が復活しやすくなります。すべてをオフにしておくか、本当に必要なものだけに絞るのがポイントです。



私の知人は定期的にパソコンで配信を行っていますが、配信中はほかの通知を遮りたいためにスケジュール設定で自動オンにしていました。ところが、配信が終わった後も手動でオフに戻すのを忘れてしまうことが多く、次の日のメールを見逃しがちでした。結局、一括でおやすみモードをオフにしておくことで解決したのですが、スケジュール機能がたくさんあると忘れがちなので要注意です。
おやすみモードをオフにしているのに通知が来ない場合の対処
いざおやすみモードの設定をオフにしていても、なぜか通知が表示されない…というトラブルに遭遇することがあります。こうしたときは、以下の点を再チェックすると解決するかもしれません。
アプリごとの通知許可
Windowsの通知設定だけでなく、アプリ側にも個別の通知設定があります。メールソフトやSNSアプリ、チャットツールなど、それぞれのアプリが独自に通知を制御しているケースが多いです。たとえば、Slackはアクティブ時間外は通知をしない設定が存在しますし、Outlookは集中時間帯には通知を抑制することも可能です。
もしアプリ側が「通知を行わない」設定を有効にしていると、Windowsの設定がオフになっていても通知が届かなくなります。
対処方法
・アプリごとの通知設定を見直す
・時間帯やステータスを「常に通知」に変更する
・デスクトップ通知やポップアップ通知が有効になっているか確認
サウンド周りの設定
通知はオンになっていても、サウンドが出ないと気付きにくい人もいるでしょう。特にイヤホンやヘッドセットを接続している場合、システム音量が無音に設定されていると通知音も聞こえなくなります。
通知バナー自体も出ていない場合は、そもそもおやすみモードが関係しているかもしれませんが、「音が出ないだけ」という場合もあるので、音量ミキサーやサウンド設定を一度確認してみると良いです。
通知を有効にするメリットと注意点
おやすみモードをオフにしておくと、即時に連絡をキャッチできる点が最大の利点ですが、一方で通知が多すぎるとうるさいと感じる人もいます。ここでは、通知をすべて受け取るメリットと注意点を整理してみましょう。
リアルタイムの情報収集が可能
特に在宅ワークやリモートワークの場合、職場のチャットツールやメールなどでタイムリーに情報が回ってくることが多いです。これらの通知を受け取り損ねると、業務の流れから抜け落ちてしまう可能性もあります。いつでもオフにするのが正解ではなく、通知を活用することでミスを減らせるのは大きな強みです。
通知が多すぎて集中力が途切れるリスク
一方、あまりにも通知が頻発すると作業の集中力が削がれるデメリットもあります。とくにクリエイティブな作業やプログラミングなど、集中を要するタスクに取り組んでいるときに、通知バナーが頻繁にピロンと出ると気が散ってしまいます。
ここで考えたいのは、どのアプリやどの連絡手段の通知を優先させるかです。重要な連絡だけをピックアップし、それ以外はある程度後回しにできる仕組みがあるとベストです。
おやすみモードのカスタマイズ活用例
完全にオフにするのではなく、実はちょっとした調整を行うことでおやすみモードを有効活用する方法もあります。例えば、どうしても夜間はパソコンをつけっぱなしでも通知音が鳴ると困る、あるいは会議中だけは通知を抑制したい場合などです。
時間帯で切り替え
朝9時~夜18時までは通知をオンにして、それ以外はオフにするように設定することで、業務時間中はリアルタイム通知が受け取れますし、夜間の就寝中は静かに過ごせます。ただし、ここでも「本当にその時間帯に通知が必要か」をよく検討することが大事です。緊急連絡が来る可能性のある人にとっては、夜でも通知が欲しい場合もあるでしょう。
例: ワークライフバランス向上のために
ワークスタイルによっては「仕事は完全に定時で切り上げたい」という方も多いです。この場合は、業務時間外にはあえておやすみモードをオンにするという手段が役立ちます。ただし、この記事をご覧になっている多くの方は「逆にいつでも通知を受け取りたい」「おやすみモードが勝手にオンにならないようにしたい」というニーズがあるかと思いますので、あくまでカスタマイズ例として知っておくと良いでしょう。
