Xbox Series SでCall of Dutyのアップデートが進行途中で止まり、先に進めずに困っている方は少なくありません。特にブラックオプス6などの大型シーズン更新では、ネットワーク環境やストレージの不具合など複合的な要因が重なり、途中でアップデートが止まってしまうケースが散見されます。この記事では、具体的な原因や対処法、さらには再インストールや本体リセットを回避するためのポイントをわかりやすく解説していきます。
CoDアップデートが止まる原因を徹底解説
Call of Dutyのアップデートが途中でストップしてしまう原因には、さまざまな要素が絡み合っています。まずはよくある原因を理解することで、適切な対処法を導き出しやすくなります。
1. ネットワーク環境の不安定
大容量のアップデートをダウンロードする際に、回線が不安定になるとデータの受信が途中で途切れてしまうことがあります。とりわけWi-Fi環境は障害を受けやすく、ルーターの位置や電波干渉などが影響してしまいます。
- ルーターとの距離が遠い
- 同じ周波数帯に複数の機器が接続されている
- 夜間など回線が混雑する時間帯にダウンロードしている
2. DNSサーバーの設定
DNSサーバーの応答が遅かったり、一部のDNSルートが不安定な場合、ダウンロードが途中で止まることがあります。Xboxでは自動でDNSが設定されることが多いですが、場合によってはパブリックDNSを手動で設定するのが効果的です。
3. ストレージの問題
ストレージに空き容量が十分にない、または外付けドライブが不調なときはアップデートに失敗することがあります。ハードディスクやSSDに断片化や不良セクタが発生している場合もあり、これが原因で更新が滞るケースも存在します。
4. キャッシュやアップデートデータの破損
Xbox本体内部のキャッシュ領域に残っているデータが破損すると、アップデートが正常に進まない場合があります。また、ダウンロード途中にエラーが生じたファイルが破損し、それが再試行時に悪影響を及ぼすこともあります。
5. NATタイプやネットワークの制限
NATタイプが「Strict(厳しい)」や「Moderate(中程度)」になっている場合、ゲームのサーバーとの接続が不安定になり、アップデートに影響を与えることがあります。特にシーズンアップデートのような大容量データのやり取りでは、より安定したNATタイプ(オープン)が望ましいです。
対処法1:ネットワーク接続を安定させる
ネットワークが不安定だと、一度途切れるだけでもアップデートが中断され、再開しても進まないケースが多々あります。安定性の確保を第一に考え、以下の手順を試してみましょう。
有線接続への切り替え
Wi-Fi環境よりもLANケーブルを使った有線接続の方が、通信速度や安定性で有利です。XboxのLANポートに直接接続できる場合は、可能な限り有線を選択しましょう。
LANケーブルの種類に注意
古いLANケーブルを使っていると、最大通信速度が低下する場合があります。以下の表を参考に、カテゴリー5e以上のケーブルを使うのがおすすめです。
ケーブル種別 | 最大通信速度 | 特徴 |
---|---|---|
カテゴリー5 | 100Mbps | 旧規格、速度が遅い |
カテゴリー5e | 1Gbps | 一般的で安価 |
カテゴリー6 | 1Gbps~10Gbps | ノイズ耐性が高い |
ルーターの再起動とファームウェア更新
ルーターの動作が不安定になっている場合、再起動やファームウェアのアップデートを行うことで改善する可能性があります。
- ルーターの電源を切り、約30秒程度待つ
- 再度電源を入れて、正常にインターネットへ接続できるか確認
- ルーターの管理画面にアクセスし、ファームウェア更新がある場合は適用
ネットワーク診断ツールの活用
Xboxの「設定 > 一般 > ネットワーク設定」から、ネットワーク診断を実行することができます。エラーが表示される場合、そのメッセージに従って対処することで問題を解決できる場合があります。
対処法2:DNS設定を変更する
DNSに関するトラブルを疑う場合は、パブリックDNSの使用を検討してみましょう。代表的なDNSは以下の通りです。
プロバイダ | プライマリDNS | セカンダリDNS |
---|---|---|
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
Verizon (Public) | 4.2.2.1 | 4.2.2.2 |
DNS設定の手動切り替え手順
- 「設定 > ネットワーク > 詳細設定 > DNS設定」へ移動
- 自動から手動に切り替え
- 上表のいずれかのDNSサーバーを入力
- 変更後、Xbox本体を再起動
- 再度アップデートを試す
この操作で劇的に速度が向上するケースや、ダウンロードが止まらなくなるケースがしばしば報告されています。
対処法3:アップデートの一時停止と再開
Xboxのダウンロード管理機能を使い、一度停止してから再度ダウンロードを開始するだけでも改善することがあります。ただし、アップデートリストが消える・データが破損するリスクもあるため、慎重に行う必要があります。
一時停止・再開の手順
- 「マイコレクション > ゲームとアプリ」からCoDを選択
- 該当のアップデートを一時停止
- 数十秒待ってから、再度アップデートを再開
もし何度か試しても進まない場合は、ゲーム自体をアンインストールして、再度ダウンロードし直す方法を検討しましょう。
データ破損への対策
一時停止や再開を繰り返すと、まれにデータが破損することもあります。そうなると再インストールが必要になりますが、セーブデータなどはクラウドにバックアップが残っている場合が多いので、焦らずに確認しましょう。
