Xbox Oneで「Forza Horizon 3」をディスクから再インストールしようとしても、途中でインストールが止まってしまい困っているという声をよく耳にします。かつて遊び込んだ思い入れのあるゲームだからこそ、何とか再び遊びたいもの。そこで本記事では、具体的な対処方法をわかりやすく解説します。
Forza Horizon 3のインストールが停止する主な原因
長年Xbox Oneを利用していると、ディスクからのインストールが途中で止まるという事象に直面することがあります。Forza Horizon 3も例外ではなく、途中で「停止しました」というメッセージが出ると、再試行しても同じところで動かなくなったりして大変ストレスを感じるものです。
この現象の原因はさまざまで、Xboxの外付けストレージとの相性問題、ローカルに保存されているキャッシュやセーブデータの不整合、ネットワーク接続の混雑、あるいはアップデートのタイミングが合わないなどが考えられます。ここでは、具体的にそれぞれの要因を深掘りしてみましょう。
原因1:外付けストレージや内部ストレージの不具合
Xbox One本体に内蔵されているストレージを補完するため、外付けHDDやSSDを利用しているユーザーは多いでしょう。しかし、外付けドライブと本体側の通信がうまくいかない場合、ゲームデータの書き込みが途中で止まるケースがあります。
また、内蔵ストレージが断片化していたり、十分な空き容量が確保されていなかったりすると、一時的にインストールがうまく進行しない可能性もあります。
原因2:ローカルセーブデータやキャッシュが破損している
Xbox Oneは快適なプレイ体験を提供するために、ゲームや各種アプリのセーブデータやキャッシュを本体内に蓄積します。しかし、何らかの理由でこれらのデータが破損していたり、重複してしまうとインストールやアップデートの妨げになることがあります。
原因3:ネットワーク接続・アップデートのタイミング不良
ディスクからのインストールでも、途中でオンラインアップデートが必要になる場合があります。ところがネットワーク接続が不安定だったり、大型アップデートとタイミングが重なってネットワークが混み合っていたりすると、ダウンロードおよびインストールが途中でストップする要因になりがちです。
とくにゲーム自体のサイズが大きいForzaシリーズでは、アップデートも数GB単位で配信されることがあります。回線速度が遅い環境だと、その大容量データのダウンロードが終わらないままエラーが起こる可能性もあるでしょう。
インストールが止まったときの解決策一覧
上記で挙げた原因に対処するためには、次に紹介する手順を順番に試してみるのがもっとも確実とされています。実際に多くのユーザーが再インストールに成功したと報告しているため、一つひとつ丁寧に実施してみてください。
1. 外付けストレージを取り外して本体の電源を完全に落とす
まずはハードウェア的なリセットから始めましょう。外付けストレージが接続されていると、インストール時に書き込み先のディスクを本体が混乱してしまうケースがあります。
具体的な手順:
- インストール作業を一度キャンセルし、ディスクを取り出す。
- Xbox One本体の電源ボタンを約10秒間長押しして、完全にシャットダウンする。
- もし外付けストレージを使っているなら、USBケーブルを抜いて本体から物理的に取り外す。
- 数分待ってから電源を再投入し、ディスクを挿入してインストールを開始する。
この方法は一見シンプルですが、内部キャッシュのクリアや接続情報のリセットを兼ねるため意外と効果的です。
2. ローカルセーブデータのキャッシュをクリアして再インストール
「Forza Horizon 3」で以前遊んでいた際のセーブデータが本体に残っていると、それが原因で再インストール時にトラブルを引き起こす可能性があります。Xbox Oneではローカルのセーブデータを削除しても、クラウド上にセーブがあれば再同期される仕組みなので、思い切ってキャッシュクリアを行ってみましょう。
具体的な手順:
- Xbox Oneの「設定」から「システム」を開き、「ストレージデバイス」を選択する。
- 「ローカルのセーブデータをクリア」を実行する。このとき「この本体からのみ」データを削除する形を選択すれば、クラウド側には影響しない。
- 削除が完了したらXbox Oneを再起動し、再びディスクを挿入してインストールを試す。
- インストールが終わったらオンラインに戻し、クラウドのセーブデータが自動的に再同期される。