特定アプリのみ通知を受け取る
たとえばメールと社内チャットだけは通知を出すけれど、SNSやニュースアプリはオフにする設定が可能です。Focus Assist(集中モード)の詳細設定を使うと、優先度の高いアプリだけをホワイトリスト方式で通知を許可できます。これならば、重要な連絡を見逃さずに済み、不要な通知も減らせるので、結果的におやすみモードのありがたさとリアルタイム通知の両立が図れます。
まとめ: おやすみモードをオフにして、快適な通知環境を構築しよう
Windows 11のおやすみモード(Do not disturb, Focus Assist)は、とても便利な機能である反面、意図せずオンの状態が維持されてしまい、翌日以降も大事な通知を見逃してしまう可能性があります。完全にオフに設定しておきたい方は、以下のポイントを押さえてください。
1. 設定アプリの「システム」→「通知」からおやすみモードのスイッチを切る
2. スケジュール設定がある場合はオフにする、または削除する
3. アカウントを複数使用している場合は、他のアカウントの設定もチェックする
4. Windowsアップデート後に設定が戻るケースがあるため、定期的に見直す
これらを踏まえることで、おやすみモードが不意に再度オンになってしまう可能性を最小限に抑えられます。必要であれば、アプリごとに通知を調整し、あなたにとって一番使いやすい形に仕上げてみてください。



私の友人はITエンジニアとして常に通知をチェックしておきたい派の人間だったのですが、Windows 11にアップデートした直後、なぜか毎朝おやすみモードがオンになってしまうトラブルに悩まされていました。結局スケジュール設定が複数重なっていたのが原因でしたが、それをすべてオフにしたら一発で解決したそうです。やはりまずは基本設定の確認が大切ですね。
補足: トラブルシューティングの流れ
最後に、もし設定をオフにしているのにどうしてもおやすみモードが再度有効になってしまう場合のトラブルシューティング例をまとめておきます。
1. 実際におやすみモードがオンになっているか確認
設定画面に行かなくても、画面右下の通知アイコンをクリックしてアクションセンターを開くと、おやすみモードの状態がどうなっているかがわかります。もしアイコンに月マークや禁止マークのようなものが付いていたら、有効状態になっている可能性があります。
2. アプリやデバイス管理ソフトの影響を調べる
企業で使用しているPCだと、管理用のソフトウェアがインストールされていることがあります。こうした管理ツールで、強制的におやすみモードを設定している可能性も考えられます。社内のIT担当者に問い合わせると解決するかもしれません。
3. システムのクリーンブートを試す
さまざまな原因が排除できない場合、システムをクリーンブート(必要最小限のサービスだけで起動する)してみると、余計なアプリの干渉を取り除くことができます。クリーンブートでもおやすみモードが勝手にオンになるのなら、Windows自体のバグやグループポリシーが関連している可能性が高いです。
4. Windowsの修復・再インストールも視野に入れる
最終手段として、システムファイルの修復やWindowsの再インストールを検討する方もいます。ただしこれは時間と手間がかかるため、本当に根本的な不具合が疑われる場合に限り検討しましょう。通常はここまでしなくても、スケジュールオフの設定で解決するケースがほとんどです。
さいごに
Windows 11のおやすみモードは、作業効率を高めるための優秀な機能ですが、人によっては常時オフにしたい場合もあります。そうした方にとって、勝手にオンに戻ってしまうのは厄介この上ありません。今回ご紹介した方法を踏まえて、しっかりと設定を見直してみてください。
おやすみモードをオフにしておけば、ゲーム中や動画視聴中に不意に通知が入るかもしれませんが、逆に大事な連絡やリマインダーを逃さずに済むので、安心して使えるようになりますよ。この記事があなたのWindows 11環境をより快適にするお手伝いになれば幸いです。
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