Razer Kraken Kitty V2 BluetoothはXbox Series Sで使える?接続方法と注意点を徹底解説

ふわっとした可愛らしいデザインが魅力のRazer Kraken Kitty V2シリーズは、多くのゲーマーから熱い支持を得ています。ところが、そのBluetoothバージョンがXbox Series Sで使えるかどうかが気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、Xbox Series SのBluetooth対応状況と、Razer Kraken Kitty V2 Bluetoothモデルを使いたい場合の注意点や代替策を徹底解説します。

Razer Kraken Kitty V2 Bluetoothとは?

Razer Kraken Kitty V2 Bluetoothは、ヘッドセットに可愛らしいネコ耳(Kitty Ears)が付いており、イルミネーション機能も充実しているのが特徴です。特に、配信を行うストリーマーや可愛いデザインを求めるユーザーに人気があります。Bluetooth接続によってケーブルのわずらわしさを解消しつつ、Razer独自の高品質サウンドを楽しめるのがポイントです。

主な特徴

  • 可愛い見た目とイルミネーション
    ネコ耳だけでなく、サイドのイヤーカップ部分にもライトアップ機能があり、Razer Chromaを使ったカラーカスタマイズが可能です。配信時や動画撮影時に、見た目のインパクトを出したい方にぴったりです。
  • 快適な着け心地
    Razerのヘッドセットはイヤーパッドにクッション性が高い素材を使っており、長時間の使用でも疲れにくいと評価されています。重量バランスも考慮されているため、ゲームだけでなく映画鑑賞や音楽鑑賞にも向いています。
  • 高品質マイク
    Krakenシリーズのマイク性能は比較的良好で、クリアなボイスチャットが可能です。オンラインゲームやボイスチャットでのやり取りにおいて、自分の声を相手にしっかり届けることができます。

有線版との違い

Razer Kraken KittyシリーズにはUSB接続版やアナログ接続(3.5mmジャック)版など、複数のタイプがあります。Bluetooth版との大きな違いは、当然ながら接続方式です。有線接続モデルであれば、PCやPS5など幅広い機種への対応が比較的容易ですが、Bluetooth版ではデバイス側がBluetoothオーディオをサポートしていなければ利用できません。可愛らしさと機能性を両立したい方は、自身の使用環境に合ったモデルを選ぶことが大切です。

Xbox Series SのBluetooth対応状況

Xbox Series X|Sでは、近年のデバイスで一般的となっている「汎用的なBluetoothオーディオプロファイル」をサポートしていないという特徴があります。「Xbox Wireless」と呼ばれる独自のワイヤレス規格や、コントローラーの3.5mmオーディオジャックからの有線接続には対応しているものの、通常のBluetoothヘッドセットをそのまま利用することはできません。

なぜ一般的なBluetoothをサポートしないのか?

これはMicrosoftのXboxチームが、低遅延や安定した接続を重視しているためと言われています。Bluetooth接続だとどうしても遅延やノイズなどの問題が発生しやすいので、ゲームプレイにおける没入感が損なわれる恐れがあります。そこでXbox側は独自の規格を採用し、遅延の少ない無線通信を実現しています。

コントローラーのBluetooth接続との違い

Xbox Series X|Sのコントローラーは一部Bluetooth通信に対応しており、Windows PCやモバイルデバイスと接続が可能ですが、これはあくまでコントローラーの入力信号向けの対応です。音声入出力に関してはXbox独自の方式を使用するか、コントローラーの3.5mmジャックを利用してアナログ接続する必要があります。つまり、「コントローラーがBluetooth対応なら、ヘッドセットも使えるのでは?」という発想は通用しないわけです。

Razer Kraken Kitty V2 BluetoothをXbox Series Sで使う方法はあるのか?