クラウドセーブを有効にしていない場合や不安がある場合は、重要なデータが消えてしまわないよう事前にバックアップを検討しておきましょう。ただし、多くのXbox Oneユーザーは標準でクラウドセーブが有効になっているはずです。
3. ネットワークをオフラインにしてからインストール
インストール途中で大きなアップデートを並行してダウンロードしようとすると、インターネット回線が逼迫したり、Xboxサーバー側の混雑に巻き込まれたりしてインストールそのものが途中で止まることがあります。そこでネットワークを一時的にオフラインに切り替えて、まずはゲーム本体だけをインストールしてみましょう。
具体的な手順:
- Xbox Oneの「設定」から「一般」→「ネットワーク設定」を選び、「オフラインにする」を実行する。
- オフライン状態になったら、改めてディスクを挿入してゲーム本体のインストールを行う。
- インストールが最後まで完了したら、再びネットワーク設定画面で「オンラインにする」に戻してアップデートをダウンロードする。
この方法だと、ゲーム本体をインストールする段階でオンラインアップデートが割り込んでくるのを防げます。最初にディスクの内容を完全に展開し、後からパッチを当てると考えるとスムーズに進むことが多いです。
4. Xboxアプリからのリモートインストールを試す
近年のXboxでは、スマホアプリやWindows PCの「Xboxアプリ」からリモートで本体にゲームをインストールする機能が提供されています。ディスク版のタイトルであっても、ライセンス認証さえされていれば、デジタルダウンロード分とディスクのデータを組み合わせてプレイできるケースがあります。
具体的な手順:
- スマートフォンかPCに「Xboxアプリ」をインストールし、Microsoftアカウントでサインインする。
- 検索機能から「Forza Horizon 3」を探し、「本体へインストール」を指示する。
- Xbox One側がオンライン状態になっていれば、ダウンロードがスタートする。
- ダウンロード完了後、手元にあるディスクを挿入し、ゲームを起動する。
この方法でうまくいく理由は、Xboxアプリ側で本体のダウンロードキューを管理できるため、ディスク読み込みのエラーやネットワークの一時的な不調があっても分割してインストールを続行できる可能性が高まるからです。
アップデートのタイミングに関する注意点
インストール途中で「最新アップデートがありますが、今すぐ適用しますか?」といったプロンプトが表示される場合があります。時間に余裕があるならそのまま更新してもよいですが、もし途中で止まりやすい環境(回線が遅い・外付けストレージが不安定など)であれば、一旦「後で」を選んでおきましょう。
まずはゲーム本体のみをしっかりインストールしてから、改めてアップデートのダウンロードを行うと、トラブルに巻き込まれるリスクが減少します。
オフラインインストールとアップデートのメリット比較
以下は「オフラインインストール(後でアップデート)」と「オンライン同時インストール」のそれぞれのメリットを簡単にまとめた表です。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オフラインインストール | ・途中でネットワークエラーが起きにくい ・ゲーム本体を確実に展開できる ・ディスクへの依存度が高い | ・アップデート適用が後になるので、二度手間感がある ・クラウド同期がインストール完了後になる |
オンライン同時インストール | ・インストールとアップデートを同時進行できる ・最新バージョンをすぐにプレイできる | ・ネットワーク回線が遅いと時間がかかる ・インストールが途中で止まるリスクがやや高い |
それぞれのご家庭や使用環境によりどちらが良いかは異なります。トラブルが多発する場合は、まずはオフラインインストールでゲーム本体をきちんと配置してから、じっくりアップデートするほうが安全策と言えるでしょう。
クラウドセーブでデータを守るコツ
Forzaシリーズはクラウドセーブに対応しており、一度オンラインに接続すればプレイデータをサーバー上にバックアップしてくれます。これにより、ローカルのセーブデータを消去した場合や、新しいコンソールに買い換えた場合でも、ゲーム進行状況を復元しやすいのが魅力です。
ただし、クラウドへの同期はオンラインにしておかないと行われません。オフラインインストールのあと、初回起動時にはしっかりネットワークに再接続し、データが同期されているか確認するようにしましょう。
クラウドセーブの有効・無効を確認するには
- Xbox Oneの「設定」→「システム」→「ストレージデバイス」を開く。