対処法4:ストレージの空き容量と状態をチェック
CoDのアップデートは大容量になる傾向があります。Xboxの内蔵ストレージや外付けドライブの状況をこまめに確認しておきましょう。
ストレージに十分な空き容量を確保
アップデートのダウンロードには、更新サイズ以上の空き容量が必要となる場合があります。余裕をもって20GB以上は確保しておくのが安心です。
外付けドライブのフォーマット
外付けドライブがある場合、フォーマット形式がXboxに最適化されていないと、ダウンロードに失敗することがあります。一度パソコンでNTFS形式に初期化し、再度Xboxでセットアップすると改善する場合があります。
ストレージ速度の確認
SSDよりもHDDを使っている場合、アクセス速度が遅くアップデートが長引くことがあります。また、HDDの老朽化による不良セクタが原因でインストールやアップデートに失敗する可能性も考えられます。可能であれば、速度の速いSSDを検討するのも一つの手段です。
対処法5:キャッシュクリアやソフトリセットを試す
Xboxには、本体のキャッシュをクリアする方法やソフトリセットと呼ばれる操作があります。これにより、一時的なエラーが解消されることがあります。
キャッシュクリアの方法
- 本体の電源を切る
- 電源ボタンを押しっぱなしにして、完全に電源が切れた状態を保つ
- 電源ケーブルをコンセントから抜き、1〜2分待つ
- 再度電源ケーブルを挿し、本体を起動
これによりキャッシュがクリアされ、ダウンロードが再開されるケースがあります。
ソフトリセットやクリーンブート
Xboxには、設定から「クリーンブート」を行う機能があります。これはシステムの動作を最小限の構成にして起動する方法で、不要なプロセスやデータが残っている場合に効果的です。Xbox本体の「設定 > 電源と起動 > トラブルシューティング」などから実行できることがあります。
対処法6:最終手段としての本体初期化
どうしても解決しない場合、Xbox本体の初期化(ファクトリーリセット)を検討するしかないケースもあります。初期化に踏み切る前に、以下の点を確認しましょう。
クラウドセーブの確認
多くのゲームでは、Xboxアカウントとオンラインで同期されるクラウドセーブ機能が利用できます。初期化をしても、再ダウンロード後にログインすれば進行状況を引き継げる場合がほとんどです。ただし、オフラインでプレイしていた場合はデータが失われる可能性もあるため、事前に確認が必要です。
周辺機器の取り外し
初期化前に、一度すべての周辺機器(外付けドライブやUSBデバイス)を取り外してアップデートを試してみるのも有効です。周辺機器が不具合の原因になっていることもあるので、切り分け作業は非常に重要です。
トラブルを回避するためのヒント
ここでは、アップデートトラブルを回避するために日頃から気をつけておきたいポイントをまとめます。
アップデート時間帯をずらす
ネットワークが混雑しやすい夜間や休日を避け、平日の午前中など比較的空いている時間にアップデートを行うと、エラーが発生しにくい傾向にあります。
こまめなストレージ整理
ゲームを頻繁に追加・削除していると、ストレージが断片化している可能性もあります。使わないゲームは削除し、必要なときに再ダウンロードするなど、ストレージに余裕をもたせておきましょう。
NATタイプの確認
「設定 > 一般 > ネットワーク設定」でNATタイプを確認し、可能であれば「オープン」にしておくと、ゲームサーバーとの通信がスムーズになり、ダウンロードエラーを回避しやすくなります。
実際の操作手順をコード形式で整理
以下はあくまで擬似コード的なイメージですが、ネットワーク設定やDNS変更時の流れをまとめると、次のようになります。
1. // ネットワーク設定の確認
open "設定" -> "一般" -> "ネットワーク設定"
check NAT type
if NAT != "オープン":
// ルーターのポート開放やUPnP設定を確認
configure router to enable UPnP
// 必要に応じてポートフォワーディングを設定
2. // DNSの手動設定
open "設定" -> "ネットワーク" -> "詳細設定"
set DNS to "手動"
primaryDNS = "8.8.8.8"
secondaryDNS = "8.8.4.4"
save settings
restart console
3. // アップデート再試行
go to "マイコレクション" -> "ゲームとアプリ"
select CoD update
pause update
wait 30 seconds
resume update
if fails again:
uninstall game
reinstall game
このようにステップごとに手順を整理しておくと、問題が起きた際にどこを調整すればよいかが明確になり、時間を無駄にせずに済みます。
まとめ:できることから順番に試そう
CoDのアップデートが途中で止まってしまう場合、まずはネットワーク環境の安定化やDNS設定の変更など、ソフトリセットに近い対処法から着手してみてください。ストレージを確認して問題がなさそうなら、一度アップデートを中断・再開してみるのも有効です。それでも改善されない場合は、ゲームの再インストールや本体のキャッシュクリア、クリーンブートなどを試しましょう。最終手段として本体の初期化も視野に入れつつ、クラウドセーブや周辺機器の影響の切り分けなど慎重に進めることが大切です。
快適なゲームライフを送るためにも、日頃からネットワーク環境とストレージの管理に気を配り、大型アップデートが来ても焦らず対応できるよう準備しておくと安心です。トラブルを最小限に抑えて、思い切りCoDを楽しみましょう!
コメント