結論から言うと、Razer Kraken Kitty V2 BluetoothモデルをXbox Series Sに直接ペアリングして使うことはできません。Xboxが一般的なBluetoothオーディオデバイスを認識しないため、標準のやり方では接続できないのです。以下では、もしどうしても使いたい場合の対策や代替策をいくつか見ていきましょう。

市販のBluetoothレシーバーを使う

「USBタイプのBluetoothレシーバーをXbox Series SのUSBポートに挿せば使えるのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし残念ながら、XboxのOSは汎用的なBluetoothオーディオレシーバーを認識するよう設計されていません。そのため、USBレシーバーを差し込んでも音声入力・出力が行われることはまずないのです。

テレビやモニターのBluetooth機能を使う

Xbox Series SがBluetooth音声出力をサポートしていなくても、テレビやモニターがBluetoothトランスミッター機能を持っている場合は、そちらを介して接続できる可能性があります。ただし、この方法だと音声遅延が大きくなることが多く、アクションゲームやFPSなどのタイミングが重要なゲームではプレイに支障が出るかもしれません。さらに、マイク機能はほとんどの場合利用できないので、ボイスチャットを行いたい方には向いていません。

Bluetoothと同時にスマホアプリを使う裏技

Xbox Party Chatなど、スマホ向けのアプリを通してボイスチャットを行うという裏技も存在します。ゲーム音声自体はテレビから流し、ボイスチャットだけをスマホに集約してBluetoothヘッドセットで行うという手段です。これはあくまで緊急策に近く、ゲーム音声とチャット音声が分離するため操作感が分断されてしまいます。快適とは言えないので、あまりおすすめはできません。

Xbox Series Sでヘッドセットを使うおすすめの方法

Xbox Series Sで快適にゲームを楽しみたいのであれば、下記のような公式または推奨の接続方法を利用することを強くおすすめします。

Xbox Wireless対応ヘッドセットを使う

Xbox公式ライセンスを取得しているワイヤレスヘッドセットであれば、Xbox Wirelessという独自規格を利用して直接接続が可能です。これにより、遅延が少なく安定した音声とマイクのやり取りができます。また、ボリュームやミュートなどの操作もXboxコントローラーのインターフェースや本体側でスムーズに行うことができます。

コントローラーの3.5mmジャックに接続できる有線ヘッドセットを使う

Razer Krakenシリーズにも、3.5mmジャック接続が可能なモデルがあります。もしRazer Kraken Kitty V2の有線版を持っていれば、Xbox Series X|Sのコントローラーに直接挿し込むだけで音声もマイクも利用可能です。ケーブルのわずらわしさはあるものの、接続がシンプルでトラブルが少ないメリットがあります。

USB接続タイプ(Xbox対応製品)を使う

一部のUSB接続のヘッドセットは、Xbox Series X|Sに公式対応している場合があります。この場合は、Xbox側で対応しているかどうか事前に製品仕様を確認しておく必要があります。公式に対応が明記されているものであれば、USBポートに挿すだけで使えることが多いです。

BluetoothヘッドセットをXbox Series Sで使う際のデメリット

どうしてもお気に入りのBluetoothヘッドセットを使いたい場合、テレビ側のBluetooth機能やサードパーティのオーディオトランスミッターを利用することになりますが、以下のようなデメリットがある点を理解しておきましょう。

音声遅延

Bluetooth接続では、音声データを圧縮して無線送信する関係上、ゲームでの操作と音の発生が微妙にズレることがあります。これはアクションゲームやリズムゲーム、FPSなどで顕著に影響する可能性があり、プレイ体験を損ねる一因となります。

マイク機能の制限

テレビやモニター経由のBluetooth接続だと、マイクデータを送信する手段がないケースが大半です。ボイスチャットができない、もしくは非常に複雑な設定が必要になる場合があるため、オンラインで仲間と連携する必要があるゲームでは不便です。

ゲーム音とチャット音声の分離

どうしてもRazer Kraken Kitty V2 Bluetoothの音質を楽しみたい場合、ゲーム音はモニターやスピーカーから、ボイスチャットのみをスマホアプリで行うといった分離方法を取らざるを得ないケースもあります。このように運用が煩雑になるので、ゲームに集中できなくなってしまうリスクがあります。