- 表示されるストレージ一覧の中で、クラウドセーブの管理オプションを確認する。
- クラウドセーブがオンになっていれば、基本的にゲーム終了時や起動時にデータが自動同期される。
以前オフラインモードで長時間プレイしていた場合などは、最後のオンライン同期と矛盾しないか注意が必要です。万一ローカルとクラウドのどちらのデータを使うか選択を求められたら、どちらが進行度が高いかを吟味して選ぶようにしましょう。
より快適に再インストールするための追加テクニック
ここまで紹介した4つの方法を試しても、あるいは複数の方法を組み合わせても上手くいかないケースもごくまれに存在します。そこで、さらに一歩踏み込んだテクニックや検証ポイントを紹介します。
1. Xbox本体のキャッシュクリアを実施する
Xbox Oneには起動時に内部キャッシュをクリアする仕組みが用意されています。冒頭で触れた「電源ボタンを長押しして完全にシャットダウンする」操作を加えて、電源アダプターをコンセントから抜き、数十秒待ってから再度接続して起動すると、よりしっかりとキャッシュがリフレッシュされるといわれています。
Xbox One SやXbox One X、Xbox Series X|Sのモデルによっては電源ユニットが内蔵されているため、物理的に抜くという操作が省略される場合もありますが、念のため、アダプターを完全にオフにしたり、本体裏の電源ケーブルを抜いたりすると効果が高まるとするユーザーもいます。
2. 別のネットワーク環境を試す
同じ家庭内でもWi-Fiではなく有線LANケーブルに切り替えるだけで、ダウンロード速度や安定度が劇的に向上する場合があります。また、極端な例ですが、ポータブルWi-Fiルーターなどでインターネットに接続しているとアップデートの容量や速度制限でインストールがままならない可能性も。
もし光回線を利用している友人宅や実家にXboxを持ち込める状況であれば、一度ネットワーク速度の速い環境でアップデートだけ実施してから戻す、という裏技的な方法をとる人もいます。外付けストレージにアップデート済みデータをインストールした状態で本体を移動すれば、後からトラブルが起きにくくなるメリットがあります。
3. ディスクの汚れや傷をチェック
ゲームディスクを何度も抜き挿ししているうちに、ディスク面に汚れや傷がついていることも考えられます。インストールが途中で止まる原因が単純にディスクの読み取り不良である可能性もあるので、以下の点にも注意してください。
- 柔らかい布でディスクの表面を軽く拭く(円周方向ではなく内側から外側へ向けて拭くのが望ましい)。
- 大きな傷やひび割れがないか視覚的にチェックする。
- 読み取りエラーを起こしやすいドライブのレンズに問題がないか本体を点検する。
もし大きな傷がありディスクが物理的に損傷している場合、完全なインストールが難しいケースも。サポートへの問い合わせや、デジタル版を改めて購入・ダウンロードするといった選択肢も検討する必要があります。
4. Xbox Insider Programの影響を疑う
Xbox Insider Programに参加しているユーザーの場合、プレビューバージョンのシステムアップデートが適用されており、まれに互換性の問題が起きることがあります。
プレビュープログラムのフィードバックとして、Forza Horizonシリーズのインストール不具合を訴えているユーザーも見受けられます。もしInsider Programのビルドを使っているなら、一度プログラムから抜けるか、別の安定版コンソールでインストールを試すのも手段の一つでしょう。
トラブルを回避してForza Horizon 3を存分に楽しむために
Forza Horizonシリーズは、美しいオープンワールドと爽快なレース体験が魅力。特にForza Horizon 3はオーストラリアを舞台にした豊かな景観と、多彩な車種のコレクション要素が好評を博しています。インストールがうまくいかないのは確かに歯がゆいですが、適切な対処法を把握しておけば再びあの壮大なロードを駆け抜ける日が戻ってくるでしょう。
ゲーム環境をしっかり整える
大容量のゲームを快適にプレイするためには、日頃から環境を整備しておくことが大切です。例えば、内蔵ストレージと外付けストレージの使い分け方を見直してみたり、ルーター周りの設定(ポート開放やUPnPなど)を点検してみるなど、トラブルを未然に防ぐ取り組みが役立ちます。
また、Xbox Oneだけでなく周辺機器やネットワーク機材も定期的にアップデートを行い、最新のファームウェアやドライバを適用しておくと、互換性の問題を回避しやすくなるでしょう。
