Rocket Leagueを楽しみたいのに、起動直後や試合中に突然クラッシュしてしまう…。そんな悩みを抱える方は少なくありません。今回はGaming ServicesやXboxアプリ、Werfault.exeのエラーなど、代表的な原因を洗い出しつつ、効果的な対処法を徹底解説します。
Rocket Leagueが起動時にクラッシュする主な原因
Rocket Leagueが起動時やプレイ途中でクラッシュする場合、その原因は多岐にわたります。ここでは特に報告の多い原因を中心に、トラブルシューティングに役立つ情報をまとめます。
Gaming Services関連の不具合
Microsoft Storeから配布されるGaming Servicesは、ゲームが正常に動作するための基盤的なサービスです。これが古いバージョンのままだったり、インストールに失敗していたりすると、Rocket Leagueの起動時にエラーを引き起こすことがあります。Gaming Servicesが障害を起こすと、他のXbox関連プロセスにも影響を与え、ゲーム起動時にスタックしたりクラッシュするケースが見受けられます。
XboxアプリやGame Barによる競合
Windows環境でゲームを起動する際、XboxアプリやGame Barが自動的にバックグラウンドで動作していることがあります。とくにRocket LeagueをSteamやEpic Gamesなどの別プラットフォームで遊ぶ場合、Xboxサービスとの競合が起こるケースがあるようです。バックグラウンドで余計なプロセスが動作していると、Rocket Leagueの負荷が高まったタイミングや起動時のプロセス認証で問題が生じることがあります。
WerFault.exeエラー
WerFault.exeはWindowsのエラー報告サービスです。アプリやシステムクラッシュが発生した際に診断データを送信する役割を担います。しかし、何らかの不具合によりWerFault.exe自体がクラッシュを引き起こすことがあり、結果としてRocket Leagueの動作にも影響が及ぶ場合があります。このエラーはイベントビューアーにエントリが残ることが多いため、原因調査の際には必ずログをチェックするとよいでしょう。
その他の原因
- セキュリティソフトの干渉
ウイルス対策ソフトがゲームの実行ファイルを誤検知してプロセスを遮断する可能性があります。 - GPUドライバの不具合
古いドライバや不適切な設定が原因で、描画時にクラッシュすることがあります。 - ゲームファイルの破損
Rocket Leagueのファイルが破損していると、突然のクラッシュが発生することがあります。 - Windowsシステムの不安定化
長期間アップデートを行っていない場合や、不要なレジストリエントリの蓄積なども一因になることがあります。
クラッシュ問題を解決するための主要ステップ
実際にトラブルシューティングを行う前に、システムを安定させるための基本的な手順から始めましょう。ここでは、最も効果的だと考えられる対処法を順番にご紹介します。
Windowsとアプリの最新化
まずはWindows Updateが適切に行われているかを確認し、可能な限り最新の状態にしておくことが重要です。また、Microsoft Storeから入手できるXboxアプリやGaming Servicesの更新も同様に行いましょう。これらを放置すると、不明な不具合が残ったままになり、クラッシュを引き起こす原因になりがちです。
- Windows Updateの確認
- [スタート] → [設定] → [Windows Update]で、更新がないかをチェックしましょう。
- Microsoft Storeの更新確認
- Microsoft Storeを開き、ライブラリからXboxアプリやGaming Servicesなどの更新を確認します。最新バージョンへのアップデートを行ってください。
Gaming Servicesの再インストール
Gaming Servicesが破損していたり、インストールが正常に行われていない場合は、再インストールによって問題が解決することがあります。以下は再インストールの手順の例です。
- 管理者権限のPowerShellを起動
- [スタート]ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- Gaming Servicesのアンインストール
以下のコマンドを入力し、Gaming Servicesをアンインストールします。
get-appxpackage Microsoft.GamingServices | remove-AppxPackage -allusers