Razer Kraken Kitty V2 Bluetoothではなく他の製品を選ぶメリット

Xbox Series Sにおけるヘッドセット選びにおいては、公式対応製品を選ぶメリットが数多くあります。特に、音声遅延や接続の安定性、マイク音質の良好さなど、ゲーム体験を損なわない点が挙げられます。Razer Kraken Kitty V2 Bluetoothはデザイン性やオーディオ性能自体は魅力的ですが、実際にXboxと組み合わせる場合はかなり制限が多いのが実情です。

安心の互換性

Xbox公式またはライセンス取得製品であれば、OSアップデートにもスムーズに追随します。接続トラブルや突然の互換性問題が起きにくく、長期的に安心して使えるのは大きな利点と言えるでしょう。

快適なボイスチャット

公式ライセンス製品は、Xboxのパーティチャットやゲーム内ボイスチャット機能に最適化されています。雑音の少ないマイク性能とクリアな音声伝送によって、仲間とのコミュニケーションをスムーズに行えるのが魅力です。

デザインの多様化

最近では、ライセンス製品にもカラフルなデザインや高級感のあるモデルが数多く登場しており、ゲーマーの個性に合わせた選択肢が豊富になっています。「可愛い見た目」という点でも、いわゆるネコ耳タイプのような遊び心あふれるヘッドセットも存在します。探してみると意外にバリエーションがあるため、Razer Kraken Kitty V2一択に固執する必要はないかもしれません。

接続方法別のメリット・デメリット比較

以下の表は、Xbox Series Sで利用できるヘッドセットの接続方式をまとめたものです。自分に合った方法を選択する際の参考にしてみてください。

接続方式メリットデメリット
Xbox Wireless・遅延が少ない
・公式ライセンス製品なら互換性が高い
・シンプルなワイヤレス接続
・製品価格が高め
・選べるモデルが限定される
3.5mmジャック・手軽に使える
・比較的安価で種類が多い
・マイク機能も使いやすい
・ケーブルが邪魔になる
・コントローラーの電池消費が若干増える
USB接続・ドライバ不要で簡単接続(Xbox対応モデル)
・安定した音質とマイク性能
・対応機種を選ぶ必要がある
・ワイヤレスほどの自由度はない
Bluetooth(迂回策)・お気に入りのBluetoothヘッドセットを使える
・デザインや多機能ヘッドセットを流用可能
・Xbox本体が非対応
・音声遅延やマイク機能の制限
・複雑な設定が必要

まとめ

Razer Kraken Kitty V2 Bluetoothは、可愛らしいデザインと高品質なサウンドで多くのユーザーを魅了しているヘッドセットです。しかし、Xbox Series Sは標準Bluetoothオーディオ接続をサポートしていないため、通常の方法ではペアリングして使用することができません。市販のUSB Bluetoothレシーバーを挟んでもXbox側は認識しないため、抜け道はほとんどないのが現実です。

もしRazer Kraken Kitty V2のキュートなデザインを活かしつつXboxで使用したい場合は、有線接続(3.5mmジャック)対応のモデルを選ぶか、別途Xbox Wireless対応ヘッドセットを検討するのが賢明です。また、どうしてもBluetoothで使いたいという場合は、テレビやモニター経由の接続を試す方法もありますが、音声遅延やボイスチャット機能の制限など多くの課題が発生するため、ゲーム体験は快適とは言えません。

長く安定して使えるヘッドセットを求めるなら、公式ライセンス製品や3.5mmジャック接続のモデルの中から、自分のプレイスタイルや好みに合ったものを選ぶのがおすすめです。Razer製品であってもXbox Wirelessまたは有線接続に対応した機種があれば、そちらを検討してみましょう。可愛いデザインと最高のゲーム体験を両立させるためには、まずはXbox Series Sの接続方式をしっかり理解し、適切な製品を選ぶことが大切です。

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