ストレージの推奨構成
- 可能であればSSDの外付けストレージを利用する。ロード時間が短縮され、データの書き込みエラーも減少しやすい。
- USB 3.0以上に対応しているかを確認する。これにより速度と安定度を確保できる。
- 本体ストレージは限度があるので、大容量タイトルが増えてきた場合はフォルダ分けなども検討する。
定期的にセーブデータのバックアップを確認
Forza Horizon 3に限らず、いざというときにセーブデータが失われないように、クラウドバックアップがきちんと行われているかを定期的に確認しましょう。別のXbox本体や、友達のXboxに自分のアカウントでサインインして進行状況が同期されるか試すのも、一つの安全策となります。
まとめ:順番に対処すれば解決する可能性は高い
Forza Horizon 3が途中で「停止しました」と表示されてしまいインストールできない原因は多岐にわたります。しかし、
- 外付けストレージの取り外し
- ローカルセーブデータのクリア
- 一時的なオフラインモードへの切り替え
- Xboxアプリを使ったリモートインストール
の4つを軸に、それぞれのチェックポイントをクリアしていくことで、ほとんどのケースで問題を解決できるはずです。
さらにディスクや本体そのもの、ネットワーク環境を見直すことで、ダウンロードエラーやインストールエラーのリスクを低減し、スムーズにインストールからアップデートまで行えるようになります。
快適なレース体験を取り戻そう
時間はかかっても、順序立てて対処すれば再びForza Horizon 3の広大な世界をドライブできるようになるでしょう。オーストラリアの美しい海岸沿いを駆け抜けたり、砂漠や森林地帯を横断したりといった独特の爽快感は、本作ならではの大きな魅力です。
再インストール後の初起動時は、アップデートデータや追加コンテンツが導入されるまで時間がかかるかもしれませんが、その先にはかつての思い出や、まだ見ぬ新たなクルマたちとの出会いが待っています。ぜひトラブルを乗り越え、もう一度ハンドルを握ってみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ディスクが認識されない場合はどうすればいい?
A. 他のディスクゲームを挿入して読み込めるか確認し、ドライブ自体に問題がないか調べてください。読み込み不良が発生している場合は、ディスクドライブの故障やレンズの汚れが考えられます。また、ディスクに大きな傷がある場合は修復不可能なケースもあり、その場合はMicrosoftサポートに相談するのが良いでしょう。
Q2. クラウドセーブとローカルセーブの違いは何?
A. クラウドセーブはオンラインに接続したときにサーバー上に自動的にバックアップされるデータで、別の本体や将来的なハード世代でも同じアカウントにサインインすれば進行度が同期されます。一方、ローカルセーブはコンソール本体内に保存されたデータです。ローカルを削除してもクラウドさえ残っていれば、再接続時に同期できます。
Q3. インストール中のデータ容量を確認する方法は?
A. ゲームのインストールが進行中の場合、Xbox Oneの「マイコレクション」や「キュー」を開くことでダウンロードまたはインストールの進捗状況をリアルタイムで確認できます。「あと何GB必要か」「どのくらいダウンロードが完了しているか」を把握し、ネットワークの混み合いを避ける目安にしましょう。
Q4. アップデートのダウンロード速度が遅いときは?
A. 有線LANの利用やルーターの再起動、深夜帯や早朝などネットワーク負荷の低い時間帯を狙うなどの工夫を行うと速度が向上する場合があります。急ぎでなければオフラインのままインストールだけ終わらせ、後で時間があるときにアップデートをまとめて行う方法もおすすめです。
総括
Forza Horizon 3のインストールが途中で停止するトラブルは、ユーザーによって原因も解決法も少しずつ異なります。しかし、上記で紹介したステップを一つずつ丁寧に試していけば、かなりの確率で問題を克服できるはずです。外付けストレージの接続を見直して本体を再起動し、ローカルセーブデータをクリアしてからオフラインで再インストールする、という流れは特に効果的との報告が多く見受けられます。
また、Xboxアプリを活用したリモートインストールも新しい選択肢として有力です。クラウドセーブの利点を活かしてデータを保護しながら、ぜひもう一度オーストラリアの雄大な大地を駆け抜けるレースを楽しんでください。
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