- Gaming Servicesの再インストール
続いて、以下のコマンドを入力してMicrosoft Storeを起動し、Gaming Servicesを再インストールします。
start ms-windows-store://pdp/?productid=9MWPM2CQNLHN
- UAC(ユーザーアカウント制御)での許可
インストール後に許可を求められた場合は「はい」を選択します。 - PCを再起動
再起動することで変更が適用され、Gaming Servicesに関連する不具合が解消される可能性があります。
Xboxアプリからの修復
最新バージョンのXboxアプリには、アプリ自体を修復・リセットする機能が備わっている場合があります。修復オプションを活用することで、キャッシュや設定ファイルの破損が解消されることがあります。
- Xboxアプリを起動
- Windowsのスタートメニューから「Xbox」を検索して起動します。
- サポートメニューを開く
- 画面右上にある自分のゲーマータグアイコンをクリックし、サポート系のメニューや設定をチェックします。
- 修復またはリセット
- 「修復」または「リセット」が可能な項目があれば実行してください。
- PC再起動
- 必要に応じてPCを再起動することで、変更を反映させます。
WerFault.exeエラーの確認
WerFault.exeに関連するエラーが多発している場合は、イベントビューアーで詳細を確認することが重要です。イベントビューアーを用いて、Rocket Leagueがクラッシュしたタイミングのログを調べましょう。
- イベントビューアーを起動
- [スタート]ボタンを右クリック → [イベント ビューアー]を開きます。
- Windowsログの確認
- [Windowsログ] → [アプリケーション]の項目から、エラーや警告を探します。
- 詳細情報の収集
- エラーの詳細を右ペインでチェックし、問題がRocket League本体由来なのか、WerFault.exeからなのかを切り分けましょう。
セキュリティソフトの例外設定
ウイルス対策ソフトやファイアウォールツールを使用している場合は、一時的に無効化したり、Rocket Leagueの実行ファイルを例外設定に追加してみてください。特にリアルタイムスキャン機能が、ゲームの動作をブロックしているケースも考えられます。
- 例外設定を行う際の注意
- 任意のソフトが許可されているとセキュリティリスクが高まる可能性がありますので、設定を行ったら忘れずに戻すか、信頼できるファイルだけを追加するようにしましょう。
ゲームファイルの整合性チェック
Rocket LeagueのクライアントをSteamやEpic Games Launcherで利用している場合は、ファイルの破損をチェックするオプションが利用できます。破損したファイルがあれば再ダウンロードされ、クラッシュ回避につながることがあります。
- Steamの場合
- Steamを起動し、ライブラリでRocket Leagueを右クリック
- [プロパティ] → [ローカルファイル] → [ゲームファイルの整合性を確認]
- Epic Games Launcherの場合
- Epic Games Launcherを起動し、ライブラリからRocket Leagueを選択
- […]アイコン → [検証]をクリックし、ファイルを修復
ゲームバーやGame Bar Widgetsを無効化
Windowsの標準機能であるゲームバーやGame Bar Widgetsが原因で、Rocket Leagueと競合を起こす場合があります。これを一時的に無効化して、症状が改善するかを試すのも有効です。
- 設定アプリでゲームバーを無効化
- [スタート] → [設定] → [ゲーム] → [Xbox Game Bar]を開き、「オン」を「オフ」に切り替える
- バックグラウンドアプリ設定
- 不要なバックグラウンドアプリを停止することで、ゲームのパフォーマンスを向上させ、クラッシュ頻度を下げる効果が期待できます。
GPUドライバの更新
GPU(グラフィックスカード)のドライバが古かったり、バージョンが安定していない場合、Rocket Leagueのような3D描画負荷の高いゲームでクラッシュを誘発する要因になります。NVIDIA、AMD、またはIntelなど、お使いのGPUメーカーの公式サイトから最新のドライバをダウンロードし、インストールすることをおすすめします。
クリーンブートの検討
クリーンブートは、Windowsの起動プロセスを最小限のサービスとドライバに絞ることで、不要な常駐ソフトやサービスとの干渉を排除する方法です。Rocket Leagueの起動テストをクリーンブート状態で行うことで、競合の原因を突き止められる可能性があります。
- システム構成の起動
- [スタート]で「msconfig」と検索 → [システム構成]を選択
- スタートアップの選択
- [全般]タブ → [スタートアップの選択]で「診断スタートアップ」または「選択スタートアップ」を選ぶ
- サービスの無効化
- [サービス]タブで「Microsoftのサービスを隠す」にチェックを入れ、残りのサービスを無効化
- 再起動して動作チェック
- 再起動後、Rocket Leagueを起動し、クラッシュが再現するかを確認
Microsoftサポートへの問い合わせ
どうしても問題が解決しない場合は、Windows環境自体に深刻な不具合があるか、またはハードウェアに問題があるかもしれません。マイクロソフトサポートに問い合わせることで、システムログの解析やOSのリカバリーガイドを受けられる場合があります。既にRocket League公式に問い合わせ済みで解決できなかった方は、追加のサポートを検討してみましょう。
具体的なトラブルシューティング例
ここでは、より実践的な手順をいくつかまとめます。状況に応じて試してみてください。
起動直後に強制終了してしまう場合
- PC再起動直後にタスクマネージャーを開く
- [Ctrl + Shift + Esc]キーでタスクマネージャーを起動し、Xbox関連のサービス(Xboxアプリ、Xbox Game Barなど)が自動的に起動していないかを確認し、必要に応じてプロセスを終了させる。
- Rocket Leagueを優先起動
- SteamやEpic Games LauncherからRocket Leagueをすぐ起動し、クラッシュが起きるか確認する。
- 競合が疑われる場合
- 上述のクリーンブートやゲームバー無効化を検討する。
ゲーム開始後5〜20分で頻繁に落ちる場合
- 温度管理の確認
- CPUやGPUの温度が高すぎると自動的にシステムがシャットダウンやクラッシュを引き起こすことがあります。ハードウェアモニタリングツール(例:HWMonitorなど)を使用して温度を測定しましょう。
- ドライバを再インストール
- GPUドライバに加え、チップセットドライバやサウンドドライバも最新バージョンに更新することで不具合を解消できる場合があります。
- ハードウェア異常を疑う
- メモリやストレージに異常がある場合も、ゲーム中にクラッシュが発生しやすくなります。メモリ診断ツールやストレージのエラーチェックを実行してみてください。
WerFault.exeが同時にクラッシュする場合
- イベントビューアーのエラー確認
- Rocket LeagueのクラッシュログとWerFault.exeのログを比較し、同時刻に何が起きているかを把握する。
- Windows Error Reportingの再登録
- 場合によっては、Windows Error Reportingサービスが正常に動いていない可能性があります。PowerShellやコマンドプロンプトを管理者権限で開き、サービスの停止と再登録を試すことも検討します。
- 必要に応じて再インストールや修復
- Windowsのコンポーネントが破損している可能性があるため、「sfc /scannow」や「DISM /Online /Cleanup-image /RestoreHealth」を試してみるのも有効です。
まとめ
Rocket Leagueで起動時にクラッシュが頻発する場合、Gaming ServicesやXboxアプリ、WerFault.exeなど、Windows特有の機能やサービスが大きく関わっているケースが少なくありません。まずはWindowsとアプリを最新状態に保ち、Gaming Servicesを再インストールしてみることが肝要です。さらに、WerFault.exeのエラー状況やセキュリティソフト、バックグラウンドアプリとの競合を確認することで、問題解決への糸口が得られるはずです。
もしここで紹介した対処法を一通り試しても解決しない場合には、クリーンブートによる起動検証やハードウェアの状態チェック、さらにはMicrosoftサポートや専門家への問い合わせを検討すると良いでしょう。Rocket Leagueのクラッシュ問題を解消して、快適にプレイを楽しんでください。
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